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プールメーカーとしての歩み

ヤマハが、「プールメーカー」として、市場を創り続けてきた歴史をご紹介します。

プールメーカーとしての歩み二輪車メーカーとして出発したヤマハ発動機は、創業直後の1950年代後半から、新素材として当時注目されていたFRP(Fiber Reinforced Plastics/繊維強化プラスチック)の研究開発に取り組んできました。
まず開花したのは、FRPを活用したモーターボート。1961年の「東京―大阪太平洋1000kmモーターボートマラソン」に参戦した、初の市販FRPモーターボート「CAT-21」は、悪天候で完走はわずかに5隻という過酷な状況下、3日間一度もトップの座を譲ることない完全優勝を果たしました。ヤマハ発動機がボートのトップシーンを牽引する歴史の始まりです。
そして繊維強化合成樹脂の一種であるFRPは、小型航空機や船体からバスタブまで幅広く活用されているだけでなく、耐候性や耐震性にも優れた、プールに最適な素材でもありました。
ヤマハ発動機は1974年にFRP製プールを発売し、プールメーカーとしての歴史をスタートさせました。その後も、先駆的な試みで業界の潮流をリードし続けています。「プール施設」の歴史は、ヤマハ発動機のプールメーカー事業の歩みと重なり合う面が少なくないのです。
※ヤマハ発動機ではプールや船舶のボディを中心として、主にポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせた GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics/ガラス繊維強化プラスチック)を使用しています。

第1期|1974年-1984年幼児用・学校用プールの普及期

ヤマハのプールメーカーとしての歴史の始まりは1974年。国内初のオールFRP製プールの商品化に成功し、「ファミリープール」を売り出しました。次いで1976年には、家庭用プール「スイミングプール」を発売。プールを「建築物」ではなく「工業製品」として捉え、マーケットやユーザを具体的にイメージして、最もふさわしいプール製品を作って販売する。こうしたプールメーカーの原点に立つ姿勢で、ヤマハは存在感を発揮してきました。
「プールメーカー・ヤマハ」の最初の10年間では、幼児向けの家庭用プールや学校用プールなど、教育施設の充実が図られました。1978年には、25mスクールプール「スクール25」の第1号を納入しました。

第2期|1985年-1999年ウォーターパークの増加、周辺アイテムの普及

1985年からの15年間は、ウォーターパーク施設やプール周辺アイテムが増加して、人々は、プールに「レジャー施設」の性格を強く求めるようになりました。ヤマハもプールメーカーとして、世の中のニーズに対応しました。1985年には流水プール、直線スライダーを発売。翌1986年には、ファミリープール用シャワーセット、アスレチックスライダーを発売しています。
また、時代の流れを追うだけではなく、ヤマハが考える「プールメーカーの使命」を示す出来事が、1999年にありました。ヤマハのプールメーカー事業25周年であるこの年、「プールによる健康増進と第一次予防」をテーマに、第1回「ヤマハスポーツ文化フォーラム」が開催されたのです。

第3期|2000年-2009年健康や医療などの専門分野にも進出

21世紀の幕開けとともに、「水中歩行」「アクアエクササイズ」が注目を浴びるようになりました。教育・健康・医療・スポーツの各分野で、それぞれの目的に対応した、専門的なプールを供給することが、各プールメーカーに求められるようになったのです。
2001年にオープンした国立スポーツ科学センターには、ヤマハの競泳・アーティスティックスイミングプールが納入され、2007年オープンの「ナショナルトレーニングセンター」にも、25mプールが納入されました。 一方でヤマハは、プールメーカーとしての原点も忘れず、2007年にはスクールプール納入実績を5,000基の大台に乗せました。
レジャー施設も、2005年オープンの「デカパトス in Rokko Island」などの大型案件で、プールメーカーの先駆者の存在感を示しました。

第4期|2010年-2014年さらに多様化する目的に対応した新技術の開発

各プールメーカーは、さらなる「安全性」「経済性」「機能性」を追求して、新技術の研究開発を続けています。 ヤマハも2010年に、ノンスリップフロア技術「アクウォーク」を発売しました。さらに2011年に市場に投入した、美しい石目調のFRPフラットプール「グランシーナ」には、水中歩行やアクアビクスに最適な水深(1.1m)、勾配のないフラット底面などの研究成果を導入し、「より安全なプール」「水中運動に最適なプール」といった、進化した概念を提示しています。利用する人の存在を予測し、その声を取り入れ、次世代の技術につなげていく。一方で、「安全の追求」という永遠のテーマを忘れない。プールメーカーとして、「変化を続けるもの」と「不変のもの」を意識し続けて、ヤマハはこれからもプールの歴史を更新していきます。

第5期|2015年-現在スクールシリーズ6000基を超える納入実績が生むプールの新たな価値

1978年に発売されたスクールシリーズは、2016年に6000基の出荷を達成しました。プールを建築物ではなく、工業製品ととらえたヤマハ独自の考え方で、スクールシリーズは世界に類をみないベストセラープールとなりました。2015年には、10年以上にわたって、人々の暮らしの質を支え、さらに築き上げていくであろう「優れたデザイン」に与えられる、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞も受賞しました。日本全国の学校、市町村民プール、民間のスイミングスクールやフィットネスクラブなど、様々な場所でヤマハのスクールシリーズプールが子供たちの成長、挑戦、人々の健康を応援しています。今、ヤマハFRPプール6000基の実績が、新たな付加価値を生み社会に貢献していきます。

■ 安全と安心

近年、日本は各地で多くの災害に見舞われています。学校や、社会体育施設は災害時の避難所に指定されている場合が多く、初期のプール水の活用例はライフラインが止まったなかで重要な役割を果たします。ヤマハFRPプールは、素材特性と独自のユニット構造により耐震性が高く、多くの避難所で6000のプールがその役割を果たしています。

■ 環境にやさしいプール建設

大きな投資を必要とする新設が難しい現在、適正な数のプール施設を、誰もが安全に気軽にスポーツに参加できる場として継続的に提供するためには、既存施設のリニューアルは、必要不可欠です。スクールシリーズをベースにしたヤマハFRPリニューアル工法は、80%の材料が工場で生産されるため、安定した品質で新設と変わらない仕上がりが確保でき、さらに現場の工事期間を短縮できます。また、既存のコンクリートプールを撤去する必要が無いため、廃棄物の削減(25m×13mのプールの場合鉄筋約9t、コンクリート約155t削減)と、撤去工事の騒音低減ができる環境に配慮した工法です。

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