ケニア・セカ・カグワ村においてラグビー授業を実施水とスポーツの親和性で「幸せ」にアプローチ 社会貢献活動事例
ヤマハ発動機株式会社の社会貢献活動として、2022年にケニア・ヴィクトリア湖畔のセカ・カグワ村に「ヤマハクリーンウォーターシステム」が設置されました。
2023年3月22日 アフリカ
ヤマハ発動機株式会社の社会貢献活動として、2022年にケニア・ヴィクトリア湖畔のセカ・カグワ村に「ヤマハクリーンウォーターシステム」が設置されました。自然界の水浄化の仕組みを応用した浄水装置で、住民による自主運営やメンテナンスが可能なことから、水道設備のない新興国や途上国の小さな村落で有効とされています。
セカ・カグワ村にヤマハクリーンウォーターシステムを設置してから、およそ1年が経過した2023年3月。同村の中学校において、当社および現地のNGO団体とラグビー協会が協力し、ラグビー授業を実施しました。国連はSDGsで掲げた17の目標に対して、異なる課題の掛け合わせによるマルチベネフィットの創出を提唱しています。安全な水へのアクセスと、質の高い教育や健康につながるスポーツの掛け合わせにより、当社らしい貢献ができるのではないかという発想が基点となりました。
陸上競技やサッカーが盛んなケニアで、ラグビーはまだメジャー競技とは言えません。しかし近年、7人制ラグビーの国際大会で優勝を飾るなど、その優れた身体能力は大きな可能性を秘めています。当社では、そのケニアの大地でラグビーの芽を育んでいこうと、静岡ブルーレヴズより提供されたジャージやボール、練習用具等を中学校に寄贈し、当社ラグビー部OBを含む社員が生徒たちと一緒に汗を流しました。ラグビー経験を持つ中学校教師は「ラグビーは、献身性が求められるチームスポーツ。生徒は楽しみながら規律を学び、身に着けられる」と、今後の授業での継続を示唆します。
楕円のボールを追いかけた後、生徒たちの喉を潤したのは、蛇口から出てくる“きれいな水”。これまでセカ・カグワ村では、ヴィクトリア湖に注ぐ川の水や雨水を飲用水として利用してきましたが、ヤマハクリーンウォーターシステムの設置により、浄化されたきれいな水を飲料水として使うようになりました。先行して同システムを導入したマダガスカルやセネガルの村落では、9割以上の住民が「腹痛等の症状が改善した」と回答しています。
現地で聞いた「衛生的な水があるから幸せではなく、きれいな水があることはゼロレベル」という言葉。現地の人びとにとって浄水装置の設置はゴールではなく、幸せになっていくためのスタートラインです。衛生的な生活の確保から一歩進んで、健康増進や若者たちの笑顔に寄与するためにも、当社はこれからも水とスポーツを掛け合わせた社会貢献活動に取り組んでいきます。
その他 事例
- 2023年10月6日ヤマハクリーンウォーターシステム導入によるインパクト加重会計で評価
- 安全な水へのアクセスは、SDGsにも掲げられた重要な課題の一つ(目標6)です。
- 2023年7月10日 インドネシア日本国政府との協業で、インドネシア・パプア州の2つの島へ寄贈
- ヤマハ発動機株式会社は、2023年7月に日本国政府との協業により、日・ASEAN統合基金(JAIF)※を用いて、インドネシア共和国パプア州にヤマハクリーンウォーターシステムを寄贈しました。
- 2023年4月1日SDGs(持続可能な開発目標)に関連した取り組み
- SDGsに関連した取り組みの一つが、安全な水へのアクセスが難しい新興国・途上国の村落に向けた小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」の導入です。