機能・装備:TRACER9 GT
世界初搭載マトリクスLEDヘッドランプ※

01交通状況を自動で判断し照射エリアを調整するマトリクスLEDヘッドランプ
マトリクスLEDヘッドランプシステムを世界で初めてモーターサイクルに採用※。複数のLo/Hiビーム用LEDと上部のカメラが連携し、周囲の交通状況を自動で判断。対向車や先行車を眩惑することを抑制するため照射エリアを自動で調整。ライダーの夜間走行の負担軽減/安全運転支援に貢献する。さらに、コーナリング時には車体の傾きに応じて配光パターンを自動調整し、旋回時の良好な視認性に寄与する。
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- ヤマハ発動機調べ 2025年2月現在
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- ヘッドランプは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
パワーユニット

02トルクフルかつ操る楽しさを追求したCP3エンジン
軽快でトルクフルな操る楽しさを追求した888㎤・水冷・DOHC・直列3気筒・4バルブ・ダウンドラフト吸気・フューエルインジェクション搭載エンジン。78.0mm×62.0mmのボア・ストローク、11.5:1の圧縮比から優れたトルク・出力特性を発揮する。放熱性に優れるダイレクトメッキシリンダー、ロス馬力を低減するオフセットシリンダーなどを装備。インジェクターはスロットルバルブ側に取付け、噴射はバルブ傘裏方向とし、燃料霧化促進と吸気ポートへの燃料粒子付着量を抑え、優れた燃焼効率を達成している。

03CP3エンジンの滑らかなトルク特性を効果的に引き出す電子制御スロットル
スロットルバルブの駆動には、YCC-T(電子制御スロットル)を採用。ライダーのアクセル操作を検知し、ECUユニットが最適なスロットルバルブ開度を瞬時に演算し、モーターでバルブを作動させ、吸入空気量制御を行う。これにより、トルクフルなCP3エンジンの性能を効果的に引き出し、全域で滑らかなトルク特性を達成する。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。交通法規・仕様が国内とは異なります。
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- アクセサリー(サイドケース、サイドケースサポートステー、サイドケースパネルセット)を装着しています。
04操作荷重が軽く扱いやすいアシスト&スリッパー®クラッチ
高トルクエンジンとの最適バランスを図り、クラッチレバーの操作荷重低減と、減速時の車体挙動の緩和を図るアシスト&スリッパー®(A&S®)クラッチを装備。エンジンの高トルク化を実現しながら、クラッチスプリングの荷重を低減し、クラッチレバー操作荷重の増加を抑えている。
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- 「A&S」「アシスト&スリッパー」は、株式会社エフ・シー・シーの登録商標です。
05車両挙動のきめ細かな制御を支える「IMU」
6軸の「IMU」(Inertial Measurement Unit)を搭載。IMUの情報を受け取り車両側にフィードバックするECUには「バンク角も反映したTCS(トラクションコントロールシステム)」「旋回性をサポートするSCS(スライドコントロールシステム)」「前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援するLIF (リフトコントロールシステム) 」を搭載。加えて、車体がバンクしている途中の制動時の横滑りを検知しブレーキ圧力を制御するBC(ブレーキコントロール)も装備。個々の制御は相互に連動して運転操作を支援し、マシンのポテンシャルを効率よく引き出す。また各システムとも、介入レベル調整、及びON・OFF設定が可能となっている。
車体

06軽量で高剛性を実現するCFアルミダイキャスト製フレーム
ヤマハ独自の製法によるCF(コントロールド・フィリング)アルミダイキャストフレームを採用。従来の製法と比較し、肉厚の最も薄い部分では半分以下の厚みを実現。大幅な軽量化と一体成形による高剛性化を両立している。メインフレームは2021年モデルを踏襲しつつ、ヘッドパイプ後部のステーとリアサスペンション上部のクロスチューブを最適化。ステー部分の変更は操縦性と安定性に、クロスチューブ部分の変更は操縦性とリアサスペンションの作動性にそれぞれ貢献している。リヤフレームは長さを50mm延長し、ライダーとタンデムライダーの居住性を向上。パイプ径と補強部材を最適化し、約150gの軽量化を実現しながらも良好な操縦安定性を実現している。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内とは異なります。
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- アクセサリー(サイドケース、サイドケースサポートステー、サイドケースパネルセット)を装着しています。

07シーンに応じて減衰力を自動で最適化する電子制御サスペンション
スポーツ性と乗り心地の両立を図るため、KYB社と共同開発による電子制御サスペンション「KADS®」を装備。IMU が検知した車体姿勢とその時の加速度、サスペンションのストロークスピード、ブレーキの液圧といった変化に応じて、減衰力を自動的に調整する。ドライのスポーティな走りを主体にウエットにも対応できるスポーツモード(A-1)と、アスファルトの継ぎ目や、石畳など、荒れた路面での快適な乗り心地を狙ったコンフォートモード(A-2)の他、つながる機能を介してユーザーの好みに設定可能な「C1」と「C2」を用意。
08優れた操縦性に貢献するラジアルマスターシリンダー装着フロントブレーキ
フロント・マスターシリンダーのピストンに、レバーと同方向に動くラジアルマスターシリンダーを装着。よりリニアにブレーキ油圧を伝えることが可能となり、優れたコントロール性に貢献している。
09軽快なハンドリングに貢献する スピンフォージドホイール
鋳造で成形したホイールに圧力を加えて引き延ばす、ヤマハ独自のスピンフォージドホイールを採用。“鋳造ホイールでありながら鍛造ホイールに匹敵する強度と靭性のバランス”を持ち、軽快なハンドリングに貢献する。リアホイールのリム厚を変更し、剛性を最適化している。

10防風効果を高めた大型電動スクリーン
可動域100mmの無段階調整が可能な大型電動スクリーンを搭載。複数の折り目と反りを組み合わせた局面形状に加え、スクリーン下部には整流ブレードを装備することで高いウインドプロテクションを実現し、快適な走行を可能にしている。デザイン性に優れるブラッシュガードは、コンパクトでありながら防風に寄与している。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内とは異なります。
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- アクセサリー(サイドケース、サイドケースサポートステー、サイドケースパネルセット)を装着しています。

11自由なライディングポジションに貢献する新作シート
前後方向への移動のしやすさと範囲拡大のためシート形状を変更。さらに、高密度クッション材を使用し快適性を確保。シート前部を2021年モデル比でスリム化することで、またぎ長(ステップアーチレングス)を短縮。乗り降りのしやすさなどの快適性と足つき性にも配慮している。また、2021年モデルからリヤフレームを50mm延長し、タンデムライダーの居住エリアを拡充。また、リアタンデムフートにラバーを装着し快適性を向上。さらに、フロントサスペンションブラケットなどの調整でハンドル切れ角を32°から35°に拡大。最小回転半径が3.1mから2.9mへ短縮し、車体の取り回しや旋回性に貢献している。ヒップポイントやハンドルバーの垂れ角・絞り角も最適化を図り、長距離走行や高速道路走行時の快適なライディングポジションを実現し、スポーツツアラーとしての快適性を高めている。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。交通法規・仕様が国内とは異なります。
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- アクセサリー(サイドケース、サイドケースサポートステー、サイドケースパネルセット)を装着しています。
12優れた操縦性と快適性を両立する軽量な専用スポーツラジアルタイヤ
ブリヂストンとの共同開発による専用チューニングを施したスポーツラジアルタイヤ「BATTLAX SPORT TOURING T32」を採用。フロントで約200g、リアで約300gの軽量化を達成し、2025年モデルTRACER9 GTの特性に合わせて内部構造を最適化することで、優れた操縦性と快適な乗り心地を両立している。
ディスプレイ

13視認性に配慮した”つながる機能”搭載の7インチフルカラーTFTディスプレイ
2021年モデル比で筐体をスリム化した視認性に配慮した7インチの高輝度TFTディスプレイを搭載。画面レイアウトは、「情報集約」、「スポーツ性重視」、「回転数をビジュアルに表現」の3つの走行テーマから選択でき、ライダーの好みや走行シーンに応じて切替可能。さらに、専用アプリ「Y-Connect」、「Garmin Motorize」をインストールしたスマートフォンとペアリングすることで、ナビゲーション、オーディオ、メールや電話の着信通知などを表示することが可能となる。また、ガソリンインジケーターの目盛りが細分化され、ガソリン残量を細かく表示することができる。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
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- 画像は海外のクローズドスペースで撮影したものです。仕様が国内とは異なります。
14YRCセッティングや様々な車両情報を集約する「Y-Connect」
専用アプリ「Y-Connect(Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンと車両をペアリングし、Y-ConnectからYRCモードのセッティングを操作可能。ディスプレイには、電話着信やメール受信に加え、オーディオ、ボリューム操作、周辺天気予報などのスマートフォン情報※1を表示。Y-Connectをペアリングしたスマートフォン上には、オイル交換などメンテナンスのお知らせ、自車の最終駐車位置、車両エラー通知機能などを表示可能。スマートフォンの画面を「ダッシュボード」としても利用でき、メーター表示のほか、エンジン回転数/スロットル開度/加速度/エコ運転状況/瞬間燃費などの表示も可能となっている。さらに、バイクライフをより楽しいものにする「ライディングログ」も搭載。そのログがY-Connect内に自動生成され、移動した軌跡をマップ上に記録。その間の周辺情報※2も保存される。
- ※1
- 通知設定はOSによって異なります。
- ※2
- 周辺情報とは、日時/ 天候/気温/走行時間/平均速度/平均燃費/最高速度/燃料消費量/平均エンジン回転数/平均スロットル開度/エコポイント/走行距離/気圧などです

15快適な走行をもたらすナビゲーション機能
スマートフォンに「Garmin Motorize」アプリをインストールして車両とペアリングすることで、ディスプレイ内でナビゲーション機能を利用可能。目的地設定はスマートフォンでフリーワード・住所・電話番号から検索でき、ルート選択(最短・最速・混雑回避など)後の地図の拡大/縮小操作はハンドルスイッチで行うことが可能。リアルタイム渋滞情報、迂回路表示、到着予測時刻、目的地周辺の天候・気温情報などを反映して快適なツーリングをサポートする。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
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- 画像は海外モデルです。仕様が国内とは異なります。

Garmin StreetCross・サポートセンター
ナビゲーションでお困りのお客様はこちら
メールアドレス:AOEM.Service@garmin.com

16好みや路面状況に合わせて快適な走行をもたらすYRCモード
YRC(Yamaha Ride Control)モードは、ライダーが自身の好みや路面状況に合わせて、エンジンの出力特性や各種電子制御の介入度を選択できるモード機能。プリセットされた3種のパターン(SPORT/STREET/RAIN)の他、2種のカスタマイズ枠(CUSTOM1/2)が設けられ、幅広い走行シーンに対応する。
・SPORT …エンジンのレスポンスが高まり、ワインディングに適したモード
・STREET …幅広い環境と路面をカバーし、市街地に適したモード
・RAIN …出力特性がマイルドになり、雨天などの悪化した路面状況に適したモード
・CUSTOM1/2 …YRCセッティングによって、各種制御の介入度やON・OFFを好みで選択できるモード
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
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- 画像は海外モデルです。仕様が国内とは異なります。
【YRCモードに紐づく各種制御で、カスタマイズ設定可能な項目】
・PWR(パワーデリバリーモード) 設定幅:1/2/3/4(スポーティ ↔ マイルド) スロットルレスポンスが変化。数字が小さくなると、よりスポーティに、大きくなるとマイルドな特性となっている。
・TCS(トラクションコントロールシステム) 設定幅:OFF/1/2/3(介入度小 ↔ 介入度大) 前後輪の車速差を検知し、リアタイヤの駆動力を効率よく引き出す。
・SCS(スライドコントロールシステム) 設定幅:OFF/1/2/3(介入度(補正)小 ↔ 介入度大) リアタイヤの横滑り情報を検知し、出力を補正する。
・LIF(リフトコントロールシステム) 設定幅:OFF/1/2/3(介入度小 ↔ 介入度大) 発進や加速時のフロントタイヤの浮き上がりを検知し、出力を補正する。
・EBM(エンジンブレーキマネージメント) 設定幅:1/2(エンジンブレーキ強 ↔ エンジンブレーキ弱) スロットルオフ時、もしくはシフトダウン時に生じるエンジンブレーキの強弱を調整する。
・BSR(バックスリップレギュレーター) 設定幅:ON/OFF 過剰なエンジンブレーキによって後輪のホイールロックが起こった際に、エンジントルクを制御し車両の挙動を穏やかにするシステムです。グリップの低い状況などスリッパ―クラッチが作動し難い場面でも効果を発揮する。
・SUS(電子制御サスペンション) 設定幅:A1/A2(C1/C2はアプリにてカスタムが可能) IMUが検知した車体姿勢とその時の加速度、サスペンションのストロークスピード、 ブレーキの油圧といった変化に応じて、減衰力を自動的に調整。
・A-1 スポーツ用オートマティックプリセットマップ。減衰力を強めに設定。
・A-2 コンフォート用オートマティックプリセットマップ。減衰力を弱めに設定。

17直感的に操作できる多機能ハンドルスイッチ
電子デバイスの多機能化にともない、操作のしやすさと情報のわかりやすさを優先した多機能ハンドルスイッチを採用。ボタン形状、動作感にこだわり直感的な切替と選択を可能にしている。
その他の装備
18快適な走行に貢献するクルーズコントロールシステム
スロットルを操作することなく、一定速度での巡航が可能となるクルーズコントロールを装備。3速から設定が可能で、設定後の速度調整は、スイッチの短押し操作で1km/h毎、長押し操作で10km/h毎※の昇降が可能。ボタン操作のほか、ブレーキ、クラッチ、スロットル操作によって機能を停止することができる。
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- 操作開始時の速度から下一桁が0になるように変遷。例えば、車速55km/hでアップした場合、55km/h → 60km/h → 70km/hと上昇する。
19街中の扱いやすさをヤマハバリアブルスピードリミッター
ライダーが設定した任意の速度を超過しないよう、エンジン出力を制限。速度調整をアシストし、スロットル操作の負担を軽減。システムの作動・調整・解除は、クルーズコントロールの操作スイッチを介して行うことが可能。また、スロットルを全閉方向へ押し込むことによっても解除することができる。

20ロック解除やエンジン始動をスマートに
スマートキーシステムを搭載し、キーをポケットなどに入れたままで操作が可能。メインスイッチを押し回すだけで、エンジン始動とハンドルロックの解除が可能。さらに、燃料タンクキャップをキーレスで操作可能になっている。
21USB Type-A端子対応ソケット内蔵ボックス
スマートフォンなどの小物※が収納できるボックスをフロント右側に装備。ボックス内にはUSB Type-A端子対応ソケットを設置し、充電やナビゲーションなどの接続機能を行うことができる。ボタン操作ひとつでボックスの開閉が可能で、デザインと操作性が両立している。また、ディスプレイ下側にUSB Type-C端子対応ソケットを装備している。
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- 全てのスマートフォン格納を保証するものではありません。形状によっては、収納できない場合があります。
22緊急の減速状態にあることを知らせるエマージェンシーストップシグナル
急ブレーキを検知した場合、フラッシャーを高速点滅させることによって、緊急の減速状態にあることを知らせるESS(エマージェンシーストップシグナル)を搭載。フロント・リアのフラッシャーを点滅させ後続車に知らせる。
23きめ細かい温度調整が可能なグリップウォーマー
寒冷時の快適性を高めるグリップウォーマーを装備。設定はディスプレイ内に表示されハンドルスイッチで全10段階の細かい温度調整が可能。走行中は選択した3段階の範囲で設定可能となっている。電熱線パターンを刷新し、グリップラバーは手の平と親指部分を厚く、その他を薄くすることで、耐摩耗と素早い温度上昇を両立。さらに、ヒートシートもオプション設定し、同様の温度調整機能(全10段階・走行中3段階)を備えている。
24タイヤ空気圧モニタリングシステムをオプション設定
タイヤ内の空気圧を計測するTPMS®(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)をオプション設定。空気圧の数値をディスプレイ内に表示し、走行中も確認することができる。著しく低下した場合はディスプレイ内に警告表示を行い日常的なメンテナンスを促す。
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- 走行や気温の変化によりタイヤ温度が変化した場合は数値が変化し、指定空気圧から外れる場合があります。
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- TPMS®は太平洋工業株式会社の登録商標です。
253バッグ搭載を可能にするダンパー内蔵サイドケース用ステー
独自の防振技術を応用し、サイドケースの振動を減衰するダンパー内蔵取付け用ステーを装備。サイドケース搭載時の高速走行において、優れた直進安定性に寄与している。またダンパーのセッティングにより、旋回性も高次元で両立している。