本文へ進みます
サイト内検索

JWアスリート

ヤマハ車椅子用電動ユニット(JWX-1/JW-II)を使用されている、パラスポーツアスリート南浩一さんにお話をうかがいました。

今月のJW女子 7月

アーチェリーを始めたきっかけ

おいらは一度魅力を感じてしまうと、のめり込んでしまう性格なのか、学生の頃からハンググライダーに夢中になって、ハンググライダー中心の生活を送っていました。そしたらエンジン付きのハンググライダーを操縦していた時に墜落してしまって、命は助かりましたが首の骨を折って四肢麻痺の身体になってしまいました。入院した病院にアーチェリー場があり、そこで初めてアーチェリーと出会いました。アーチェリーは、みんな手の動く人がやっていましたが、私の場合、指が一本も動かないので自分にもできるとその時は思っていませんでした。
退院後、マラソン金メダリストのアベベ選手が、自動車事故で四肢麻痺になりながらも装具を使ってアーチェリーをしている映像をたまたま見ました。
装具を工夫すればおいらにもできるのではないかと思い、自分で考えて製作する内にアーチェリーにのめりこんでいったんです。

アーチェリーの魅力

アーチェリーは遊び感覚で気軽に楽しく競技を始められますが、勝ち負けにこだわった真剣な遊びとしても打ち込める魅力があるのではないかなと思います。
なによりも他の競技は筋力強化などトレーニングが大変ですよね??
身体や根性を鍛えるスポーツがおいらの性分に合いませんでした(笑)
実際、やってみると練習をやり込まなきゃいけませんでしたが、毎日やっても苦にならず楽しみながら続けられています。

↑南さんが使われている「コンパウンドボウ」
※車椅子のアーチェリーでは、2種類の弓を使用します。一般的な「リカーブ」、もうひとつは、弦を引く力が弱くても矢を射てるように、先端に滑車が付いた「コンパウンド」です。

ヤマハ製品を選んだ決め手

コンパクトで軽い!それに加え、自分の体に合わせた車椅子フレームに電動ユニットを組付けられるという点が決め手でした。海外の試合では、空港や試合会場への移動の他、食事をする為に選手村の中でも結構な距離を移動します。手動だと移動だけで疲れてしまいアーチェリーどころではなくなってしまいます。シドニー大会で初めてJW-IIを使おうと思ったのもそういった理由からでした。電動車椅子に乗ることで快適な移動ができ、試合に集中することができました。アテネ大会ではJWに乗っていると周りの人たちがすごく興味を持ってくれて人気者でしたよ。また、最近では競技者の中にも電動車椅子を使用する人がとても増えてきていますよね。

メッセージ

北京大会の出場を逃してから、気力を無くしてしまい昨年までアーチェリーをやめていました。そしたら、知り合いが「競技規則が変わったから、南さんに合うのではないか?」と勧めてくれて、またアーチェリーをするようになりました。
(※最も重度のW1クラスは的まで70mだったのが50m、的も小さくなり精密さが求められるようになった。)
今の目標は次の大会の最終選考会に残り、本大会出場を果たすことです。今ぎりぎりの状況ですが残された時間で更にレベルアップし、最終選考会に出られるようにすることが今の1番の目標です!
練習通りに行うことができれば難しくないと考えているので、変に気負わず普段通りを意識してプレーし、出場権を勝ち取りたいと思います!!

ヤマハスタッフが見つけた注目ポイント!

車椅子アーチェリーは、電気さえ使わなければ装具を工夫して競技をすることが認められています。
南さんの電動車椅子には、競技用に矢のホルダーや水準器が組付けられており、弓は、引く力が弱くても矢を射てるように先端に滑車が付いた「コンパウンドボウ」を使われています。又、射るときは空気圧を利用して矢がリリースされる装具を使用されていました。

これらの装具はご夫婦の共同作業で製作していることに驚かされました。
練習のときも奥様のサポートは流れるような所作でお二人の力で競技に取り組み、輝かしい成績に繋がっているのだと感じました。

次の大会でも南さんの勇姿が見られるようヤマハスタッフ一同、応援しております!

注)本ページで掲載の車両は、お客様の責任の下、競技用車両として仕様が変更されている為、弊社より提供可能な仕様とは異なります。なお、仕様・性能の限度を越える使用は保証の対象外となりますのでご注意ください。 詳しくは保証書をご確認願います。

ページ
先頭へ