狭い道や坂道を魅力へ。観光と福祉を両立した足(広島県福山市)
グリーンスローモビリティ(電動カート公道仕様)広島県福山市の導入事例をご紹介します。
狭い道や坂道の移動課題を「街の魅力」へ転換。
観光振興と福祉支援を両立する、官民連携の新モビリティ。
広島県 福山市
POINT
狭い路地・急坂でも走行できるグリーンスローモビリティ
タクシーが入れない狭路・急坂も走行可能に。移動空白エリアを解消。観光客と住民、それぞれに合わせた柔軟な運行
観光向けには予約制の周遊コース、住民向けには電話一本で呼べる配車サービスを提供。オープンエアーな車両とガイドで観光体験を創出
開放的な車両とドライバーガイドで「移動が観光体験」という価値を実現。
背景・課題
広島県福山市の鞆の浦エリアは、歴史情緒あふれる美しい街並みが魅力ですが、道が極めて狭く、一般のタクシー車両が進入できない場所が多いことが大きな課題でした。また、地域特有の急な坂道は、観光客の自由な散策を妨げるだけでなく、そこに暮らす高齢者の日常生活にとっても移動の大きな負担となっていました。景観の保護と、生活・観光の利便性向上をいかに両立させるかが長年のテーマとなっていました。
解決策
この状況を打破するため、地元のアサヒタクシー株式会社が主体となり、国や県の補助金を活用して日本初となる「グリスロタクシー」を導入しました。福山市と密に連携した官民一体の運行体制のもと、タクシー会社ならではのノウハウを活かした柔軟な運用を実現しています。観光客向けには景色をゆったり楽しめる予約制の観光コース(30分・60分)を設定する一方、住民向けには電話一本で呼べる「身近な足」として、一般のタクシーと同様の利便性を提供。安全かつ持続可能な新しい公共交通モデルを確立しました。
効果
導入の結果、通常のタクシーでは走行が困難だった狭い道や急坂への送迎が可能になり、高齢者の外出頻度や行動範囲が広がりました。観光面でも、開放的な車両で風を感じながら巡る体験に加え、ドライバーによる情緒豊かなガイドが「説明が上手で街の魅力がより伝わる」と観光客から高く評価されています。窓のない車両が街を走ることで、観光客と地元住民との間に自然なコミュニケーションが生まれ、地域全体が一体化している点も大きな副次効果です。歴史ある景観を守りながら、観光と生活の双方を支える持続可能な移動インフラとして、唯一無二の価値を生み出しています。
利用者の声
オープンな車窓から景色がよく見え、移動そのものが楽しい思い出になりました
運転手さんのガイドがあり、ただ巡るよりも発見が多く、観光が一段と楽しくなりました
細い路地や急な坂道もスムーズで、コンパクトなのに力強い走りに驚きました
概要情報
| 導入地域 | 広島県福山市 鞆の浦、福山城周辺 |
|---|---|
| 詳細課題 | 狭路・坂道エリアの移動手段の確保 |
| 上位の地域課題 | 観光利便性と住民生活支援の両立 |
| ルート特徴 | 狭い路地や急坂を含む街並みをタクシー型で運行 |
| 購入者 | アサヒタクシー株式会社 |
| 運用主体・ドライバー | アサヒタクシー株式会社 |
| 財源調達(導入時) | 自社予算+補助金活用(広島県補助金、環境省補助金「脱炭素イノベーションによる地域循環共生圏構築事業」) |
| 財源調達(運用時) | 利用料金、自社予算 |
| 運行形態 |
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| 導入・運用のハードル克服 |
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運行マップ
