伊佐見公共マリーナ（浜名湖）（静岡県浜松市）

環境に配慮し景観に優れたマリーナ桟橋

浜名湖の公共係船場となる小型艇係留施設として整備されました。当マリーナには、荒天時の静穏度向上のために、浮消波桟橋が設置されています。桟橋には、経年変化が少なくリサイクル可能な人工木材デッキを使用し、環境への配慮と共に、浜名湖の美しい景観に適応した施設が整備されました。

所在地	静岡県浜松市西区古人見町（Google map）	用途	プレジャーボート用係留施設
保管隻数	係留保管：400隻 6mクラス：204隻、7mクラス：140隻、8mクラス：56隻	浮桟橋係留	鋼管杭による係留
係船方法	係船ビーム（Yブーム）： 8.0m、7.0m、6.0m	附帯設備	連絡橋（門扉付き）
施設完成	平成23年3月	事業者	（財）浜名湖総合環境財団

杭部用Yブーム

杭部用Yブームは、Yブームの外力がパイルガイドへ影響しない構造であり、また杭部のデッドスペースを解消するとともにボートが杭へ接触するのを防止しています。

パイルガイド

鋼管杭に浮桟橋を係留するための3点式パイルガイドは、3個のローラーで効率良くしっかりと浮桟橋を保持し、かつ潮位変化にもスムーズに対応します。ローラーの材質は杭の防食材を傷めることの少ないゴム製ローラーを使用しています。杭径900mmまで対応できます。

浮桟橋（ピアステージII）、人工木材デッキ仕様

浮桟橋は、幅2.0mのアルミフレーム桟橋です。桟橋デッキ（板）は、腐食が無く経年劣化が少なく、リサイクル可能な人工木材を採用し、メンテナンス費の軽減を図っています。人工木材は天然木材（ハードウッド）に比べ、濡れた時の摩擦係数が大きく、すべりにくい素材です。なお、樹脂素材により発生しやすい静電気を除去する機能も設けています。