物流・運搬の事例一覧
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事例
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産業用無人ヘリコプター「FAZER R G2」による空港間目視外飛行で貨物輸送実験
長崎県離島から首都圏レストランへ鮮魚を同日輸送
JAL・長崎県の自治体などとの協力のもと、長崎県の離島空港間(往復約46km)において「FAZER R G2」による貨物輸送実験を実施。 併せて、長崎県新上五島町で朝収穫された鮮魚を離島間輸送(約35km)と日本航空便での航空貨物輸送を組み合わせ、同日内に東京都内のレストランまで輸送する実験を実施しました。
課題・背景
- 離島地域は物流ネットワークが弱く、地域格差が問題だった
- 空港の無い離島では短時間での物資輸送手段がなく、緊急時の対応に課題を抱えていた
- 無人電動ドローンでは航続距離・ペイロードが不足し、目視外でもあり運用が困難だった
解決策
- 目視外飛行は衛星通信経由で遠隔操作を実施した
- ガソリンエンジンの特性を活かし長距離飛行を可能とした
- 従来のドローンでは積載できなかった20kgを超える現地の朝どれ鮮魚を運搬した
導入効果
- 朝とれた海産物を同日内に東京都内のレストランまで届けるという、従来難しかった物流スピードを実現した
- 既存の航空貨物輸送とも組み合わせることで、新たな航空貨物需要の開拓も期待される事となった
ヤマハ発動機は、JAL・長崎県の自治体などの要請を受け2020年2月18日に長崎県の離島空港間(往復約46km)において「FAZER R G2」による貨物輸送実験を実施しました。
併せて、将来的な航空貨物物流との連携を見据え、翌2月19日に長崎県新上五島町で朝収穫された鮮魚を「FAZER R G2」による離島間輸送(約35km)と日本航空便での航空貨物輸送を組み合わせ、同日内に東京都内のレストランまで輸送する実験を実施しました。
実験内容
【1】 2020年2月18日(火)
保冷容器に医薬品を想定した模擬貨物を入れ、冷温を保ったまま上五島空港と小値賀空港の間(往復 約46km)を「FAZER R G2」で輸送。温度計測データを使い輸送中の温度などを確認。
【2】2020年2月19日(水)
上五島産の朝獲れ鮮魚(クエなど 約20kg)を、上五島空港から九州本島・西海市崎戸(約35km)まで「FAZER R G2」で運び、長崎空港へ陸送。同空港を出発する日本航空便(長崎12:45発、東京(羽田)14:20着)で羽田空港まで空輸し、都内レストランまで輸送。温度計測データを使い輸送中の温度などを確認。
海上飛行は静岡県のヤマハ発動機袋井工場より衛星通信経由で遠隔操作を実施。離陸および着陸は現地にて操作。