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テクニシャンエピソード 02

自らを探究し、高められる仕事

IND

Episode 02
Jignesh Girishkumar
Rana

WTGP2016 カスタマーモデルクラス 優勝

  • 出身: Ahmedabad, India
  • 所属: Planet Automobiles

教育を受ける機会には恵まれなかったが、自分の腕ひとつで成長にチャレンジできる仕事としてテクニシャンの道を選んだJignesh Ranaさん。これまで受講したセミナーは、すべてA+の成績で修了したという。現在はメカニックとしてさらなる高みを目指すと同時に、後進の育英にも力を入れている。

テクニシャンを目指したきっかけ

経済的な理由から進学することができなかったので、自分がチャレンジできる、また知識と技術を高めていける仕事につこうと決心しました。モーターサイクル業界は成長分野であったので、モーターサイクルのテクニシャンとなることにしました。最初の仕事は、タイヤのパンク修理の助手でした。それから技術を身に着けることにより、高いレベルの仕事をまかされるようになりました。

わたしがメカニックになったのは2000年です。2003年からは、現在も勤務するPlanet Automobilesで働きはじめ、2006年にYTAのトレーニングを開始、2013年にシルバー資格を取得しました。そして、2016年にワールドチャンピオンになったのです。

ヤマハに勤務し始めたころは、まだ私はモーターサイクルを所有していませんでした。後に、中古モーターサイクルを手に入れましたが、それがYamaha Liberoです。
WTGPでチャンピオンになったので、Yamaha Motor India SalesがYamaha Ray ZRをプレゼントしてくれました。わたしは、それを実父にあげました。父はわたしがチャンピオンになったことをとても喜んでくれました。Ray ZRに乗ることも楽しんでいるようです。

私がヤマハを好きになったきっかけは、RX-100との出会いです。
RX-100のエンジンの吹けあがりとエンジン音がとても好きです。わたしはRX-100の中古モーターサイクルを購入し、新車のように整備したいと思っています。

得意な整備

個人的には、電装系の仕事が好きです。WTGPに備えて、YTAセンターでトレーニングに積んでいる間にどんどん自信もつき、電装系の修理で入庫したときも、真剣かつ楽しんで作業をしています。

私がテクニシャンとしてパンク修理の助手としてスタートしたときの先輩が電装系に強く、その知識やスキルを運よく教えてもらうことが出来たことが、現在の基礎となっています。その先輩も、いまでは50歳になりますがまだまだ元気にがんばっていますので、わたしも負けないようにがんばり続けるつもりです。

Arkeshさんとおっしゃるお客さまがおられますが、彼は私以外のテクニシャンには自分の車両を触らせません。わたしがWTGPへ出かける前にはとても励ましてくださり、チャンピオンとなって戻ってきた時には パーティーを開いて、他のスタッフとともに私の優勝をお祝いしてくださいました。

Arkeshさんはフィールドセールスをされていて、仕事でモーターサイクルに乗っている のですが、2003年ごろに、不運にもFZ125にてコンプレーンが数回続いたためにオーナーから私が担当するよう指示を受けたのですが、私が完治させることができ、それ以来の指名テクニシャンとして担当をさせていただいています。

この仕事をしていて良かったと思う瞬間

WTGPでチャンピオンになってチーフテクニシャンに昇進し、系列店全ショップのカスタマーケアの責任をもつことになり非常にやりがいを感じています。また、自分の対応にお客様から感謝いただいたとき、この仕事をやっていてよかったなと思います。

最近一番嬉しかったことは、WTGPでチャンピオンになりAhmedabadに戻ったとき、わたしのショップのジェネラルマネージャー・ショップマネージャーが駅で出迎えてくれたこと。そして、オーナーがわたしを部屋に呼んで、祝ってくれたことです。

仕事上で大切にしていること

仕事をする上で大切にしていることは、3つあります。
1つ目:インドでは、人と人とのお付き合いのゴールは「自宅へのご招待」になるのですが、私は常に将来自宅に招待できるような関係をお客さまと作るつもりで日々の対応をおこなっています。
2つ目:すべてのお客様に平等に対応であること
3つ目:とにかく「オンタイム」で、かつ「一回目で完治」させること

そのために、ご来店いただいたお客さまから車両の症状をきちんとうかがい、それぞれのお客さまにあった対処・説明を心がけています。

また、チーフテクニシャンとしての目標もあります。チームワークを重んじ、他のテクニシャンたちにはプロのテクニシャンになるよう励ましています。わたしがチャンピオンになったように、わたしのワークショップから次の世界チャンピオンを輩出することを目指します。

オーナーからは、わたしの新たなチャレンジとしてPlanet Automobilesのテクニシャンに、とくに高度な車両診断ツール( Yamaha Diagnostic Tool )を活用したトラブルシューティングのトレーニングを行うよう指示されています。的確で迅速なトラブルシューティングは、お客様へのより良いサービスの提供につながります。

Message

ヤマハのお客さまには、ご自分の車両の点検・修理は正規ディーラーで行うことを心からオススメします。医師が患者を治療するように、われわれテクニシャンは責任を持って、お客様の車両を取り扱います。また、お客様には純正パーツ&アクセサリーを使うこともあわせてお勧めします。モーターサイクルの本来のパフォーマンス維持には不可欠です。

Jignesh Girishkumar Rana

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