富山水橋フィッシャリーナ(富山県富山市)
日本海側で初めての弾性係留索工法によるマリーナ桟橋
日本海側で初めての弾性係留索工法によるマリーナ桟橋
本フィッシャリーナは、海面利用の調整、漁業の振興、漁港・漁村地域の活性化並びに海洋性レクリエーションの発展とともに、当地域の白岩川の不法係留艇の適正な収容を促進し地域環境の保全を図るために整備されました。なお、係留桟橋は設計波高にも十分対応しながら景観性にも優れた弾性係留索方式と係船ビーム方式が採用されています。
所在地 | 富山県富山市水橋(Google map) | 用途 | プレジャーボート用係留施設 |
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保管隻数 | 係留保管:80隻、陸上保管:70隻 8mクラス:75隻、9mクラス:5隻 |
浮桟橋係留 | 弾性係留索による係留 |
係船方法 | 係船ビーム(Yブーム): 9.0m、8.0m | 附帯設備 | 連絡橋・門扉・バッテリー式テンキー・救命タラップ・標識灯・水道設備 |
施設完成 | 平成22年10月、供用開始:平成23年7月 | 事業者 | 富山市 |
係船ビーム(Yブーム)板張り仕様
環境、景観、経済性、利便性が高くさらに設置後の船舶サイズ変化に容易に対応できるフレキシビリティの高い簡易係留装置です。建設コストの低減と限られたスペースでの最大の隻数の保管に威力を発揮しています。三角部にも同じ人工木材を張った板張り仕様を採用し、景観の調和を図ると共に乗下船時の利用者の安全・利便性を向上させています。
浮桟橋(ピアステージII)、人工木材デッキ仕様
アルミフレーム浮桟橋です。天然木材の乱伐など環境に配慮し、人工木材デッキを使用しました。人工木材は、腐食が無くまた色の経年変化も少ないため、マリーナを明るくきれいに保つことができます。人工木材は天然木材(ハードウッド)に比べ、濡れた時の摩擦係数が大きく、すべりにくい素材です。なお、樹脂素材により発生しやすい静電気を除去する機能も設けています。
弾性係留索
規定の張力で斜め下方向に引張り、潮位が変化しても浮桟橋を一定位置に保ちます。また波、風、船舶の接岸等の外力による水平移動を最小限に抑えて、連絡橋と浮桟橋を安定して繋ぐことを可能としています。
連絡橋
アルミ製で腐食に強い連絡橋です。ローラーにより潮の干満に対応します。利用者の安全性の向上のために、床板面に滑り止め加工を施してあります。
門扉(電子ロック式)
テンキー式電子ロックの施錠で外部からの桟橋への侵入を防ぎます。また、シンプルなデザインで景観性と利用者の利便性の向上を図っています。
水道設備
利用者の障害にならないように埋込式を採用しました。使用していない時はふたをしてデッキとフラットになります。
救命タラップ
船舶や浮桟橋からの落水者が簡単に桟橋に上がるための緊急用のタラップです。カキなどの付着を防ぐため、通常はデッキ下部に収納されています。
ソーラーライト(標識灯)
オレンジ色の光りが毎分15回フラッシュ点滅する標識灯が採用されました。標識灯の計5色の発光色と点滅の間隔は、選択することが可能です。
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