機能・装備:Ténéré700
パワーユニット

01快適性・トルクフル・軽量を実現した直列2気筒エンジン
ライダーのスロットル操作に対しリニアなトルクを創りだす設計思想“クロスプレーン・コンセプト”に基づき開発された、水冷・DOHC・直列2気筒・4バルブ・270度クランク・フューエルインジェクション搭載CP2エンジン。豊かな低中速トルクと伸びやかな高回転をあわせ持ち、ギアレシオ、2次減速比との相乗効果で、オフロードでのファンライディングとオンロードでの扱いやすさの両立を図っている。また専用設計のエアクリーナーボックス、コンパクト設計の排気系、ラジエターファン&グリルなどにより、オンロードはもちろんオフロードでの卓越した走破性に寄与している。また、クラッチのプッシュレバーの位置を変更し、スタンディング時の足の動かしやすさに配慮している。

02決め細やかなアクセルワークに貢献する電子制御スロットル
YCC-T(電子制御スロットル)を新たに採用。ECUユニットがライダーのアクセル操作を検知し、最適なスロットルバルブ開度を瞬時に算出。スロットルバルブはモーター駆動により作動し、吸入空気量を積極的にコントロールする。CP2エンジンの扱いやすいトルク特性をよりリニアにし、アクセル小開度での細やかなレスポンスや全体の出力特性をライダーが気持ちよく感じられるように設定している。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。

03瞬時に切替可能なABSボタン
アンチロックブレーキシステム(ABS※)は前後オン・オフ切替に加え、リアのみオフ設定が可能となっている。コックピット左に物理ボタンを装備。ディスプレイでの切替の必要がなく瞬時に好みに応じた使い分けが可能となっている。
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- 車輪に付けられたセンサーがスリップを検知すると、ブレーキを制御して車輪のロックを抑制します。制動距離を短くしたり、転倒を回避するシステムではありません。コーナー等の手前では十分に減速し、コーナリング中の急制動を避けてください。舗装路を走行するときはABSをオンにして走行してください。未舗装路を走行するときは必要に応じてABSをオフにしてください。

04オンオフ切替可能なトラクションコントロールシステム
オンとオフのそれぞれ切替が可能なトラクションコントロールシステム(TCS)を新たに搭載。前輪と後輪の速度差を感知し、リヤタイヤから効率よく駆動力を引き出す。TFTディスプレイのメニュー画面からオフを選択することで解除可能。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。
車体
05ダブルクレードルフレームによる最適ディメンション
高張力鋼管のフレームは強度に優れ、軽量コンパクトなエンジンのポテンシャルを活かし、2020年モデルからオフロードでの走破性に必要な剛性バランスと軽量化を実現。またリアフレームはメインフレームと一体設計とし、トップケースなどのアクセサリーを装着しても快適な走行を可能にする。加えてリアアームはアルミの重力鋳造パーツで、軽量で良好な剛性バランスを実現し、優れた走破性に貢献している。

06路面追従性を高めた倒立式フロントサスペンション
43mm径、ストローク210mmのプリロードアジャスター付の倒立式フロントサスペンションを搭載。バルブセッティングを変更し、初期動作を滑らかにし、サスペンションがしっかりと路面に追従し接地感を確保している。また、強度バランスを最適化したアルミ鍛造アンダーブラケット、アルミ鋳造ハンドルクラウンなどにより、自然な操舵フィーリングをもたらす。

07専用設計リンク式モノクロスリアサスペンション
荷重特性を調整しストローク量を200mmとし、底付きしにくい減衰特性を備えたリザーバータンク付きリンク式モノクロスサスペンションを搭載。オンロードでの快適な乗り味とオフロードでのハードな走行での粘り強い特性を両立している。また、プリロード、圧減衰、伸減衰の調整が可能となっている。

08ポジション自由度とコントロール性に貢献する一体式シート
シートは分割式から一体式に変更。ライダーがスタンディングで乗った時に前後に動きやすい形状となっており、快適なオフロード走行が可能となっている。フラットシートとスリムなタンク形状、およびステップ・腰・ハンドル位置の最適化により、走行状況に応じて好みのポジションが取りやすくなっている。

09幅を広げ快適性が向上しグリップ力を高めた新作フットレスト
ラリーから得た知見を基に、新しいフットレストを開発。2020年モデルと比較して幅が広くなり足を乗せやすくなった。ツーリング中はラバーにより高い快適性を維持。オフロード走行においては、ツールを使用してラバーを取り外すことができる。高いグリップ力があり、リアアクスルの制御と駆動力のフィードバックの精度が向上した。

10バランスに優れた前後ブレーキ
フロントは282mm径の軽量ウェーブディスクをダブルで装着、ブレンボ社製2ポットキャリパーを組合せた。また、ブレーキレバーは5段階調整が可能。リアは、245mm径の軽量ウェーブディスクに1ポットキャリパーの組合せ。また、ブレーキペダル位置の微調整が可能。初期タッチ、制動力、コントロール性、リリース特性に優れている。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。
11ピレリ社製前後タイヤと軽量スポークホイール
オフロード、オンロードともに良好なパフォーマンスを発揮する、ピレリ社製SCORPION RALLY STRを前後に装着。フロント21インチ、リア18インチで、軽量アルミ製リムに組込んでいる。

12つながる機能を搭載した6.3インチ縦型TFTディスプレイ
フルカラー縦型TFTディスプレイは、5インチから6.3インチに大型化。表示速度、エンジン回転数などを素早く確認できる。また、燃料計、平均燃費、冷却水温度、気温計※1を表示することも可能。「YーConnect」アプリをインストールしたスマートフォンと車体をペアリングすることで電話の着信通知、メッセージ/メールの通知受信、音楽の管理などを表示し、左スイッチで操作できる。
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- 表示される気温は走行状態によって車両温度の影響を受けるため、実際の外気温と異なる場合があります。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

13アプリ連携によりTFTディスプレイ上でナビゲーションを表示可能
スマートフォンと車体をY-ConnectでペアリングすることでY-Connect内にナビゲーションがメニュー表示。スマートフォン経由でGoogle Mapsを連携させることにより、交差点などでの進行方向を矢印アイコンなどで指示するターンバイターンナビゲーションを表示。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
14好みや走行シーンに応じて選択できるディスプレイテーマ
ディスプレイテーマは、好みや走行シーンに応じて「STREET」と「EXPLORER」の2種類から選択できる。「STREET」は、Ténéré700の系譜を紡ぐようなオーセンティックな針式スピードメーター風のデザイン。「EXPLORER」は洗練されたデジタル表示で、オフロードのライディングに不可欠な走行情報に一目でアクセスでき、直感的なライディング体験をサポートする。

15直感的な操作性にこだわった統合型ハンドルスイッチ
多機能を集約する統合型ハンドルスイッチを新たに採用。フレキシブルな基盤を組み込むことで多様な機能を集約。操作性、機能性を高めながら2020年モデルのハンドルスイッチと同程度の省スペースを実現。ボタンの形状やタッチ感は、直感的な操作性にこだわっている。
その他の装備

16電子機器の充電に便利なUSB-Type Cソケットを装備
電子機器の充電に便利なUSBソケットは、2020年モデルのType AからType Cに変更し使い勝手を向上。コックピット右側に配置し防水キャップで保護されている。
18搭載位置を変更しカバーを装着したサイドスタンドスイッチ
19アルミ製テーパーハンドル
20アルミ製荷掛けフック(左右各2個)
21高さ調整可能なフロントフェンダー
22アルミ製アンダーガード