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レースレポート

2025年全日本カート選手権OK部門 AUTOBACS GPR KARTING 第1戦・第2戦のレースレポート

2025年全日本カート選手権OK部門 AUTOBACS GPR KARTING 第1戦・第2戦

■開催日:5月10~11日 ■開催場所:鈴鹿サーキット南コース(三重県) ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:17台

3選手がそれぞれに活躍し、表彰台へと迫る!

 全日本選手権最高峰クラスとなるOK部門の開幕ラウンドが5月10~11日に三重県・鈴鹿サーキット南コースで開催された。OK部門は、今季もAUTOBACS GPR KARTIG SERIESとしての開催となる。

 YAMAHA MOTOR Formula Blueでは、このシリーズに2年目の佐藤佑月樹、FS125からステップアップした横山優之介、新たにFormula Blueに加入した金子准也の3人を擁して参戦していく。

 レースウィークは走行が始まった金曜日が終日雨模様となり、さらに予報では土曜朝には止むはずだった雨が降りつづけ、土曜日もほぼレインコンディション。ようやく最後の走行セッションになってドライコンディションとなる状況。日曜日は朝から晴れ基調の天気となり、ドライでの走行はほぼぶっつけ本番といった状況となった。

 タイムトライアルではルーキーの金子が2番手タイムをマークし、第1戦決勝のフロントローを獲得。佐藤は8位、横山は11位でTTを終える。

 迎えた第1戦決勝。金子はスタートに失敗し、大きく順位を落としてしまう。その反面、佐藤は序盤を5番手で周回すると、その後4番手に浮上し、さらに上位をうかがっていく。また横山も徐々に追い上げ、終盤には5番手まで浮上する。そのままレースはフィニッシュとなり佐藤が4位、横山は5位を獲得。金子も9位まで挽回し第1戦を終えた。

 続く第2戦。金子は3番、横山は4番、佐藤は7番グリッドからのスタートとなる。スタート直後の3コーナー先での混乱により、ヒットされた佐藤はその場でストップ。再スタートしたものの、ピットへ戻りリタイアとなる。金子は、オープニングラップを3番手で終了。後方からは横山も順位を上げてくる。15周目ころからは二人のランデブーも見られるように接近し周回。金子が4位、横山が5位でのフィニッシュとなった。

第1戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル
1位 2 酒井 仁 KF MOTORSPORTS 13位(48.203)
2位 18 中井悠斗 TEAM EMATY 3位(48.083)
3位 23 松井海翔 TEAM EMATY 6位(47.975)
4位 11 佐藤佑月樹 YAMAHA MOTOR Formula Blue 8位(48.152)
5位 13 横山優之介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 11位(48.199)
9位 12 金子准也 YAMAHA MOTOR Formula Blue 2位(48.030)

第2戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル
1位 2 酒井 仁 KF MOTORSPORTS 2位(48.226)
2位 34 皆木駿輔 DragoCORSE 6位(48.345)
3位 18 中井悠斗 TEAM EMATY 5位(48.341)
4位 12 金子准也 YAMAHA MOTOR Formula Blue 3位(48.259)
5位 13 横山優之介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 4位(48.309)
DNF 11 佐藤佑月樹 YAMAHA MOTOR Formula Blue 7位(48.357)

YAMAHA MOTOR Formula Blue

チーム代表 高木虎之介

 開幕戦としては上出来だったと思います。第1戦・第2戦とも4位、5位を獲得できましたし、表彰台は乗りたかったですね。でも1年目の選手が頑張ってくれました。佐藤はタイムトライアルで遅れたところから4位まで上がりましたし、1年目の横山、金子が頑張った。今回は褒めました。これまでも1年目の選手はシーズン序盤の頃はミスとかも多かったのですが、今回は2年目の速い選手たちを相手に、これだけの結果を残せた。上出来の開幕だと思います。レースも上手くまとめてくれました。開幕としては満足している結果です。

アドバイザー 朝日ターボ

 3人のうち2人はルーキーなのでテストの段階からタイムはもちろんタイヤの使い方やブレーキ等の使い方もこれまでとは異なるので、そこに苦労している面はありました。特に横山は事前にレースをすることで彼の弱点も見えていたし、スピードの部分でも少し不安な気持ちがあったのですが、走っていないときの努力が今回の開幕戦ではうまく出たのかなと思います。この週末、天候が不安定だった中、土曜日の最後にドライで走れたときも、同じ条件で走った時に横山がトップ、金子が3番。公式練習では佐藤が3番。TTでは金子が2番とそれぞれがスピードを見せてくれました。そこは安心しましたし、次へ向けチームとしても間違ったことはしていなかったと思います。ただ、そこから先、ルーキーということでエンジンの労わり方、プッシュすべきところの判断などは難しい面もあったようです。スピードは周囲にも示せましたし、彼らがこのチームで変わったことも示せたので、全体としては良かったと思います。もてぎは佐藤が地元ですし、横山も経験があるので期待できます。金子には適応しようとする姿勢、素直なところもあるので、3人で切磋琢磨して上手くいけると思います。

佐藤 佑月樹(栃木県16歳)

 海外レースへの参戦のためレース前週は走らず、金土はレインで、ドライのセッティングをテスト出来なかった事がレースの敗因のひとつです。ドライビングでなんとかしようとしましたが、今後同じ状況になった場合は、セッティングは冒険せず、過去の経験、データからマシンを作っていきたいと思います。次戦は、しっかりと今回のレースを復習して頑張りたいと思います。

金子 准也(兵庫県15歳)

 今大会ではまず、得意なタイムトライアルで結果を出すことができました。位置取りやアタックするタイミングがうまくかみ合ったと思います。1レース目では、自らのミスでレースを壊してしまいました。しかし、これから課題になったのがバトルだと思います。特に抜きにいくというところがこれからの課題です。そのため、合同テストや自主練習で直していけるようにします。

横山 優之介(埼玉県16歳)

 改めてタイムトライアルで1発決めきることの大切さを感じました。OKクラスは非常にシビアなレースなので、次回はタイムトライアルを想定した時に、しっかり決めきる、全てのコーナーで1番速く走れるようにどうすればいいかを考えていきたいと思います。また、レース展開では、自分のペースを信じず、他人のバトルの動きに合わせてしまうという部分があったので、そこはしっかり改善していきたいと思います。
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