いずみさの関空マリーナC.D区画リニューアル(大阪府泉佐野市)
稼働中マリーナで 、日本初のバース幅を調整可能な1シップ1バースへのリニューアル
稼働中マリーナで 、日本初のバース幅を調整可能な1シップ1バースへのリニューアル
1996年に開業してから17年が経過し、木製浮桟橋の腐蝕と老朽化が著しく進み、また2シップ1バースの係留スペースはボートの大型化により、1隻で占有され、遊休水面が増えたことの問題がありました。そこで、このたび利用者の安全と施設の付加価値および景観の向上と、遊休水面の解消のために、日本では初めて施工後にバース幅が変更可能なアルミフレーム桟橋による1シップ1バースにリニューアルされました。
所在地 | 大阪府泉佐野市りんくう往来北6番地(Google map) | 用途 | プレジャーボート用海上係留施設 |
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保管隻数 | 50フィートクラス48隻 | 浮桟橋係留 | 鋼管杭ガイド装置による係留(既存杭を打替え再利用) |
係船方法 | 補助浮桟橋係船(全隻シングルバース) | 附帯設備 | パワーポスト(照明灯付き)、ピアライト(ソーラー式)、救命ラダー、伸縮目地、既存杭FRPカバー |
供用開始 | 平成26年3月 | 事業者 | 泉佐野ウォーターフロント株式会社 |
補助桟橋フィンガー(移動可能フィンガー)
いずみさの関空マリーナの補助桟橋は、1.2m幅の杭固定フィンガーの間に、1.5mの杭無し補助桟橋を配置。これにより施行後に補助桟橋をスライド移動させて、各バース間の幅変更を可能にしました。日本初の桟橋レイアウトで、大型艇の1シップ1バースのさまざまな需要に応えます。
浮桟橋(ピアステージⅡ)、人工木材デッキ仕様
主桟橋はアルミフレームの幅2.5m桟橋です。桟橋デッキは、腐食と経年劣化が少ないリサイクル可能な人工木材を採用し、メンテナンス費の軽減を図っています。人工木材は天然木材(ハードウッド)に比べ、濡れた時の摩擦係数が大きくすべりにくい素材です。なお、樹脂素材により発生しやすい静電気の除去ライナーを設けています。
伸縮ジョイント連結(特許出願中)
アルミフレームの熱膨張を考慮し採用された連結構造です。独自の形状をしたジョイントがフレキシブルに桟橋素材の伸縮に追随します。また、見た目も良く、安全性とキャスター付き台車の通行も考慮した構造となっています。
内杭式パイルガイド
既存の杭を使用し内杭式で設計しました。ローラーは桟橋内部に収納し、利用者の安全性とバース水域の最大活用を図っています。
パワーポスト(給電給水装置)
快適なマリーナステイのために不可欠なパワーポストは、電源コードが通行の妨げにならないように主桟橋の両側に配置しました。30A/50Aコンセントのパワーポストを設置。パワーポストは全てPSE(電気用品安全法)適合製品です。
FRPパイルカバー
浮桟橋の係留杭は、事前調査による強度を確認したうえで既設杭を流用し新しい配置に設置しました。既設杭は一度抜いたあと表面の重防食塗装を補修したうえ、さらに杭の強度アップと景観の向上のための凹凸の無いFRPカバーを巻いています。
ピアライト
浮桟橋一番奥の出口側には、ソーラー蓄電式のピアライトを設置し、夜間航行の安全性を高めています。
救命ラダー
利用者の安全確保のために浮桟橋ひとつ置きに設置されています。収納式で貝類の付着もなく、船舶の係留にも邪魔になりません。
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