ダイレクトモールド製作工程
直接メス型をNC加工する、ダイレクトモールド工法をご紹介します。
オス型と同じ工法で直接メス型をNC加工するヤマハ独自の工法。
簡易メス型の離型回数、精度、品質に対するお悩みを解決します!
ヤマハの卓越した技術が可能にするダイレクトモールド工法は、オス型と同じ工法で直接メス型をNC加工するため、複雑な形状や精度にシビアな製作物でも短期間で製作が可能ですので、精度・耐久性などにおいて試作・小ロットの製作物に最適な工法です。
ダイレクトモールドを適用した例としてヤマハが1960年に初めて販売した小型モーターボートCAT-21の復刻モデルを企画展示用にワンオフ製作した様子をご紹介します。
1.モデリング
2次元のハルライン図から3次元のモデリング化を行います。
2.メス型のNC加工
スプレーパテを吹き付けた後、メス型をNCで加工します。
3.デッキ部分のダイレクトモールド
NC加工機で切削仕上げしたメス型にサーフェイサーを施し、ダイレクトモールド用の型仕上げを行います。
4.ハル(船体)部分のダイレクトモールド
デッキ部分と同じようにハルのメス型を加工します。
5.FRP成型
ダイレクトモールドで作成したメス型にゲルコート吹きつけ→ガラス繊維の積層を行い、ハル・デッキ部分の離型を行います。
6.仕上げ・艤装品の取り付け
離型したデッキ、ハルの仕上げと艤装品の取り付けを行います。
7.カップリング
デッキ部分とハルの組み立てを行います。
8.最終仕上げ作業
カップリング後、最終的な仕上げと備品の取り付けを行います。
9.完成
モデリングから完成まで7週間という期間で完了いたしました。