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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

クリーンウォーターシステム(CW)

ヤマハクリーンウォーターシステム導入によるインパクト加重会計で評価 社会貢献活動事例

安全な水へのアクセスは、SDGsにも掲げられた重要な課題の一つ(目標6)です。

2023年10月6日

ヤマハ発動機株式会社では海外における社会貢献活動の一環で、途上国支援としてアフリカ、アジアなどの「安全な水」へのアクセスが難しい村落へ小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」の導入を進めています。
安全な水へのアクセスは、SDGsにも掲げられた重要な課題の一つ(目標6)です。現在も世界人口の26%にあたる約20億人が「安全に管理された飲み水を使用できていない」(ユニセフ/2020年)とされています。
ヤマハクリーンウォーターシステムは、「緩速ろ過」という自然界の水浄化の仕組みを応用した小型浄水装置です。水の浄化に専門家によるオペレーションや大きな電力、特別な薬品等を必要とせず、住民による自主メンテナンスが可能なことから、水道設備のない新興国や途上国の小さな村落などで有効とされています。
約20年間の活動で設置した浄水装置はアフリカや東南アジアに計50基。この実績に社会課題への有効なアプローチとして内外から高い評価をいただいています。2013年にはグッドデザイン賞を受賞、2021年には外務省主催「脱炭素技術海外展開イニシアティブ」にも採択されました。

この社会貢献活動を「インパクト加重会計」によって定量化をはかると、創出価値の大きさは明らかです。インパクト加重会計とは、その活動が環境や社会にどのような影響をもたらしたのか、そのインパクトを貨幣価値に換算するものです。今回は浄水装置の設置で、「どれだけ水汲み時間が削減されたか」、「どれだけ下痢等が減少したか」という2点にフォーカスしたフレームワークとしています。
その結果は、2011年以降に設置した37基の総計で、およそ1,540万ドル。受益者は11カ国合わせて約3万9,000人に及び、水汲み労働に割かれる時間や下痢などで仕事ができない時間が削減されたことで、期待される1人あたりの年間収入は5~8%改善すると算出されました。
「水が変われば暮らしが変わる」という担当者たちの思いも、あらためて裏付けられる結果となりました。インパクトには二次的、三次的なものも存在します。算出された数字は、次のアクションを考える機会にもつながっています。

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