FAZER R AP
FAZER R AP / 細部に至る詳細な解説と鮮明な画像で、ヤマハの無人ヘリコプターのディテールを紹介。オンライン版カタログとしてお楽しみください。
機能・特長
散布を変える、現場を変えるオートパイロット(=AP)。
AP機能最大の特徴はオペレーターの技量による散布のバラつきを無くし均一化したことにあります。それにより効率的で計画的な散布が実現できるようになりました。APは散布現場での最新ソリューションを提案します。
APはタブレット操作でフルオートメーション!4回のスワイプで散布完了
散布現場を知り尽くしたヤマハ発動機だからこそできる、現場ファーストの開発。オペレーターの負担を軽減する機能を搭載。スムーズな散布事業を実現します。

- ❶ スタート確認画面
- 高精度農業専用アプリケーション「agFMS-IIh」で作成した散布ルートを機体に送信すると、機体の状況が画面に表示されます。

- ❷ 離陸
- 離陸高度設定し、周囲の安全を確認して「離陸」ボタンをスワイプ。機体は離陸上昇し、その場でホバリングします。

- ❸ 散布開始
- 移動速度を設定し、ほ場全体の安全を確認して「散布開始」ボタンをスワイプ。散布開始地点へ移動し、設定した散布ルートに従って散布を開始します。

- ❹ リアルタイム表示
- 自動飛行の飛行軌跡と機体の状況はタブレット上に表示。散布の状況がリアルタイムで確認できます。

- ❺ 着陸地点へ移動
- 散布が終了すると散布終了地点でホバリング。移動速度を設定し、ルート上の安全を確認して「着陸地点移動」をスワイプ。着陸地点へ移動します。

- ❻ 着陸
- 着陸地点の安全を確認をし、「着陸」ボタンをスワイプ。着陸に適切なスピードで降下、着陸し、エンジンが停止します。
オートパイロットを支える高精度APコントロールアプリケーション「agFMS-IIh」
散布ルートの作成から飛行・散布の制御、そしてデータの2次利用など、スマート農業への展開も容易になります。

- ルート作成のためには、一度ほ場を測量し、ポイントを打っていきます。


- ほ場情報を表示
- 測量ポイントをアプリ上で表示し、より正確なほ場情報を製作します。

- 散布ルートの作成
- ほ場を選択すると自動的にルートが作成されます。障害物の有無や効率や安全に配慮した、現場にあった散布ルートが作成できます。

- 各種表示・管理機能
- 飛行前や飛行時・散布時の機体の状況などをタブレット上に表示。操作や機体の状況が一目で把握できます。

- データの活用連携
- タブレットに保存された情報は、農業ノウハウの蓄積、分析に役立つだけでなく、他のアプリケーションとの連動も図れます。
広域ほ場を一気に散布
作成されたルートに基づく自動飛行・散布の実現は、飛行時間、ペイロードなどFAZER R の能力をフルに発揮することができます。


現場ファーストの新機能
現場で進化を遂げてきたヤマハ発動機(株)の産業用無人ヘリコプター。常に現場の声をフィードバックし、その機能は進化し続けます。
リモートエンジンスタート
遠隔にてエンジンを始動できるようになり、作業時間の短縮とオペレーターの巻き込み事故を回避。安全性が向上しました。


散布速度25km/h、10m幅散布の設定可能(APモード時のみ)
広域ほ場において、さらなる散布効率の向上が実現します。

高速ターンアシスト
ターンスピードがアップ。従来の約1/2の時間でスピーディーなターンを実現。ターンアシストとは、クルーズコントロールモードで散布を開始し、ほ場のエンドラインで散布スイッチをOFFにすると機体が減速し、一定の間隔でターン&元のスピードまで加速してくれるので、再びエンドラインにあわせて散布スイッチを押すだけ。また、ほ場の形状に合わせて減速・ターンの位置は自由に決めることができます。


- 2個のGNSSアンテナにより、方位精度の向上

- GNSSロスト時自動位置保持ホバリング機能

- 慣性センサーを小型化し機体C.BOX内へ収納

- 自動フライトランプ追加

- 既存のネットワーク回線を利用した通信システムに変更。基地局を設定する必要がなく、ほ場の位置情報を正確に把握し、データの2次利用が可能になりました。

- 散布ほ場の状況、オペレーターの技量によって選べる5種のフライトモードを設定。
散布装置
液剤散布装置(L10)
散布速度25km/h、10m幅散布の設定で今まで以上にフライト時間が短縮になりコストの低減につながります。(APモード時のみ)


薬剤残量センサー
タンク内の薬剤が一定量以下になるとセンサーが作動し、散布・自動フライトを中止、その場でホバリング・待機状態となります。
粒剤散布装置(L1A)
マニュアル機用粒剤散布装置(L66)に剤切れ検知ユニットを追加し、自動フライトに対応しました。

可変施肥システム対応
自動飛行と組み合わせて生育状況に応じた追肥散布が可能です。YSAPを用いて生育データをメッシュに変換⇒肥料散布量を設定できます。

液剤散布装置カセットタンク/粒剤散布装置ホッパー

- 液剤散布装置には16L大容量タンクを採用。
- ※液剤散布装置には16Lタンク2個が付属します。

- 粒剤散布装置には15kgホッパーを採用。
- ※粒剤散布装置には15kgホッパー2個が付属します。
オプション
使用用途に応じて各種オプションをご用意しています。

- 運搬用ホイール
- 高剛性・高耐久性の運搬用ホイル(RMAXにも使用可)

- 機体カバー
- 機体形状に合わせた専用カバー

- 機体用バッテリー充電器
- 機体用シールドバッテリ専用充電器

- 電波モニター
- 10周波用

- 風速計(温度表示機能付)
- 風速・方位・温度表示

- 10m幅散布装置キット
- 標準仕様に散布装置キットの部品装着で10m幅の散布が可能になります。

- 多量散布装置キット
- 従来は標準の液剤散布装置から多量散布装置への変更は散布装置本体の交換が必要でしたが、標準の液剤撒布装置に多量散布装置キットの部品装着を行うことにより、現在の2倍の散布量(4L/分)を得ることができます。

- 散布専用送信機
- ※RMAX用散布専用送信機と同等品

- 散布専用送信機バッテリー用充電器
- ※RMAX送信機用充電器と同等品

- 散布専用受信機
- ※散布用専用送信機を使用の際に機体への取付けが必要となります。受信機を取付けた機体は各種の散布装置の使用が可能となります。

- 散布専用送信機用充電器アダプター
- ※RMAX送信機用アダプターと同等品

- 散布専用送信機バッテリー
- ※RMAX送信機用バッテリーと同等品

- 送信機バッテリー用充電器
- 送信機バッテリー用予備充電器

- 送信機バッテリー
- 送信機用予備バッテリー

- 送信機ケース
- 機体操縦に必要なアイテムを機能的に収納可能な保管ケース

- FAZER R ロゴステッカー
- 機体イラスト入り。送信機ケース他、様々な用途にご利用可能です。

- 送信機ストラップ
- ※ロゴはFAZERとなります。
※デザインは予告無く変更となる場合があります。
仕様・諸元

項目 | 仕様 |
---|---|
型式 | L10 |
カセットタンク容量 | 16L×2 |
吐出方法 | ギヤ方式ポンプ・フラットタイプノズル |
吐出量 | サイドノズル1.3~2.0L/分(速度連動方式) |
センターノズル0.65~1.0L/分(速度連動方式) | |
ノズル間隔 | 1,434mm |
装置重量 | 8.2kg(16Lタンク含む) |
項目 | 仕様 |
---|---|
型式 | L1A |
ホッパー容量 | 15kg×2 |
吐出方法 | スピンナー方式(直径300mm) |
吐出量 | 最大5kg/分(1kg粒剤の場合) |
スピンナー回転数 | 440~700rpm |
装置重量 | 8.0kg(15kgホッパー×2含む) |
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
製造型式 | L72 | |
性能 操作寸法※1 |
制御システム | YACS III (YAMAHA Attitude Control System-Cruise control) |
メインローター径 | 3,115mm | |
テールローター径 | 550mm | |
全長・全幅・全高 | 3,665mm・770mm・1,078mm | |
取扱重量※2 | 74.8kg | |
エンジン | 種類 | 4サイクル・水平対向2気筒 |
排気量 | 390cc | |
最高出力 | 20.6kw | |
始動方式 | セルスターター式 | |
燃料 | レギュラーガソリン |
※1 設計図面による寸法のため実計測では±10mmの計測誤差があります。
※2 取扱重量とは、オイル・燃料満タンの機体にL10散布装置本体(散布タンクは含まず)を取り付けた状態での重量です。