機能・装備:TMAX560
パワーユニット

01パワフルでスポーティな走行を実現するエンジン
スポーティかつ豊かな動力性を実現した、DOHC・4バルブ・561cm3・直列2気筒エンジンは軽量感をキープしつつ、「360度クランク2気筒」と「水平対向の往復式ピストンバランサー」を組み合わせた独創的なレイアウトによって低振動、質感の高い動力性を備えている。扱いやすさをそのままに、中高速での加速性、ライダーの意図通りに操れる駆動力特性(スロットルと駆動力のリニアリティ)を獲得。561cm3の排気量と、吸排気系および動弁系などの最適設計により低速から高速にわたる全域で高い駆動力を発揮。

02クリアな加速音を生み出す新型吸気ファンネル
吸気サウンドのチューニングを行い、最適化した新型吸気ファンネルを採用。吸気音を低減し心地よいTMAXサウンドを追求した。高速道路での追い越しや合流などで用いる加速域の音圧を低減し、“こもり音”の少ない、加速サウンドを楽しめる。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。

03リニアで心地よいアクセルオンを支えるエキゾーストパイプ
TMAXならではのスポーティな応答性を継承するため、排気系システムを更新。排気ポートとエキゾーストパイプの接触面は、溶接跡がきれいに仕上がるTIG(Tungsten Inert Gas)溶接を採用。滑らかな管内表面がスムーズな排気の流れを作り、アクセル操作からリニアな駆動力を生み出す。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。

04初搭載のBCシステムで、車両バンク角と連動したABS※機能
減速時の走行を支援する制御システム「BC」(ブレーキコントロール)をTMAX560として初採用。BCは、前輪速度と後輪速度、IMU情報の各情報をハイドロユニットに集約し逐次演算。ABS作動時の前輪ブレーキ圧力と後輪ブレーキ圧力に反映する。初期設定の「ON」は、ABS※機能に加えてコーナリング時に緊急回避のやむを得ないブレーキをかけた際にブレーキ圧の上昇を抑え、車体の起き上がりを穏やかにする。また、バンク角に応じて早めのブレーキ制御を行い安定感が向上。ホイールがロックすることを抑制する。「OFF」状態では車両のバンク角との連動がない通常のABS機能のみが働く。
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- 画像はイメージです。
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- 車輪に付けられたセンサーがスリップを検知すると、ブレーキを制御して車輪のロックを抑制します。制動距離を短くしたり、転倒を回避するシステムではありません。コーナー等の手前では十分に減速し、コーナリング中の急制動を避けてください。
05様々なシーンで扱いやすいクラッチセッティング
遠心クラッチは、加速時によりスムーズかつシームレスに、渋滞路でも扱いやすくセッティング。ウエイトは2022年モデルの12個から10個に変更するとともに、クラッチスプリングを最適化。シームレスで力強い発進加速性を支え、渋滞時などでの極低速~10km/h程度でクラッチオン/オフが続く状況でも、スムーズな特性をもたらしている。


06走行環境や好みに応じて使いやすくなったD-MODE
スポーツモード(S)とツーリングモード(T)の2つの走行モードを選択できるD-MODEを採用し、走行環境やライダーの好みに合わせた走行を可能にする。「Sモード」は、高速域での加速やコーナー脱出時のメリハリあるスポーティな走りはそのままに、低速時の扱いやすさも追求。凹凸のある路面、30km/h以下の微速走行、車速キープといったシーンでも活躍できる設定となった。「Tモード」は、アクセル操作量を2022年モデル比で大きくとることで、速度調整や、駆動力調整が容易になっている。60km/h以下での前車追従走行、雨天走行、タンデムでの加減速、といったシーンで、穏やかな走行フィーリングをもたらす。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。
07スムーズなアクセル操作
YCC-T(電子制御スロットル)はスロットルケーブルを廃したAPSG(Accelerator Position Sensor Grip)を装備し軽量化に貢献。スムーズで自然なアクセル操作感を実現するとともに、ハンドル周りのシンプルな外観にも寄与している。
車体

08軽快な操作感を実現するアルミ製ダイキャストフレーム
モーターサイクルを想起させる走行性に磨きをかけ軽快な操作感を実現するアルミ製ダイキャストフレームを装備。自然な操舵感をもたらし、快適な旋回性、素早い切り返しなどスポーツライディングを楽しむことができる。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。

10スポーティかつ確かなハンドリング特性に貢献するフロント&リアサスペンション
フロントには41mm径インナーチューブの倒立式サスペンションを、リアにはリンク式モノクロスサスペンションを装備。また軽量ホイール&専用タイヤ装着により、軽快感と接地感のバランスをポイントに減衰特性を最適化。前後とも減衰力はややハードな設定とし、良好な乗り心地、路面追従性、素直なハンドリング特性などに貢献している。なお、リアのショックユニットはモノチューブ式(ガス型)で、TECH MAXではスプリングプリロードと伸側減衰力の調整機能を装備している。

11走りとのより高い調和をもたらすスポーティなライディングポジション
スポーティな乗り味をさらに引き出すため、やや前傾気味となるライディングポジション。フットボードは前後に面積が広く、シートは前後に長く、工具不要で三段階調整可能なアジャスト式バックレストを搭載。ライダーの居住性向上を図り、タイトに絞ったボディ造形の効果と相まって、足つき性の向上を実現した。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内モデルとは一部異なります。
ディスプレイ

12直感的に表示が理解できる7インチTFTディスプレイ
3種類のテーマから選べる7インチTFTのディスプレイは、「Authentic style」のデザインパターンを刷新。回転数やスピードによってメーターの表示色が変化し、走行視野に少し入っている状態で直感的に大体の速度や回転数など走行データが分かる仕様となっている。ディスプレイの操作は左ハンドルスイッチのジョイスティックで行い、表示切替などは直感的な操作が可能となっている。また、ETCインジケーターの表示機能※も備えている。
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- 二輪車用ETC車載器アンテナ分離型JRM-21を装着し、車両に装備されているETCコネクターに接続すると、メーター内のETCインジケーター表示機能を使用できます。
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- 二輪車用ETC車載器は別売りアクセサリーとなります。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

13バイクライフをサポートするY-Connectアプリに対応
車両とスマートフォンの情報交換を担うCCUを変更し、Y-Connectアプリに対応。“つながる”機能がより充実し利便性が向上。Y-Connectによる車両の管理、電話やメールの着信通知など、走行時の快適性とエンターテイメント性を拡大させるコンテンツが、より豊かなバイクライフをサポートする。また、専用の二輪ナビアプリ「Garmin Motorize™」※をスマートフォンにインストールし右側フロントトランク内に装備しているUSBソケットと接続することにより、ディスプレイにナビゲーション機能を表示できる。
- ※
- ナビの目的地設定とルート選択はスマートフォンを使用し、設定後の地図の拡大・縮小はハンドルのスイッチ操作で行うことができます。「 Garmin Motorize™ 」アプリでは、渋滞情報をリアルタイムで反映しており、迂回路表示や、到着予測時刻、目的地周辺の天候や気温も表示。快適なツーリングをサポートします。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

Garmin Motorize・サポートセンター
ナビゲーションでお困りのお客様はこちら
メールアドレス:AOEM.Service@garmin.com
14バイクライフが充実するY-Connect機能
スマートフォンにY-Connectをインストールし車両とペアリングすることでディスプレイに、電話着信やメール受信に加え、音楽、ボリューム操作、天気予報などのスマートフォン情報を表示。Y-Connectアプリをペアリングしたスマートフォン上では、オイル交換などメンテナンスのお知らせ、自車の最終駐車位置、車両エラー通知機能などを表示。スマートフォンの画面を「ダッシュボード」としても利用でき、メーター表示のほか、エンジン回転数/スロットル開度/加速度/エコ運転状況/瞬間燃費などの表示も可能となっている。バイクライフをより楽しいものにする「ライディングログ」も搭載。1ライディングサイクル毎に、そのログがY-Connect内に自動生成され、移動した軌跡をマップ上に記録。その間の周辺情報※も保存されます。
- ※
- 周辺情報とは、日時/ 天候/気温/走行時間/平均速度/平均燃費/最高速度/燃料消費量/平均エンジン回転数/平均スロットル開度/エコポイント/走行距離/気圧などです。


その他の装備

15スマートキーシステム
スマートキーを採用し、キーを取り出すことなく車両のメインスイッチの操作が可能。
- ※
- 【注意】植込み型心臓ペースメーカー等の医療用電気機器をご使用の方へ。スマートキーシステムの電波により医療用電気機器に影響を及ぼす可能性があります。車載アンテナ約22cm以内に植込み型心臓ペースメーカーが近づかないようにしてください。
16センタースイッチ
電源ON/OFF、ステアリングロック、シートオープンの操作が可能なセンタースイッチを装備、各操作時の身体の動作を低減している。

17ワンプッシュスタート
ブレーキレバーを握り、サイドスタンドを格納しスタータースイッチをワンプッシュすると、セルモーターが駆動してエンジンが始動するワンプッシュスタートを搭載。ECUが始動を確認するとセルモーターが自動的に停止。エンジンが始動するまでボタンを押し続ける必要がなくなった。
18スマートキャップ(電動タンクキャップ)
煩雑な操作が不要なエアプレーン型の電動タンクキャップを搭載。車両電源OFF後、2分以内にヒンジを引き上げるとロックが解除されキャップを開けることが可能。車両電源OFF後2分以上経過した場合やステアリングロック(またはメインスタンドロック)をかけた状態では、ヒンジを2回引き上げることでロックの解除が可能です。※1,2また、キャップが十分閉まっていない状態で車両電源をONにすると警告音で知らせる機能等も織り込んでいます。
- ※1
- スマートキーを保持している必要があります。
- ※2
- ヒンジを5回連続作動させるとしばらく作動できなくなります。
19エマージェンシーストップシグナル
急ブレーキを検知した場合、フラッシャーを点滅させることによって、通常時には行わない緊急の減速状態にあることを知らせるESS(エマージェンシーストップシグナル)を搭載。フロント・リアのフラッシャーを点滅させ後続車に知らせる。
TMAX560 TECH MAX専用装備

20アルミ本来の素材感が映える切削ホイール
TECH MAX専用のスピンフォージドホイールは、精緻な形状にこだわって鋳造・成形。繊細な切削加工を施している。特にヘアライン仕上げによって素材本来の質感を際立たせた。洗練された質感あふれる外観を実現し、所有感を高めている。

21温まりやすくなった新グリップウォーマー
新作グリップウォーマーは、出力がアップ。電熱線パターンやグリップラバーの厚み、グリップ形状なども一新し、従来モデルよりも温まる感覚を高めている。グリップラバーは、手の平部分と親指側を厚肉化、他を薄肉化して耐摩耗性と温まる時間の速さの両立を図った。なお、バッテリーあがり防止のため、車速20km/h以下または停車状態が3分継続すると出力が自動的に下がる仕様になっている。

22冬場の走行も快適なメインシートヒーター
グリップウォーマー同様に左のハンドルスイッチ操作で3段階の温度レベル間で調節できるメインシートヒーターを装備。冬場での快適なライディングをサポートする。
- ※
- 画像はクローズドスペースで撮影したものです。

23快適な走行を支える電動調整スクリーン
左のハンドルスイッチで簡単に操作できる電動調整スクリーンを装備。長距離走行などで疲労を軽減し快適なライディングをサポートする。
24タイヤ空気圧をモニタリングするTPMS※を採用
タイヤの空気圧をモニタリングするTPMS®(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)を採用。空気圧はディスプレイに表示され、著しく低下した場合はディスプレイ内に警告表示を行い日常的なメンテナンスを促す。
- ※
- 走行や気温の変化によりタイヤ温度が変化した場合は数値が変化し、指定空気圧から外れる場合があります。
- ※
- TPMS®は太平洋工業株式会社の登録商標です。
25速度設定が直感的に分かりやすくなったクルーズコントロールシステム
クルーズコントロールの設定速度の変更方法をワンプッシュで1km/hアップ、長押しで10 km/h毎アップ※と直感的に分かりやすい設定とした。また、ディスプレイ内にクルーズコントロールへの設定車速を追加し、設定速度変更時の利便性が向上している。
- ※
- 例:53km/hから+を長押しすると60,70,80とアップしていきます。

26ピクトグラム発光スイッチ
暗い場所での質感と視認性、操作性に配慮したピクトグラムが発光するスイッチを採用。夜間での車両操作に利便性をもたらす。
- ※
- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
27TMAX560/TMAX560 TECH MAX 装備一覧
主な装備品一覧 | TMAX560 TECH MAX ABS | TMAX560 ABS |
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フロントスクリーン | 無段階電動調整式 (高さ110mm幅) |
2段階調整式 (高さ55mm差) |
グリップウォーマー | ● | 別売り※1 |
メインシートヒーター | ● | - |
スマートキー | ● | ● |
USBソケット | ● | ● |
クルーズコントロールシステム | ● | - |
D-MODE(走行モード切替システム) | ● | ● |
エンジンワンプッシュスタート | ● | - |
ピクト発光スイッチ | ● | - |
TPMS(タイヤプレッシャーモニターシステム) | ● | - |
リアサスペンション | ・スプリングプリロードアジャスター ・伸側減衰力アジャスター |
- |
- ※1
- 別途、純正部品BSW-82963‐00(グリップウォーマー 左)とBSW-82960‐00(グリップウォーマー 右)をお買い求めください。グリップウォーマーの取付け、ご使用方法についてはTECH MAXのサービスマニュアル、取り扱い説明書をご確認ください。