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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

クリーンウォーターシステム(CW)

セネガルでモニター事業を展開 アフリカの水を変えたい。暮らしを変えたい。 社会貢献活動事例

セネガルのサンルイ州郊外にあるンジャオドゥンナー村にヤマハクリーンウォーターシステムを設置しました。

2012年7月24日 アフリカ

ヤマハ発動機株式会社は海外における社会貢献活動の一環で、途上国支援としてアフリカ、アジアなどの「安全な水」へのアクセスが難しい村落に向け、小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」の導入により、衛生的な飲用水・生活用水の供給を支援しています。

2012年には、セネガルのサンルイ州郊外にあるンジャオドゥンナー村にヤマハクリーンウォーターシステムを設置しました。同村はセネガルの首都ダカールから北へ約200km行ったところにある300人ほどが暮らす小さな村落です。ここでは日々の営みに使う水を一筋の川に頼っていました。

ヤマハクリーンウォーターシステムは、「緩速ろ過」という方法を用いた幅5m×奥行8m×高さ4mほどのコンパクトな浄水装置です。自然界における水浄化の仕組みを応用し、丸一日かけて川や沼の表流水を生活水に浄化します。特別な薬品や大きな電力、また専門技術者によるメンテナンスを必要とせず、住民による自主運営が可能なシステムを目指して1996年から開発をスタート。途上国支援としてインドネシア、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、スリランカの8カ所で実証実験を行ってきました。そして、新たな展開として2012年に、このセネガルの村落においてモニター事業が進められることになったのです。

スカイブルーの浄水装置と清潔な水汲み場が設置されたのは、村のまんなか。人々はこの「公共財」を守るために水委員会を組織し、秩序を整え、それを守ることで自主運営によるきれいな生活水の日常的な確保を実現しました。
きれいな水のある暮らしは、人々の衛生意識を変え、生活レベルのさらなる向上に向かわせます。これまでも当社は、そうした姿を東南アジア各地に展開するモニタープラントで見届けてきました。
たとえば赤ちゃんを抱えるお母さんの気持ちが変わります。皮膚病や下痢などの病気が劇的に減ります。大きな町まで水を買いにいく女性や子どもたちが重労働から解放されます。そして、いつの間にか住居や村の景色までもが変わっていくのです。このアフリカの大地でもいつか同じような光景が広がっていくことでしょう。

2012年5月には、現地で政府関係機関、民間企業、国際機関、NGO等が参加するワークショップが開催され、浄水システム導入の協議が行われました。サンルイではまだ100を起こす村で衛生的な飲用水が不足しています。ヤマハクリーンウォーターシステムがそうした村々の生活のなかで大きな役割を果たすことが期待されています。

設置から6年が経過した2018年、当社では現地ヒアリング調査を実施。ンジャオドゥンナー村では、住民の下痢、腹痛、皮膚病の改善と、子どもの目が見えなくなる病気がなくなったと報告されています。

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