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55mph - モーターサイクルをカッコよく撮りたい!

モーターサイクルをカッコよく撮る方法をプロカメラマンが指南。ちょっとしたポイントで見違えるような愛車写真を撮れるようになります!

#6 カッコいい「バイク年賀状」を撮ってみよう!

スマートフォンやSNSの発展により、愛車の写真を撮る機会が大幅に増えた昨今。どうせ撮るならクォリティの高い写真を残しておきたいもの。ここでは、そんなモーターサイクルをカッコ良く撮る方法をプロのカメラマンが指南。ちょっとしたコツを覚えるだけで見違えるような愛車写真が撮れるようになります!

この時期になると頭を悩ませるのが年賀状のデザイン。せっかくならご自慢の愛車をカッコよく撮影して、それを年賀状にしてみてはいかがでしょうか。今回は『MOTO NAVI』などで活躍する三浦孝明カメラマンがカッコいいバイク年賀状の作り方を指南します!

講師:三浦 孝明さん

2005年よりフリーのフォトグラファーとしての活動を開始。モーターサイクル、クルマの専門誌、広告を中心に、ファッションやミュージシャンのポートレートなども手掛ける。自身も大型バイクを駆るライダー。1978年東京生まれ。

使用カメラ:一眼レフ&ズームレンズ(標準、望遠)

バイクに乗るのにフルサイズセンサーの一眼レフカメラを持っていくのは少々ハードルが高いかもしれないが、コンデジやスマートフォンに比べると表現の幅は圧倒的に広い。レンズは純粋な描写力でいえば、単焦点レンズに分があるが、今回は状況に応じて臨機応変に撮影するスタイルだったため、使い勝手に優れる24-70㎜の標準ズームと70-200㎜の望遠ズームの2本を使用した。

使用マシン:XSR900

「The Performance Retro-ster」をコンセプトに設計され、レトロな外観と先進技術によるパフォーマンスを合わせもつモデル。MT-09と同じ水冷直列3気筒エンジンを搭載し、TCS(トラクションコントロールシステム)やA&S(アシスト&スリッパー)クラッチなども装備。高次元なファン・エキサイトメントの走りを実現している。

カッコいい「バイク年賀状」をつくるコツ

01年賀状に相応しいテーマを考察しよう

写真を撮るときにまず考えるべきことは「テーマ」です。同じバイクを撮影するにも、重厚感を強調して撮るのと、旅情感を強調して撮るのとでは、ロケーションや時間帯、光の入れ方などがまったく変わってくるからです。今回は年賀状に使うということで、それに相応しいテーマを僕なりに考察してみます。まず、年賀状というのは新年をお祝いするために送る挨拶状です。したがって明るく、希望を感じさせるような被写体やロケーションがより相応しいと思います。そこでひとつめのテーマは「朝日」にしてみました。初日の出というのは縁起物ですから。そしてもうひとつのテーマは2017年の干支である「酉(とり)」。正直、鳥とバイクを絡めて撮影するのはかなり難しいかなとも思いましたが、上手くいけばかなりインパクトのある写真になるだろうと判断してトライすることにしました。

Canon EOS 5D Mark III/絞り優先/焦点距離75㎜/シャッター速度 1/800秒/絞り値 F2.8/ISO 100

02バイクを風景の一部にしてメッセージ性を高める

バイクの撮影というと、いわゆる「日の丸構図」ように、マシンそのものを主題にして写真を撮ってしまいがちです。しかし、自分の意図や視点、メッセージを伝えるテクニックとして、マシンをあくまで風景の一部として撮影するという手法もあります。下記の作例はバイク越しに空を飛ぶ鳥を撮ったものです。全体的にピントは甘く、バイクは隅にボケて写っているだけですが、このマシンに乗っているであろうライダーの存在や見ている風景を強く感じさせるような写真になっているのではないでしょうか。こういう写真はあらかじめ狙って撮るというより、カラダで反応して撮るものなので、常にアンテナを張っておくようにしましょう。

Canon EOS 5D Mark III/絞り優先/焦点距離 155㎜/シャッター速度 1/1250秒/絞り値 F2.8/ISO 100

鳥とバイクを一緒に撮るための小ワザ

望遠レンズで背景を引き寄せる

今回の鳥のように、こちらでコントロールできない被写体を構図に入れ込むときにはレンズの特性をうまく活用します。作例は鳥とバイクを望遠レンズで撮影したもの。バイクを鳥のそばまで移動させると逃げてしまう恐れがあったので、望遠レンズの「圧縮効果」を使って両方を構図に収めました。

圧縮効果とは?

遠くにある被写体を望遠レンズで拡大して撮影すると、その後ろにある物との距離が短くなって写る現象のこと。複数の被写体同士の距離を縮めて撮影したいときなどに用いられるテクニック。

Canon EOS 5D Mark III/絞り優先/焦点距離 170㎜/シャッター速度 1/3200秒/絞り値 F2.8/ISO 100

作品A

鳥が逃げないよう離れた場所にバイクを置き、両方の大きさがバランス良く収まる位置から望遠レンズで撮影した1枚。運よく鳥の目線がバイクの方に向いてくれたので印象的な写真に仕上げることができました。バイクはなるべくシルエットが出るよう真横に配置し、ボケ過ぎないようレンズはF8まで絞っています。撮影データはロケーションに合わせてコントラストと彩度を調整。ロードムービー的な雰囲気を強調してみました。

Canon EOS 5D Mark III/絞り優先/焦点距離 165㎜/シャッター速度 1/640秒/絞り値 F8/ISO 100

作品B

テーマである「朝日」を直接撮影するのではなく、長く伸びる影によって表現した1枚です。バイクを黒っぽいアスファルトの上ではなく、色味の明るいコンクリート舗装の上で撮影したことで、影が強いコントラストを描き、地面のザラザラとした質感もより強調できました。ノスタルジックな雰囲気を高めるため、あえて絞りを開放にして周辺光量を落としています。

Canon EOS 5D Mark III/絞り優先/焦点距離 24㎜/シャッター速度 1/3200秒/絞り値 F2.8/ISO 100

おまけ

イラストソフトで加工して完成!

あとはイラストソフトなどでデザインすればバイク年賀状が完成! せっかく写真をカッコよく撮ったのなら、デザインはなるべくシンプルに。年号と短いメッセージ程度にしておくと写真が引き立ちます。

画像をクリックすると印刷用サイズでダウンロードいただけます。ご自由にお使いください。

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