世界遺産の移動革命。年間2.4万人が歩かず観光(島根県大田市)
グリーンスローモビリティ(電動カート公道仕様)島根県大田市の導入事例をご紹介します。
世界遺産を、歩かずに、ゆったり巡る。
年間2.4万人が利用する移動革命で、誰もが楽しめる観光地へ。
島根県 大田市
POINT
往復6kmの移動負荷を定時定路線で解消
1日12〜14便の定時定路線により、高齢者でも気軽に散策できる環境を実現。グリスロ導入で回遊性が向上、年間2.4万人が利用
移動距離が負担で散策を断念していた高齢者や足腰に不安のある方を取り込み、利用者が大幅増加。自家用有償旅客運送制度で持続的な運営を確立
200〜700円の料金設定と週6日運行で、持続可能なモデルを実現。
背景・課題
世界遺産・石見銀山エリアは、主要スポットを巡るのに往復約6kmもの移動を要しますが、従来の移動手段は「レンタサイクル」か「徒歩」に限られていました。この距離は高齢者や歩行に不安のある観光客にとって大きな壁となり、観光を断念させる要因となっていました。また、地域住民にとっても、公共交通が乏しく大型車両が通行できない「幅が狭い道路」が多いという地理的制約があり、日々の移動手段の確保が長年の課題となっていました。
解決策
大田市は国(環境省・国土交通省)の補助金を活用し、運行状況を「見える化」するIoTシステムと連携したグリーンスローモビリティを導入しました。地元のコンソーシアムへ運営を委託し、専門企業がシステム保守を担う体制を構築。自家用有償旅客運送制度のもと、200〜700円の料金で週6日・1日12〜14便の高頻度な定時定路線を実現しています。
効果
2022年の運行開始以来、利用者数は右肩上がりに伸び続け、2024年度には約2.4万人を記録。これまで散策を諦めていた層を確実に取り込んだことで、観光客の満足度は飛躍的に向上しました。 また、安全面でも大きな成果が得られています。低速で環境に優しいグリスロは、一般車両よりも安全性が高い移動手段として地域住民からも好意的に受け入れられています。現在は、観光客の回遊性向上と、高齢者の外出支援といった「地域コミュニティの移動支援」を見事に両立させています。
利用者の声
ゆっくり進み、開放感があふれる車内なので、とても快適に観光が楽しめます
行きは徒歩で散策し、帰りにグリスロを利用。体力的に無理なく巡れて、ちょうどよかったです
雨の日でも濡れずに移動できるので、天候を気にせず観光できて助かりました
概要情報
| 導入地域 | 島根県大田市 石見銀山 |
|---|---|
| 詳細課題 | 長距離観光エリアの移動負担の軽減 |
| 上位の地域課題 | 歩行困難な層を含む観光客の取り込み |
| ルート特徴 | 歩くと1時間程かかる世界遺産エリアを定時定路線で運行 |
| 購入者 | 島根県大田市 |
| 運用主体・ドライバー | (一社)石見銀山みらいコンソーシアム(市より委託) システム保守:(株)バイタルリード |
| 財源調達(導入時) | 市の予算+「IoT技術等を活用したグリーンスローモビリティの効果的導入実証事業」活用(環境省×国交省) |
| 財源調達(運用時) | 乗車料金+市の予算(実運用は(一社)石見銀山みらいコンソーシアムへ委託) |
| 運行形態 |
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| 導入・運用のハードル克服 |
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運行マップ
