文里港プレジャーボート係留保管施設(和歌山県田辺市)
放置艇の適切な収容と景観性に配慮した係留施設
放置艇の適切な収容と景観性に配慮した係留施設
本施設は、田辺湾の湾奥に位置し、田辺市周辺の地域産業を支える海の玄関口となっている文里港に、プレジャーボート係留保管施設として計画されました。放置艇による、景観悪化や船舶航行の妨げ等が指摘されている当地域に、プレジャーボートの適切な収容を図るとともに景観に配慮した係留施設として2基の浮桟橋が整備されました。
所在地 | 和歌山県田辺市(Google map) | 用途 | プレジャーボート用海上係留施設 |
---|---|---|---|
保管隻数 | 第一護岸1:6.5mクラス 5隻、9mクラス 7隻、10m以上 8隻 第一護岸3:6.5mクラス 9隻、9mクラス 7隻、10m以上 6隻 |
浮桟橋係留 | 鋼管杭による係留 |
係船方法 | 補助桟橋(ダブルバース)、係船ビーム(Yブーム)9m・6.5m | 附帯設備 | 連絡橋、門扉、救命ラダー |
供用開始 | 平成25年4月 | 事業者 | 和歌山県 |
浮桟橋(ピアステージII)、人工木材デッキ仕様
人工木材デッキ仕様の強化型アルミフレームの浮桟橋です。腐食や経年劣化が少なく、メンテナンス費の軽減を図っています。人工木材は天然木材(ハードウッド)に比べ、濡れた時の摩擦係数が大きく、すべりにくい素材です。なお、樹脂を含む人工木材で発生しやすい静電気を除去するライナーを設けています。
三角コーナー一体型補助桟橋(フィンガー)
安全面に配慮し、デッキ面の凹凸を排除した三角コーナー一体化型補助桟橋です。
係船ビーム(Yブーム)
船舶のサイズ変化に容易に対応できる、利便性の高い簡易係留装置です。耐候性に優れ軽量なYブームは、建設コストの低減に寄与しています。
パイルガイド
鋼管杭に桟橋を係留する3点支持のパイルガイドは、ゴム製の3個のローラーがスムーズに潮位の変化に追随し、しっかりと桟橋を保持しています。
連絡橋
アルミ製で腐食に強い連絡橋は、スロープ式が採用されました。ローラーにより干満差に対応し、床面には滑り止め加工を施し、安全面に配慮しています。
ヤマハ発動機株式会社 マリン事業本部
国内事業推進部国内営業部営業グループ
受付時間 9:00~12:40、13:25~17:00
(祝日、弊社所定の休日等を除く)
浮桟橋(ポンツーン)などの船舶係留設備から漁港やマリーナのトータルプロデュースまで、お気軽にお問合わせください