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担当者インタビュー Vol.03

白石さんインタビューでどこを考えてやっているか聞いてみました。

担当者インタビュー Vol.03 部品の設定と番号のハナシ YPEC担当者インタビュー 担当者インタビュー Vol.03 部品の設定と番号のハナシ YPEC担当者インタビュー

白石さん

YPEC導入当初の責任者 YPEC導入当初の責任者

白石さん

サービスとして入社。国内・海外サービスを担当、サービマニュアルなどの資料関係で20年携わった後、部品番号設定・パーツカタログなどで20年。海外拠点の教育もこなす自他ともに認める部品・サービス情報のスペシャリスト。

上田:

部品番号の設定についても教えてください。 ニューモデルが出る時ってどういう流れで補修部品が決まるんでしょう?

白石:

部品というのはまず図面が出ますよね。我々は全部図面を見て、それをベースにどういうものを部品として設定しようかという検討に入るんですね。
最初は開発が設計用の部品表を作るんですけど、マイナーチェンジとかだと、去年のモデルと今年のモデルの部品表を比較して、差異が出ている部分を検証しながら、「次のモデルはここの部分を変えないといけないよね」とかって進めていきます。
特に新機構については、開発部門と「これって全部バラバラにしていいの?」「いや、ここは絶対一緒で売ってもらわないと困る」とかの意見交換をしながら、「ここまではバラせるんで」「ここはセット売りにしたいよね」って部品設定を決めていくっていうステップがありますね。

上田:

ヤマハ側だとなるべくバラしたくないけれどお客様は細かい部品で欲しいという、せめぎ合いってありますよね。

白石:

基本的にはバランスを取ろうってしてるんですよ。例えば、もしヘッドライトが10点の部品で構成されてて、この中の一つの部品が壊れたってなると、それだけを交換するとずっと安いですよね。でも逆に転倒とかして全部がバラバラになるとすると、部品を全部組み上げて一つのヘッドライトにする工賃がかかるんですね。ヘッドライトセットで部品代が1万円掛かるとしても工賃5千円で済むなら1万5千円。細かい部品をバラで注文すると、部品代自体は7千円で済んだとしても工賃が1万円掛かると1万7千円掛かると。工賃とその部品代とのバランスを見ながら決めていかないといけない部分もあリますね。

別のパターンで、例えばブレーキシューは必ず消耗部品で交換するのですが、片方だけ交換すれば良いという話じゃなくて、片側のシューが減るともう片側も同じように減るんですよね。 だから両方同時に交換するようにセットでの設定にします。さらに言うとブレーキシューにはスプリングってのが付いていて、ブレーキシューが減ってきたら必ずスプリングもヘタるんですね。だから全部同時交換しないと元の性能維持はできないんです。そういうことを考えると、やっぱりセットでやらないといけないよねっていう部品設定もありますね。

白石:

性能上はあまりバラしてはいけない。バラすと本当にサービスエキスパートでないと組み立てられないという部品もあるんですよね。そういうものは安易にバラして販売するのもいけないかなと。でもやはり構成品だけあると便利とかもあって、いろんな意見を聞きながら決めてました。お客さまはセットでも欲しいしバラでも欲しい。できるだけ自分の要望通りに欲しいのですが、我々は品質上の判断もあるし製造の条件もあるし在庫スペースの問題もあるしで、程よいバランスを持って設定をするっていうのも必要なことだと思っています。

上田:

それでもやっぱりお客様から「この部分だけを部品で欲しい」ってあった時はどうなりますか?

白石:

営業とかお客様相談室とか、色んなところから「なんで単品設定無いの」っていうお客様からの要望が届きますので、大体3回同じ要望があったら設定するようにしてます。
これはどこかの自動車メーカーさんも一緒って聞いたことがあるんですけど、「3回同じことを聞いたらその先はたくさん要望があるんだろう」っていう考え方があるんですよね。だからそういうことがあれば無理やりでも設定して、お客さんに喜んでいただくような形にしているっていうところもありますね。

上田:

他のメーカーさんとの比較とかもしてるんですか?

白石:

全社のパーツカタログを取り寄せて部品の比較をしています。ヤマハの優れているところ、他社の優れているところと比較して、やっぱりウチより良い設定をしてる部分もあるし、ウチの方が優れてるってのもあるので、それを見ながらわるいところは修正していく、良いところはもっと伸ばせっていう形で設定をしましたね。

上田:

「やられたな」っていうものだとどんなのがあったんでしょう?

白石:

ホイールがそうでしたね。オフロード系のリムとスポークのやつ。うちは全部バラバラで売ってるのだけど、最初からセットで売ってるところがあって。でもセットで売ろうとするとホイールを組むという作業工程を工場の中で一つ作らないといけない、とか非常にややこしいんですよね。
でも、「いろんなホイールをセットで出してるじゃん。なんでウチはやってないの?」って。そこは申し訳ないってことで、コンペモデルに限ってはホイールを付けたりとかっていうことはしてましたけどね。通常のモデルはまだできてないですね。

上田:

単純な作業では無く、色々なバランスや他社状況まで確認しながら設定をしているということがわかりました。これからもお客様の要望に寄り添う形での部品設定をお願いします。

この記事のまとめ

  • 補修部品は図面をもとに、開発部門の部品表を参照しながら設定される。
  • 新旧モデルを比較し、変更点を確認しつつ必要な部品を決定。
  • 部品は「単品」と「セット」のバランスを、価格・工賃・品質を考慮して決める。
  • 性能維持や安全性の観点から、必ずセット販売とする部品もある。
  • 組立難易度や品質リスクが高い部品は、むやみに分解販売しない。
  • ユーザー要望は重視され、同様の要望が複数あれば部品設定が追加される。
  • 他社比較も行いながら、より良い部品設定へ改善している。
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