日本政府からセネガル政府への無償協力で10基を設置。チェネルフルベ村から~うるおいを創る。ともに創る。 社会貢献活動事例
アフリカに初めてヤマハクリーンウォーターシステムを導入してから10年が経過した2018年。
2018年6月22日 アフリカ
アフリカに初めてヤマハクリーンウォーターシステムを導入してから10年が経過した2018年。日本政府からセネガル政府への無償協力案件として、ギニア高地に端を発するセネガル川流域10カ所への同システムの設置がスタートしました。その一つがチェネルフルベ村です。同村では、飲用水や料理に使う水は井戸から汲み上げ、水瓶に貯め、塩素で消毒しながら使ってきました。
ヤマハクリーンウォーターシステムは、「緩速ろ過」という自然界における水浄化の仕組みを応用した、幅5m×奥行8m×高さ4mほどのコンパクトな浄水装置です。山間に降った雨が地中に滲み込み、ゆっくり時間をかけて水脈を伝う。その間、微生物等による段階的な浄化作用を受け、やがて清らかな水となって麓の村落をうるおす――「緩速ろ過」は、そんな光景を思い浮かべてもらうと理解しやすいかもしれません。丸一日かけて川や沼の表流水を生活水に浄化しますが、大きな電力や専門家によるメンテナンスを必要とせず、住民による自主運営と管理が可能なため、水道設備のない小さな村落で有効とされています。
1996年に開発されてから、当社では社会貢献の一環で、途上国支援として主にアジアやアフリカの村落へ実証実験を含め、設置を推進してきました。
チェネルフルベ村では、暑い日には摂氏45度を超える灼熱の中で、現地の人々とともに汗を流しながら工事を行い、住民にメンテナンス指導を実施しました。メンテナンス指導を受けた女性は、タンクの洗浄や装置の維持を学んだ後、「トレーニングは美しかった」と振り返り、顔をほころばせました。蛇口から流れるきれいな水を見て、「これは良い水です。皆の病気が治るから」とも。水が変われば、暮らしが変わる――安全性の高い水へのアクセスから衛生的で豊かな日常が広がっていくことが、私たちの願いです。当社は、ヤマハクリーンウォーターシステムの設置を通して国際社会に貢献していきます。
その他 事例
- 2023年10月6日ヤマハクリーンウォーターシステム導入によるインパクト加重会計で評価
- 安全な水へのアクセスは、SDGsにも掲げられた重要な課題の一つ(目標6)です。
- 2023年7月10日 インドネシア日本国政府との協業で、インドネシア・パプア州の2つの島へ寄贈
- ヤマハ発動機株式会社は、2023年7月に日本国政府との協業により、日・ASEAN統合基金(JAIF)※を用いて、インドネシア共和国パプア州にヤマハクリーンウォーターシステムを寄贈しました。
- 2023年4月1日SDGs(持続可能な開発目標)に関連した取り組み
- SDGsに関連した取り組みの一つが、安全な水へのアクセスが難しい新興国・途上国の村落に向けた小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」の導入です。