「水が変われば、暮らしが変わる」ヤマハクリーンウォーターシステム設置を担うOMDOの想い 社会貢献活動事例
ヤマハクリーンウォーターシステムは、「緩速ろ過」という自然界の水浄化の仕組みを応用したコンパクトな浄水装置です。
2022年10月20日
ヤマハ発動機株式会社は社会貢献活動の一環で、途上国支援として国際機関やNGO、現地の日本大使館等と協力しながら、積極的にヤマハクリーンウォーターシステムの普及・導入を進めています。
ヤマハクリーンウォーターシステムは、「緩速ろ過」という自然界の水浄化の仕組みを応用したコンパクトな浄水装置です。水の浄化に専門家によるオペレーション、多くの電力や特別な薬品等を必要とせず、住民による自主メンテナンスが可能なことから、水道設備のない新興国や途上国の小さな村落などで有効とされています。
「安全な水」へのアクセスは、SDGsにも掲げられた重要な課題の一つ(目標6)。現在も世界人口の26%にあたる約20億人が「安全に管理された飲み水を使用できていない(ユニセフ/2020年)」とされています。当社の浄水装置は、衛生的な生活水の供給による疾病の減少、女性や子どもたちの水汲み労働からの解放、また配達等の水関連ビジネスによる住民の現金収入増などに寄与しています。
ヤマハクリーンウォーターシステムの設置を担うのは、海外市場開拓事業部(Overseas Marketing Development Operations=略称OMDO<オムド>)。当社がビジネスを展開する約180の国と地域のうち、アフリカ、中東、中央アジア、南アジア、南太平洋、中米、カリブなど140を超える市場を担当しています。水が変われば、暮らしが変わるーー浄水装置の設置で目の当たりにした姿を一つでも多くの地域で増やしていくことがOMDOのミッションです。
浄水装置の設置のための工期は概ね2週間。その間、OMDOのメンバーは現地の人びとと施工現場で共に汗を流します。ただし、計画通りに竣工まで漕ぎつけられるケースはほとんどありません。配管が詰まって現地の人と一緒になって川に入り点検したり、標高の高いエチオピアでは高山病で苦しんだりと、現地では思いがけない波乱の連続です。取水ポンプの不具合で水が汲み上げられなくなり、担当者が40キロのポンプをホテルまで持ち帰って、原因追究に何日も風呂場で悪戦苦闘したこともありました。しかし、きれいな水が蛇口から出た瞬間の住民の輝くような笑顔が、すべての苦労を忘れさせてくれます。喜び合い、歌い、踊り出す光景に出合うたび、感動がわき上がり、新たなステージへ向かう原動力となります。
ヤマハクリーンウォーターシステムのタンク等はインドネシアで製造し、導入国へと輸出されています。もっと多くの地域へきれいな水を届けるために、OMDOは同システムの現地生産化を次なるテーマに掲げます。
その他 事例
- 2023年10月6日ヤマハクリーンウォーターシステム導入によるインパクト加重会計で評価
- 安全な水へのアクセスは、SDGsにも掲げられた重要な課題の一つ(目標6)です。
- 2023年7月10日 インドネシア日本国政府との協業で、インドネシア・パプア州の2つの島へ寄贈
- ヤマハ発動機株式会社は、2023年7月に日本国政府との協業により、日・ASEAN統合基金(JAIF)※を用いて、インドネシア共和国パプア州にヤマハクリーンウォーターシステムを寄贈しました。
- 2023年4月1日SDGs(持続可能な開発目標)に関連した取り組み
- SDGsに関連した取り組みの一つが、安全な水へのアクセスが難しい新興国・途上国の村落に向けた小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」の導入です。