浦賀の渡し 東渡船場FRP浮桟橋(ポンツーン)(神奈川県横須賀市)
浦賀海道(市道2073号線)の整備に伴う渡船場のリニューアル
浦賀海道(市道2073号線)の整備に伴う渡船場のリニューアル
浦賀の渡しは、港に隔てられた東西の浦賀の町を行き来するため、町民の生活の足として、江戸時代から利用されている交通機関です。本施設は、錆びによる鉄製桟橋の老朽化によって損なわれた利用者の安全と利便性を確保するためにリニューアルしました。利用者が船に乗り込みやすいように設計された高乾舷の桟橋にはFRP浮桟橋(ポンツーン)を採用しました。景観にも配慮し、これからも続く歴史ある環境を保てるよう維持管理しやすい施設にしました。
所在地 | 神奈川県横須賀市東浦賀2-19-10先(Google map) | 用途 | 渡船場桟橋施設 |
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浮桟橋係留 | チェーンによる係留 | 付帯設備 | 連絡橋・連絡橋吊り上げ装置 |
供用開始 | 平成30年4月 | 事業者 | 神奈川県横須賀市 |
運行会社 | 株式会社ミウラ総建 |
FRP浮桟橋(ポンツーン)
アンカーブロックとチェーンによって潮位に追随する浮桟橋は、優れた耐候性と高浮力で安定感のあるFRP浮桟橋(ポンツーン)を採用し、渡船と浮桟橋の乾舷の高さが同じになるよう設計を行いました。干満差による乗り降りの負担が軽減され、加えて手すりの設置によって利用者(主に高齢者や女性)のバリアフリー対策としました。デッキ面は景観に合わせた配色と滑り止め加工を施し、景観性と安全面に配慮しています。
FRP浮桟橋(ポンツーン)の主な特長
- FRP本体は優れた耐候性で腐らないため、維持管理費を軽減
- 喫水が30cmと浅く設定できるため、水深が浅い場所でも設置が可能
- 低重心で安定性が高く、独自の底形状により揺れに対する復元力が高い
- 甲板とフロートが一体構造(モノコックタイプ)で軽量なため、運搬・施工が容易
- 浮力が大きいため、乾舷を0.5〜1.2mに自由に設計可能
- FRP素材は、ほぼ100%リサイクル可能
連絡橋・連絡橋吊り上げ装置
アルミ製で腐食に強い連絡橋です。スムーズに潮位の変化に追随できるように、ローラーや緩衝材を装備しています。
補助フロート
フレームには、耐防腐性・リサイクル性に優れたアルミ合金、フロートにはポリエチレンを採用し、長期にわたる耐久性を確保。桟橋デッキには腐食と経年劣化が少ないリサイクル可能な人工木材を採用し、メンテナンス費の軽減を図っています。
D型防舷材
係留艇の浮桟橋への衝突を和らげるゴム製の大型D型防舷材を採用。桟橋が高乾舷のため、縦に設置し渡船が着岸しやすいように工夫しました。
クロスビット
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