FRP製オブジェ
自由曲面で構成されたFRP製オブジェの事例をご紹介します。
FRP製オブジェ
3次元造形の可能性を広げるため、オブジェ製作にも挑戦。豊橋技術科学大学の研究室と協働した研究プロジェクトで、製造業の「ものづくり技術」を建築に活かして、これまでの手法では難しかった自由なデザインを実現しました。
STEP.01|学生たち作成の3Dモデルを分割
豊橋技術科学大学・松島史朗助教授の研究室と協働した研究プロジェクト「うねリング」。学生たちにより3次元モデル作成が済んだ状態で依頼を受けました。この複雑な形を現実のものとするために、まずはNC加工が可能な形状にモデルを分割しました。
STEP.02|ダイレクトモールド工法を採用
デザインスケッチから起こされたデータを元にした複雑な型割りを経て、加工データを作成。複数の型から取った部品を合体させることにより、有機的な形状を再現します。短納期を実現するために、直接メス型を作成するダイレクトモールド工法を採用しました。
STEP.03|製品の離型から仮組へ
メス型から離型された部品が、順次仕上がってきます。これを仮組み工程へ。製造リードタイムは、型割り検討およびデータ加工が約1ヶ月、型および製品製作設置が約3ヶ月というスピード進行でした。
STEP.04|オープンキャンパスでお披露目
うねリングの特徴は、ねじれながら上昇する曲面板構造。製造業の伝統が根づく東三河地域の持つエネルギーを表現すると同時に、鑑賞する人々の知的創造性をかきたてるような、躍動するオブジェとして完成し、豊橋技術科学大学のオープンキャンパスで展示されました。