当社のクリーンウォーター事業 が「日本水大賞 経済産業大臣賞」を受賞
受賞の経緯や詳細、今後の展望などを担当社員にインタビューしました。
2026年5月20日
2025年3月13日、当社のクリーンウォーター事業が、第27回日本水大賞で経済産業大臣賞を受賞しました。日本水大賞は水循環の健全化や水災害への安全性向上、水文化の継承などに貢献した活動を顕彰する制度です。受賞の経緯や詳細、今後の展望などについて担当者へのインタビューを通じてご紹介します。
PROFILE 担当者プロフィール

海外市場開拓事業部 企画推進部
クリーンウオーターグループ 手塚 七彩
2021年入社。当グループでは主にクリーンウォーターシステム導入の候補地選定やODA(政府開発援助)との調整、書類作成、予算管理など、設置までの各種アレンジメントを担当。
近年は磐田市へのクリーンウォーターシステム導入を主導するなど、国内外を問わず当システムの普及に奔走している。
受賞の概要
当社のクリーンウォーター事業は、第27回日本水大賞で「経済産業大臣賞」を受賞しました。日本水大賞は、水防災・水資源・水環境・水文化・復興などの分野で、水循環の健全化に貢献する優れた活動を表彰する制度で、名誉総裁は秋篠宮皇嗣殿下、委員長は日本科学未来館名誉館長の毛利衛氏が務めています。主催は日本水大賞委員会および国土交通省です。
授賞式は2025年7月8日、日本科学未来館にて執り行われ、当社からは代表取締役社長の設楽元文、当グループのグループリーダー、そして私も参列させていただきました。クリーンウォーター事業は、モーターサイクルやマリンなど、当社の主力事業と比較すると比較的小規模なのですが、社長が授賞式に出席してくださったことが印象に残っており、クリーンウォーター事業に対する期待の表れだと受け取っています。この場をかりて、改めて日頃からお世話になっている関係者の皆さまに感謝申し上げます。

評価されたポイント
今回評価いただいたポイントは「運用面」「技術面」「社会貢献」「事業としての取り組み」の4点だと考えています。
運用面
クリーンウォーター事業の一つの特徴は、設置後の持続的な運用にまで目を向けている点です。装置を開発・設置して終わりではなく、継続して利用するための現地へのサポートを行うとともに、その先の地域活性化まで一貫して関与しています。海外の事情に即した装置を考案するだけでなく、導入後もトレーニングやフォローアップを続けてきたことが、持続性のある国際貢献として評価されたと受け止めています。
技術面
砂砂利と微生物の働きを活用した緩速ろ過方式を採用することで、ランニングコストを抑えるとともにメンテナンスの負担を軽減しています。自然由来のろ過により、環境に優しい点も評価されました。また、太陽光発電装置を導入することで、無電化村にも設置が可能です。
社会貢献
安心して飲める水の提供を起点に、健康、教育、ジェンダー平等、地域経済の活性化へと波及効果を生み出せる点に強みがあります。これまで子どもや女性が担っていた水汲み労働の負担が軽減することで、勉強やスポーツ、余暇や生産活動の時間が確保できるようになります。飲料水の供給に加え、水や製氷の販売、太陽光発電による携帯充電サービスなど、地域の新しいビジネスの起点となり、経済活性化の一助にもなっています。
事業としての取り組み
ODAなどの公的資金を活用しながら、事業として継続してきた実践性が評価されました。当社はこの取り組みを社会貢献ではなく、事業として位置付けています。きちんと利益を確保していくことが、活動継続のためには必須です。今後も外務省や在外公館などを中心に、さまざまなステークホルダーに働きかけを行っていきます。
受賞の反響

受賞後は、社内外から「社会貢献にとどまらず、事業として社会課題に向き合う取り組み」として評価いただく機会が増えました。「日本水大賞 経済産業大臣賞」という分かりやすい評価軸を得たことで、クリーンウォーター事業の意義や継続性を初めて知る方にも伝えやすくなったと感じています。社外の方にも、単なる装置の提供ではなく、設置後の運営支援まで含めた取り組みとして理解していただきやすくなりました。
また、関係部門にとっても、長年積み重ねてきた取り組みが、権威ある団体から対外的に評価されたことは大きな励みであり、次の挑戦に向けたモチベーション向上にもつながっています。
MESSAGE 担当者メッセージ

今後の展望は、海外の導入拡大と国内需要掘り起こし
クリーンウォーター事業は、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」に貢献するだけでなく、教育やジェンダー平等、地域経済の活性化にもつながる取り組みです。今回の受賞を追い風に、今後もアフリカやアジアを中心に海外での導入拡大を進めていきます。
また国内においても、水道インフラの老朽化や災害時の水の確保、中山間地域における給水などの課題が顕在化しており、これまで以上に「分散型」浄水装置のニーズが高まっていると肌で感じています。2024年には長崎県五島市に国内初の実証装置を設置しており、今後は日本国内での活用可能性についても検証を進めていきたいと思います。
関連リンク
第27回日本水大賞・2025日本ストックホルム青少年水大賞 表彰式・受賞活動発表会
https://www.japanriver.or.jp/taisyo/jyusyoushiki/no27/index.htm
「第27回日本水大賞」・「2025日本ストックホルム青少年水大賞」受賞者一覧


