事例紹介06 「共創」によって行き着いた「Town eMotion」の現在地。

「共創」によって行き着いた「Town eMotion」の現在地。
そして目指す、新たな目的地とは──?
「共創」によって行き着いた「Town eMotion」の現在地。そして目指す、新たな目的地とは──?
2025年3月16日、日曜日。5年前に開業したJR御厨駅とその周辺に多くの人が集まりました。
お目当ては「人・まち・企業で共に育てる地域活性モデル」である「BLUE STATION MIKURIYA」。これは、企業が“外からの支援者”から“地域の一員”へ一歩踏み込んで参画し、人・まちと手を取り合って実現する共創活動です。
このイベントに当社は、クリエイティブ本部プランニングデザイン部が主導するプロジェクト「Town eMotion」の一環として参加しました。
3年目の活動となる御厨での取り組みで到達した現在地と、その先に見えた、次なる目的地とは──?
活動に参加したヤマハ発動機のグループ社員、運営メンバー、そして地域活性への想いをともにした“仲間”の声を当日の様子とともにお伝えします。
2025年3月16日、日曜日。5年前に開業したJR御厨駅とその周辺に多くの人が集まりました。
お目当ては「人・まち・企業で共に育てる地域活性モデル」である「BLUE STATION MIKURIYA」。これは、企業が“外からの支援者”から“地域の一員”へ一歩踏み込んで参画し、人・まちと手を取り合って実現する共創活動です。
このイベントに当社は、クリエイティブ本部プランニングデザイン部が主導するプロジェクト「Town eMotion」の一環として参加しました。
3年目の活動となる御厨での取り組みで到達した現在地と、その先に見えた、次なる目的地とは──?
活動に参加したヤマハ発動機のグループ社員、運営メンバー、そして地域活性への想いをともにした“仲間”の声を当日の様子とともにお伝えします。
天に届いた想い。開場直前、雲間から差し込んだ光
イベント当日は、朝からあいにくの雨。さらに、テントやブースの設営がままならないほどの強い風が吹き荒れるなか、運営メンバーの想いや活動の趣旨に賛同した地元企業、そして地域住民の有志たちが祈るような気持ちで開場に向けた準備をおこないます。
そして、午前10時の開場直前。前日から降り続いていた雨がぴたりと止み、雲の切れ間からは陽の光が。
「神様の台所」を地名の由来にする「御厨」。それぞれの想いが神様に届いた──その場にいた多くの人が、そう感じた瞬間でした。


従来からおこなわれていた地元の有志によるイベント「Dream Catcher Cafe」と連携し、一昨年に「BLUE STATION MIKURIYA」として規模を広げて開催されました。
2回目となる今回は、ヤマハ発動機のグループをはじめ、地元企業や団体なども協力に加わり、イベント会場はさまざまなブースで彩られています。
雨上がりのぬかるんだ足元も気にせず、晴れの週末を楽しむ子ども連れの家族やカップル、近隣の高齢の方や若い人たちのグループの笑い声や明るい表情が会場に溢れていました。








今回の「BLUE STATION MIKURIYA」の各種メニューのなかでも発表後から大きな話題となっていたのが、JR御厨駅の開業5周年を記念して“一日限り”で実施された「特急 御厨号」と「快速 みくりや号」の運行です。
2020年3月の駅の開業に併せて運行予定でしたが、コロナ禍により計画が頓挫。全国の鉄道ファンや地域住民が待ちわびた“幻の特急”の運行、さらに車内はジュビロ磐田や静岡ブルーレヴズという地元スポーツクラブの装飾が施され、周辺エリアだけでなく県外からも多くの乗客&観客が訪れました。

担当者たちがイベントを通じて得た、示唆と気付き
地元有志からはじまったイベントは、2023年に地域住民とヤマハ発動機クリエイティブ本部が主体となり、磐田市が協力として参画。「BLUE STATION MIKURIYA」として規模を拡大しました。
そして今回は、ヤマハ発動機のグループからもさまざまなチームが賛同/参加に至り、さらには複数の地元企業からもサポートを受けることができました。
人・まち・企業で共に育てる地域活性モデル「BLUE STATION MIKURIYA」に参加した担当者は、このイベントに何を期待し、どんな示唆や気付きを得たのでしょうか?
「開催前、じつは不安に感じていた。受け入れてもらえるのかなって......」
<共創・新ビジネス開発部BCE事業推進グループ/片山航一郎さん>
【出展内容:グリスロ電源車出展!フェーズフリーが学べる休憩スペース】

EVのバッテリーをリユース、リサイクルして、その価値を最大化する循環型社会を創ることが、私たち共創・新ビジネス開発部のミッションの一つとなります。 今回持ち込んだ車両は、以前に開催された「BLUE STATION MIKURIYA」で複数のイベント会場を結んだグリーンスローモビリティの派生車種となり、リユースを想定したバッテリーを載せ、さらに太陽光パネルを搭載することで電源車としての活用を目的としたコンセプトカーです。 昨年9月に東京・上野公園での実証実験では、この車両で発電した電気でスポットクーラーを稼働させて、来場者の方に涼をとってもらい好評を得ることができました。 ヤマハ発動機の地元での展示は、今回がはじめてです。

じつは、このコンセプトカーに対して、社内では異論もありました。 「利便性という意味では、グリーンスローモビリティではなく、業務用のバンのほうがいいのでは?」といった意見です。 「たしかに、グリーンスローモビリティは20km/h未満しか出ないし、乗車定員も少ない。電源車が必要になるような有事の際は、走破力の高い車両のほうが便利なのでは......?」。そんな不安を感じていたんですが、今日、子どもたちが絶えず車両に乗り込んで楽しそうにしてくれているのをみて感じたことがあります。 グリーンスローモビリティがもつ可愛らしさや親しみやすさは、日常的に慣れ親しみながら有事の際にも安心して頼ってもらえるきっかけになるのではないか、と。 これは、今日のようなイベントに参加したからこそ得られた貴重な発見だと感じます。
「防災への取り組みが理想のまちづくりに必要であることを知ってもらえる機会に」
<ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 事業企画推進部事業グループ/杉山和弘さん>
【出展内容:消防のプロフェッショナルが選ぶ最新資機材を体感しよう!】

ヤマハ発動機がもつ電動アシストの技術を応用し、人が引っ張る力を検知してアシストすることで、火災現場での重いホースや資機材の迅速な運搬をサポートしてくれる車両を展示しています。 “常備消防”と呼ばれる消防のプロの方が主なユーザーになりますが、今日、イベントに参加している消防団の方々と会話できたことで、現場が必要としている機能についてなど、今後の参考になる意見をたくさんいただくことができました。

そもそもがプロユースの商品なので、一般の方に触れてもらう機会はほとんどありませんし、ヤマハ発動機グループがこんな車両を作っていることを地元・磐田でも知らない人のほうが多いと思います。 消防にかかわる方だけでなく、地域の方々に我々の製品や取り組みについて知ってもらい、応援の声をかけてもらったことで、自分たちがやっている仕事の意義を感じられたのはすごく励みになりました。 また、それと同時に「BLUE STATION MIKURIYA」というイベントのなかで楽しみながら防災の重要性を理解してもらうきっかけにできたのではと感じています。
消防車への試乗やAEDの施術体験などを通じて、まちづくりに欠かすことのできない要素のひとつである防災の重要性を来場者に伝えていた磐田市消防団 見付方面隊の磯部光記さんは、こんな想いでイベントに臨んだそう。

御厨での活動には、分団としては以前から、見付方面隊という規模では昨年から参加していますが、ここまで大きな活動に成長するとは......正直、驚いています。 私たち消防団員は、地域の安全をサポートする存在ですが、普段は別の仕事に就いています。本業があるなかで消防団として活動するのには限界もあり、つねに人員が不足しています。 もちろん、イベントなどに参加したからといってすぐに志願者が集まるわけではないのですが、地域の人たちと会話する機会を増やし、私たちの活動を知ってもらい、興味をもってもらうことで、防災への関心が高まり、消防団の仲間になりたいと思ってもらえれば嬉しいです。

今日、多くのお子さんが消防団の出展に遊びにきてくれて、それをきっかけにお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが、消防の重要性をあらためて理解してくれたように感じています。 火災だけでなく、頻発する風水害、そして近い将来に起こるとされている南海トラフ地震にも対応していくなかで、防災への備えは、日々、重要性を増しています。 「BLUE STATION MIKURIYA」を通じて、地域の消防団を身近に感じてもらい、いざというときにサポートし合える関係を築ければと思います。
「“バリアフリーなまちづくり”を考えるきっかけになってくれれば」
<SPV事業部JWビジネス部JW営業グループ/大塚弘之さん>
【出展内容:JWで広がる世界を体験しよう!】
SPV事業部JWビジネス部JW営業グループの大塚弘之さんは、ジョイスティックタイプの電動車椅子などでブースを出展。大人から子どもまで世代を問わず、その簡単な操作性と便利な体験を提供していました。

ヤマハ発動機の電動車椅子「JW」は、今年が発売30周年という節目の年。それにちなんで、30万人に試乗体験してもらうというキャンペーンを実施しています。 歩行障害の有無にかかわらず、いろいろな方たちに乗ってもらい、電動車椅子のよさを知ってもらって、電動車椅子にはじめて接する方にもジョイスティックで簡単に操作できることを体験してもらえればと考えています。

じつは、もともと二輪のテストライダーをやっていて、今年の1月にJWを扱う部署に異動したばかりで、ヤマハ発動機の地元で開催されるイベントに参加するのははじめてです。 何よりも驚いたのが「30年前からヤマハ発動機が電動車椅子を作っていることを知らない人が多い」ということ。 一方で、JWに試乗した方たちから、その操作性や乗り心地のよさを褒めてもらい、ほかの出展者の方から「今度、こういうイベントがあるんだけど出ませんか?」と声をかけてもらったり......。 今後のまちづくりにとって“バリアフリー”は重要なキーワードです。 今日のようなイベントでJWに触れてもらうことで、すべての人が快適に過ごせるまちの在り方を考えるきっかけになればと思いますし、私たちもそのサポートができれば嬉しいです。
「数値では表しづらい“企業価値”と社員の“エンゲージ”の向上に」
<RV事業部RV開発部/鈴木康弘さん>
【展示内容:天竜川河川敷清掃活動でも大活躍!ROV車両展示】
河川敷の清掃活動をきっかけにイベントの実行委員に名を連ねるNPOとリレーションを築き、今回、ブースを並べての出展となった鈴木康弘さんはRV事業部RV開発部所属。

私たちはROVやATVを使って天竜川の浜松側の河川敷の清掃をおこなっているのですが、NPO法人DOIIRA マリンプロジェクトさんが磐田側で活動をしていて。 昨年の11月にご縁があって一緒に清掃活動を実施して、その流れで今回はDOIIRA マリンプロジェクトさんとブースを並べて出展しています。 「BLUE STATION MIKURIYA」に出展するのははじめてです。 私たちが扱っている商材は北米が主な市場で、日本では馴染みがありません。地域だけでなく、会社のなかですらかかわっているメンバーは決して多くはないんですが、今日のような場に車両を持ち込むと、参加している子どもたちが本当によろこんでくれるんです、「かっこい!乗ってみたい!」って。

「日本で買うことのできない商材を、日本の方たちに紹介したところで商売になるの?」といわれれば、直接的に売り上げとして寄与できることは少ないかもしれない。 ただ、日本では触れる機会の少ない商品を「BLUE STATION MIKURIYA」のようなイベントでお披露目できるのは、ヤマハ発動機やブランドの認知やイメージ向上という意味ではすごく意義深い機会だと考えています。 さらに、私たちのような開発担当者が、車両と人が触れ合っているシーンを目にできる機会は非常に貴重。自分たちの商品にみんなが興味をもってくれている風景をみられるだけでモチベーションは上がります。 地域の方と一緒に河川敷をきれいにし、子どもたちに日本ではなかなかみることのできない珍しい車両に触れて楽しんでもらう──。 これもひとつの“共創”の形だと、私は思います。
NPO法人DOIIRA マリンプロジェクトの代表・長谷川直紀さんは、かつてから御厨でのイベントを影で支えてきた立役者のひとり。

「Dream Catcher Cafe」のときから実行委員として参加はしていたんですが、今回は代表を務めるNPO法人でも出展として携わっています。 ほんの数年前まで地域の仲間や友だちと実施していた小さな取り組みが、ヤマハ発動機さんをはじめ、地元企業や自治体が参画してくれたことでここまで大きな活動に成長したことには感謝しかありません。

イベントの運営に直接関係しているメンバーだけでなく、その周辺の人たちが「何をやればいい?」「あれをやろうか?」と前のめりにサポートしてくれる姿勢は「BLUE STATION MIKURIYA」ならでは。ほかのイベントではなかなかみられない光景だと感じます。 それだけ、このまちの多くの人がこの活動に大きな期待感をもって、自分ごと化しているのだと思います。 「BLUE STATION MIKURIYA」は“産官民(企業、行政、住民)の共創”をひとつのテーマに据えてはいますが、参加しているメンバーはいい意味でそのくくりを意識していない印象が強いです。 今後は、イベントを通じて地域の方々からいただいた意見をまちづくりにどう活かしていくかを考えることが重要だと思います。 そういう意味では、今日のこの場がスタートだとも感じています。
「課題の解決と理想のまちづくりのためのハブになっていきたい」
<磐田市 経済産業部 産業政策課 産業振興グループ/鈴木崇寛さん>
回を重ねるごとに規模を拡大する活動を行政という立場からサポートする磐田市の鈴木崇寛さんは「BLUE STATION MIKURIYA」という存在をどう捉えているのでしょうか?

2023年春の「Dream Catcher Cafe」、そして第一回の「BLUE STATION MIKURIYA」に続いて、行政としてこの御厨での活動にかかわるのは3回目になります。 過去の2回は地域の住民の方と行政、ヤマハ発動機さんという座組でしたが、今回はJR東海さんを含む複数の地元企業、そしてジュビロ磐田に静岡ブルーレヴズと、私が「参加してくれたらいいな」と考えていた方々が力を貸してくれたことにすごく喜びを感じています。 私は「BLUE STATION MIKURIYA」をイベント名とは捉えていません。 ここで地域の方と出会って、地域外の方々とつながって、御厨をさらにいいまちにしていく“プラットフォーム”だと考えているんです。

この場で地域住民の方々が発する言葉のなかには、行政が取り組むべき課題がたくさん含まれていると感じています。 そして、行政にはさまざまな部署があるので、自分やこのイベントにかかわる行政のメンバーが課題を解決し、実現するためのハブになっていければと考えています。 個人でできることは小さいかもしれませんが、「BLUE STATION MIKURIYA」というプラットフォームを介して集まった人たちが会話し、その内容を行動に移すことができれば、このまちはもっと輝くことができると信じています。 御厨は、駅の南と北で特徴や表情が異なります。南には古くからの神社や田園があり、歴史や文化に溢れ、北はいわゆる工業団地。 地域の歴史や文化を大切にしながら、新しいチャレンジにも果敢に取り組む。そんな御厨の地だからこそ実現できる、新しいまちづくりを実現していきたいです。
「昔も今もイベントへの想いは変わらない。目指すべきゴール、それは......」
<「BLUE STATION MIKURIYA」実行委員長、「Dream Catcher」代表/川島靖貴さん>
磐田・御厨で生まれ育ち、地域を盛り上げたいという一心からイベント「Dream Catcher Cafe」を立ち上げ、「BLUE STATION MIKURIYA」では第1回から実行委員長を務める川島靖貴さん。

今年は、自身で地域活性の活動を始めて4周年、JR御厨駅が開業5周年、磐田市が市政20周年という多くの節目が重なった年でもあり、思いも新たに臨んだ「BLUE STATION MIKURIYA」でした。 今回は、これまでとは異なる規模感での開催。ヤマハ発動機株式会社、NTN株式会社 磐田製作所、DOWAメタニクス株式会社、株式会社HOWA、ソミックマネージメントホールディングス株式会社、遠州中央農業共同組合、そして磐田市や消防署、消防団とたくさんの企業や団体からバックアップいただきました。

自分がイベントを立ち上げたり、ヤマハ発動機さんと一緒に「BLUE STATION MIKURIYA」を開催しているのは、とにもかくにも「地元を盛り上げたい」という一心からです。 規模が大きくなっても、その想いは変わっていません。 ただ、規模が大きく、関係者が多くなることで、不測の事態への対応は困難になります。今回でいえば天気です。 天気予報では悪天候の予報が出ていて、本当に開催できるのか不安になった瞬間もありましたが、出展者たちから電話やDMで「大丈夫、きっと晴れるから!」「雨が降っても出展するから心配しないで!」といった連絡を続々ともらうことができ、仲間の大切さを再認識できたと同時に、天気への不安がイベント成功の確信へと変わりました。 産官民の連携という表現はよく聞きますが、この「BLUE STATION MIKURIYA」は、その連携がすごく強い。 「御厨号/みくりや号」の車内装飾でジュビロ磐田と静岡ブルーレヴズが後援してくれているんですが、ミーティングをしたときに「今後もバックアップさせてほしい」といってもらうことができて、その連携の広さも深さも強くなっているのを体感しています。
「まちづくりへの想いとアクションが加速しながら循環しはじめている」
<クリエイティブ本部プランニングデザイン部共創デザイングループ/山根由咲さん>
「BLUE STATION MIKURIYA」の運営を担当したクリエイティブ本部プランニングデザイン部共創デザイングループの山根由咲さんは「ヤマハ発動機が地域と共創する理由」をこう考えているそうです。

今回で2回目となる「BLUE STATION MIKURIYA」は、当社だけでなく、磐田・御厨を代表する複数の地元企業の参画によって新たなフェーズに入ることができたと感じています。 月に一度、活動の一環として地域の方々とヤマハ発動機、そして、地元の企業や行政と、磐田・御厨の地域活性についてディスカッションする場を設けていますが、その協議は一方通行なものではなく、産官民の立場を超えて、みんながひとつになって議論を深めている印象があります。 このような私たちの活動に共感し、参画してくださる企業・団体が増えることは、大変嬉しいことです。 「BLUE STATION MIKURIYA」では、企業が会社の外に出て、直接まちに入り込みます。 企業も住民も行政も、同じ“地域の一員”として共にまちを育てる地域活性仲間です。常日頃から三者がお互いの強みを発揮し、弱みを補い合う“共創の基盤”ができています。 今回のようなイベントは、“共創の機会”の位置づけです。 年に一度、磐田・御厨にかかわる全員でまちを考える、新たな文化・機会を創出しています。

今回はこれまで以上に多くの地域住民の方にお越しいただきましたが、それと同時に、ヤマハ発動機の社員が数多くイベントに参加してくれました。 参加者からは「来年も参加したい」「地域共創の活動があればまた呼んでほしい」といった声が寄せられ 、地域住民、ヤマハ発動機の社員、そして、地元企業や出展者のまちづくりへの想いとアクションが加速しながら循環しはじめているのを感じています。 活動を進めていくなかで、この活動の大きな価値は個々では実現不可能なことを共創によって成し得ることだと気がつきました。 人・まち・企業=「地域住民・行政・地元企業」が、形式的な連携ではなく、強い信頼・情緒的なつながりを持って、共に未来のまちを創ろうとしています。人・まち・企業の三者が一体となって地域を自分事に考え、地元を愛することに加え、実際に行動変容が起きています。 これは、当社が目指している、ココロとカラダの両方を動かす感動とも重なります。 今後は、さらに多くの磐田・御厨の地域住民・行政・地元企業のみなさまと関係性を深め、一緒に活動をしていくことができれば幸いです。 そして、一者では成し得なかった地域活性を実現し、磐田・御厨のまちの魅力を最大化することで、活動に共感し、一緒にまちづくりに挑戦する人が増え、このまちがさらに活性化するという好循環が生まれれば最高だと思います。
「BLUE STATION MIKURIYA」次なる目的地へ向けて。

地域住民とひとつの企業の連携からスタートした取り組みは、仲間を増やし、共創を経て、次なる目的地へ──。
クリエイティブ本部プランニングデザイン部共創デザイングループ・山根由咲さんは言います。
このイベントを通じて、ヤマハ発動機もこの地域の一員であることを強く意識するようになった。
企業と行政、そして、地域の人々が、立場を越え、叶えたい共有の目標に向かってかかわる一人ひとりが同じスピードで進む──。
一日限りの運行となった「特急 御厨号」が再び御厨の駅に停車し、乗客を迎えてくれることはないかもしれませんが、磐田・御厨にかかわり、想いをともにする方々が参加する「BLUE STATION MIKURIYA」が、近い将来、さらに多くの仲間を一員として迎え入れ、次の目的地へ連れていってくれると信じています。
<BLUE STATION実行委員会>
■主催:
BLUE STATION MIKURIYA 実行委員会(代表:Dream Catcher 川島 靖貴)
■実行委員会:
ヤマハ発動機株式会社 クリエイティブ本部、株式会社P’s、株式会社BLUE LAKE Project、NPO法人DOIIRA マリンプロジェクト、磐田市消防団見付方面隊
■協賛:
ヤマハ発動機株式会社、NTN株式会社磐田製作所、DOWAメタニクス株式会社、株式会社HOWA、株式会社ソミックマネージメントホールディングス、遠州中央農業共同組合■後援:磐田市、御厨地域づくり協議会、磐田市新貝土地区画整理組合、磐田市鎌田第一土地区画整理組合、磐田消防本部、磐田市消防団見付方面隊、磐田商工会議所、郵便局東遠江地区連絡会磐田部会、東海旅客鉃道株式会社(JR東海)、ヤマハモーターエンジニアリング株式会社、一般社団法人ASOBI、株式会社クラ・ゼミ、株式会社タミヤ


