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今月のJW女子(8月)

ヤマハ車椅子用電動ユニット(JWX-1)を購入された、ゆうきさんにお話をうかがいました。

今月のJW女子 8月

ヤマハのJWにした決め手!

小学校五年生のころにJWX-1に乗り換えました。それまでは手動に乗っていたのですが、難しくなってきたので電動に切り替えました。JWX-1にしたことで、行動範囲が広がったと思います。
JWにした決め手はやはり折りたたみができることです。両親が新しい車椅子を買う際に、海外の電動車椅子だと大きくて折りたたむことができないけど、JWだと折りたたむことができるので決めたそうです。海外でも車椅子を飛行機やバスに折りたたんで詰め込むことができるので、色々なところに行くことができました。電動車椅子で行動範囲が広がりましたが、折り畳みができることで、行動範囲がより広がったと思います。

ヤマハのJWで気に入っているところ

まずは多少乱暴に使っても使用できる耐久性ですね。JWは小学校5年生の頃からずっと使っているので、少し荒い乗り方になってしまったけど、今のところ大きい故障はありません。これまで数台JWを乗り換えていますが、大きい故障はないので信頼しています。JWでイタリアを走行した際も、イタリアの石畳の道はガタガタしているので、かなり過酷な環境だったと思いましたが、JWなら大丈夫だろうという安心感がありました。
あと折りたたむことが出来るので、いろいろなところに行けることも気に入っています。今までJWでオーストラリア、イギリス、イタリア、デンマークに行きましたが、海外の飛行機にもバスにも乗せることができました。おかげで色々な所に行けました。車椅子が重かったり、折り畳めなかったりするとなかなか行き難いですからね。 最後はバッテリーです。リチウムイオンバッテリーだと飛行機に乗る際に証明書を出して、事前手続きをしなければいけないし、飛行機会社によってはリチウムイオンバッテリーの持ち込みを厳しく制限しているところもあります。今はニッケル水素バッテリーを使用していますが、ニッケル水素バッテリーは飛行機に乗せても大丈夫で、証明書も要らないです。飛行機で旅行とかする際は、ニッケル水素バッテリーのほうがいいかもしれません。
(>旅行・飛行機搭乗時に関するQ&A

ヤマハのJWで改善して欲しいところ

安全機能をもっと追加して欲しいです。転倒防止バーの警告機能が以前のJWX-1にはついてなかったので、転倒防止バーが出ていない状態で転倒してしまったことがあります。
(注:JWX-1PLUSから転倒防止バー出し忘れお知らせ機能が追加されています。)

補助輪のような横の転倒防止バーも欲しいです。歩道から車道に行く際に横転してしまったこともあるので、横の転倒防止バーがあれば安心できます。私の不注意もありますが、いざというときの転倒防止の機能とかをもっと増やして欲しいです。

私は障害の関係で手が震えてしまいます。そのためちょっとの動きで車椅子が動いたりしてしまうので、もっと自走操作部の調整の幅を増やして欲しいです。例えばジョイスティックを倒してから動き出すまでの遊びの部分とか、反応を鈍くしたりすれば、もっと操作しやすくなるかもしれません。操作しやすくなれば行動範囲も広がるし、安全にも繋がるので是非機能を追加して下さい。
(>JWX-1 PLUS+製品ページ

メッセージ

手動車椅子からJWにしたことで、行動範囲が広がり、世界が広がったと思います。
そのおかげでプラス思考になって、いろんなところに行こうと思うようになり、いろんなことに挑戦してきました。
JWに関係ないかもしれませんが、自分の価値観とかが大きく変わったきっかけがデンマークへ留学したことです。そこで私は、日本よりも海外のほうが障害者と健常者の壁が低いなと思いました。
デンマークでは自分で決めて、自分で決めたことを行動できます。逆に日本だと、回りに決めてもらって行動していたように思います。例えば包丁で料理をする際、日本だと「大丈夫?切れる?」という風に気を遣われて、心配されますが、デンマークだと「これやっておいてよ。」という風に、自分が出来る範囲のことはやってくれという感じで、特別扱いはされませんでした。それまで私は何事も完璧にやらなきゃいけないと考えていましたが、「自分で出来る範囲で何が出来るか?」ということをあまり考えていなかったと思います。  最初の2,3ヶ月は違いが多すぎで日本に帰りたいと思っていました。日本だと何かをやるにしても、自分で考えて提案したことが反対されるのが怖くて、なかなか言い難いところがありました。一方でデンマークは自分の意見を発表することが良いという文化でした。しばらくして自分で考えて、自分で行動することに慣れてきたら、逆に日本のやり方に違和感を感じるようになりました。留学に行って色々なことを経験したことで、日本にいたときは守られすぎていたのかなと思います。周りが気を遣ってくれるのはわかるのですが・・・難しい問題かもしれません。

よく周りの人から「留学行くってすごいね。」といわれることがありますが、私は留学したいと思ったから行っただけです。日本ではやれる範囲のことをやろうとしても、安全策とか、とにかく無難なことを考えて、挑戦したいと思ってもしにくい環境があります。でも実際はそんなことはないと思います。怪我をしたりするときは、健常者も障がい者も変わらないですから。
これから日本でも、障がい者と健常者の壁を低くして、自分の意見を言い易い環境が出来たらいいなと思います。留学に行く前、完璧にやろうと考えすぎて、どうせ私には無理だとかマイナスに捉えることがありました。でも自分でやれる範囲のことを考えて、やりたいことに挑戦したほうが良いと思います。そしてその人の挑戦に、周りの人はサポートしてあげて欲しいです。
私みたいにいろんなことに挑戦したいときは、行動範囲が広がったほうが良いと思います。JWだと行動範囲が広がって、視野も広がりやすくなり、そのきっかけも作れるようになりました。これからもいろんなことに挑戦したいです。

来月のJW女子を紹介してください!

来月は友達の「しょうこ」さんを紹介します。お楽しみに!

撮影場所:SPOON BILL 天王寺
<http://www.spoon-bill.jp/tennoji/>

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