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開発コンセプト

ヤマハ電動車椅子開発のコンセプトについてご説明します。

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「手動」と「電動」の良さを併せ持つ新しい車椅子の世界を提案

車椅子にはいろいろな種類がありますが、大きくは「手動」と「電動」に分けることができます。

それぞれに長所と短所がありますが、両者の長所を併せ持つ新しい車椅子の世界を提案するのが、車椅子用電動ユニットJWシリーズです。

手動車椅子
●坂道では負担が大きすぎる。
●長距離、長時間の操作では疲労が心配。
電動車椅子
●重いから車に積んでの遠出はなかなか大変。
●小回りがきかないので、狭い通路や人ごみではちょっと…。
JWシリーズ/「電動」のパワー、走破性と「手動」の軽さ、機動性を併せ持つ新しい車椅子の世界

車椅子ユーザーの最も大きな領域を占める手動車椅子。しかし、障がいのレベルや状態が多岐にわたるにもかかわらず、その選択肢は基本的に1つしかありませんでした。JWシリーズはこの領域に新しい選択肢を提案するものです。

ヤマハ車椅子用電動ユニットの位置づけ

なぜ完成形の「電動車椅子」ではなく、「電動ユニット」なのか?

車椅子本体には使用者の状態に合わせたオーダーメイドが欠かせません。

車椅子を生活のパートナーとして利用する障がい者、高齢者の方の多くは歩行以外にも障がいを抱えていることが多く、その身体の状況や身体能力は千差万別。車椅子は身体の一部のようなもので、一人ひとりのユーザーに合わせたオーダーメイドが欠かせません。

車椅子の本体、つまり椅子の機能を果たしているフレーム部分は使用者の体格や身体の状況、生活環境に合わせて1台1台オーダーメイドで設計・制作されているのです。

JWシリーズは、こうして制作されたオーダーメイド車椅子の機能をそのまま生かし、駆動輪だけを交換することで電動化を実現するユニットとして開発を行いました。

※「JW-I」ユニット

[参考]:車椅子の種類と特徴

JWシリーズの開発コンセプトを理解していただくには、まず車椅子そのものについての理解が必要です。車椅子の種類は、大きくは手動車椅子と電動車椅子に分けることができます。さらに手動、電動にもいろんなタイプの物がありますが、使用対象別に大まかに分類すると下記のようになるでしょう。

手動車椅子

●標準型車椅子
一般の人が最も多く目にする車椅子は病院や公共施設などにも常設されている標準型の車椅子でしょう。主にけがや病気で一時的に歩行できなくなった人が施設内で移動する時や、高齢者や障がい者の方の外出先での短時間の移動など、一時的な移動手段として使用されます。
●モジュール式車椅子
使用者個々の身体の状態や身体能力に適した調整が行えるよう、各部品ごとに寸法や形状を調整できる形式の車椅子です。日常的に車椅子を使用する場合、座面の幅や高さ、背もたれの角度、車輪の軸の位置などが使用者の身体の状態や使用環境に合っていることはとても重要で、介護保険適用のレンタルの場合でもモジュール形式の車椅子を選ぶことができます。
●オーダーメイド車椅子
障がい者手帳を持つ障がい者の方が更生相談所で判定を受けて作る車椅子は、ほとんどの場合、その人の身体の状態や身体能力、生活環境などに合わせて設計し製作されるオーダメイドの車椅子です。単に移動手段としてだけではなく、適切な姿勢を維持する「椅子」としての機能が非常に重要です。またベッドへの移乗や、住環境、仕事や作業などの生活環境に適していることなど様々な要素が検討され、設計・製作されます。

電動車椅子

●電動カート(ハンドルタイプ)
主に足腰の弱った高齢者の方が、自宅周辺への外出の目的で利用するもので、 操作はスクーターのようにハンドルで行います。4輪と3輪の2タイプがあります。
●普通型電動車椅子(ジョイスティックタイプ)
主に障がい者の方が利用する電動車椅子です。手動車椅子を自分で操作できない人の自立を支援します。ジョイスティックと呼ばれる1本のレバーで操作を行うものがほとんどですが、この操作部の形式を始め、使用者の状態や使用環境、目的に合わせて様々なタイプが開発されています。JW開発以前は、車両総重量が100kg前後のものがほとんどでした。
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