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プールの安全を追求する

事故を未然に防ぐヤマハFRPプールの機能をご紹介します。

「安全と環境の両立」は世界から評価されてるヤマハ発動機の基本姿勢です。
プールでの吸い込み事故や飛び込み事故が発生してから、問題に対応していくのではなく、予防安全の思想を積極的に取り入れ、「つくる安心」を実現します。

吸い込み事故対策ヤマハフロアー吸入方式による吸い込み事故防止の取り組みをご紹介します。

吸入力を分散し、さらに排水口は二重にガード

スクールプールの場合も、流水プールの場合も吸い込み事故防止の基本的な方針は同じです。
吸い込む力を弱く(分散)して、さらに排(吸)水口は二重のガードをする。ヤマハプールの「つくる安心」で吸い込み事故を未然に防ぎます。

1.フロアー吸入方式

ヤマハ独自のフロアー吸入方式は、フロアーの吸水口をフロアー全体の複数箇所に分散することで、ひとつあたりの吸入力を抑え、吸い込み事故が発生しないよう工夫されています。

ヤマハプールの循環システム

ヤマハプールの循環システム

(1)プール底面数ヶ所の吸水口から分散して集水
(2)配管を通ってろ過機へ
(3)ろ過機で水をろ過
(4)プール壁面数ヶ所の吐出口から分散して吐水

2.二重安全構造

排水口部分は吸い込み防止金具と前面蓋(排水目皿)を設置して二重安全構造としました。
前面蓋(排水目皿)は排水口を人やもので塞ぎにくいL字型になっており、12ヶ所をビスで確実に固定してあります。さらに、目皿内側フランジ部はバーを設けた二重構造で、万が一の場合に備えています。

排水口を塞ぎにくいL字型の排水目皿
排水口を塞ぎにくいL字型の排水目皿
排水目皿とフランジ部のバー
排水目皿とフランジ部のバー

Pool Topics <プールトピックス>

流水プールの安全対策

<流水プールの安全対策>

吸い込み流速を緩やかにして、さらに吸水口は吸い込み防止金具が付いた二重構造を採用しています。起流装置は数ヶ所に分散して設置、吸水口は2分割し大きくボックスを取り吸水面積を広くして、吸い込み流速を40cm/秒以下に抑えており、ほとんど吸い込みの流れを感じません。

その他のプール事故対策 95%安全性に優れたヤマハFRPプールのプール事故防止対策についてご紹介します。

FRPの特性はプールの安全性とも密接に関連しています

FRPは強くしなやかで衝撃吸収性に優れた素材です。その特性から飛び込み事故に対してコンクリート製プールやステンレス製プールと比較して大きなアドバンテージがあります。また滑らかな曲線形状にしたりスリップレスパターンを施すことも可能なので利用者にやさしい、安全で使いやすいプールを作ることが可能です。

1.飛び込み事故とFRPプール

試験内容

飛び込み事故とFRPプール 試験内容(1)
飛び込み事故とFRPプール 試験内容(2)

ヤマハでは、39kgの人体模型を水深0.9mの水槽内に鉛直に落下させて、底板の素材別にその衝撃度を測定比較する実験を行いました。

プール素材別衝撃度比較実験結果

(1)コンクリートの衝撃力は他の素材と比較して飛び抜けて高い

(2)FRPが全域に渡り最も衝撃力が低い

(3)他の素材に比べ落下高さが増加してもFRPの衝撃力の増加は緩やか

<まとめ>

コンクリート、ステンレス、FRPの素材の中ではFRPプールがもっとも飛び込み事故に繋がりにくい素材であり、プールの素材をFRPにすることが飛び込み事故の防止策のひとつであると言えます。

2.転倒、衝突事故への対策

プールサイドの水際部分は滑りやすく、転倒事故が発生しやすい場所です。
ヤマハFRPプールでは以下の対策を施し転倒や水中での衝突事故防止に努めています。

2.転倒、衝突事故への対策
(1)スタート台
デッキまわりやスタート台、プール短辺の内壁面など随所にスリップレスパターン処理を施しました。
(2)曲面仕上げ
角がない曲面仕上げにして怪我につながり難い形状にしました。
(3)壁面内蔵ラダーステップ
ラダーステップをプール壁面に内蔵してプール内から突起物を無くしました。

3.ソフト面からの対策

ヤマハではプールをつくるだけでなく、適切な監視員の配置や応急処置など、溺水事故防止やもしもの場合に備えた運営指導、またそのためのマニュアルづくりのお手伝いも積極的に行っています。
ハード(プールの設計・施工)面だけではなく、ソフト(運営・指導)面からも安全快適なプールづくりを追求しています。

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