機能・装備:MT-09/MT-09 SP
パワーユニット

01トルクフルかつ自分で操れる楽しさを追求したエンジン
トルクフルな888cm3・水冷・DOHC・直列3気筒・フューエルインジェクションを搭載したエンジン。大きな駆動力を自在に操るために、「軽量・スリム・コンパクト」にこだわり抜いた。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースなど、主要パーツのほとんどを専用設計している。また、燃焼室はコンパクトにすることで、素早い燃焼で高いトルク性能を発揮している。この燃焼改善により、燃費改善も合わせて実現している。
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- 画像はイメージです。実際の車両とは一部異なる可能性があります。

02車体姿勢を推定しライダーをサポート
高機能・6軸の「IMU」(Inertial Measurement Unit)を搭載。IMUの情報を受け取り車両側にフィードバックするECUには、3種の制御システム「バンク角も反映したTCS
(トラクションコントロールシステム)
」「旋回性をサポートするSCS(スライドコントロールシステム)」「前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援するLIF(リフトコントロールシステム)」を搭載。加えて、車体がバンクしている途中の横滑りを検知しブレーキ圧力を制御するBC(ブレーキコントロール)も装備している。個々の制御は相互に連動し、ライダーが運転操作に集中できるよう支援、マシンのポテンシャルを効率よく引き出す。また各システムとも、介入レベル調整、及びON・OFF設定を一括して紐づける制御メニューのYRC(Yamaha
Ride Control)モードを搭載している。
MT-09
SPはスロットルオフやシフトダウン時のエンジンブレーキの強さを制御するEBM(エンジンブレーキマネージメント)を装備。また、サーキット走行を想定したTRACK YRC モードを搭載している。


03ライダーの高揚感を高める“サウンドデザイン”
エアクリーナーボックスカバーにAAG(アコースティック・アンプリファイア・グリル)と呼ばれる開口部を設け、吸気サウンドをライダーにダイレクトに伝達。2本の吸気ダクトを備え、エンジン回転の上昇により音圧が高まり気持ち良い加速を演出する。
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- 画像は合成によるイメージです。実際の車両とは一部異なる可能性があります。

テールパイプは左右シンメトリー排気で、左右から音圧を感じることにより、トルク感ある排気音を実現。エキゾーストパイプは、気筒別に曲がり具合や長さが異なるステンレス製で、優れた脈動効果を達成。これらの排気系はマス集中化に貢献するのみならず、低速での心地よい低周波音を奏でる。

04高トルクエンジンに対応した扱いやすいクラッチ
軽い力でクラッチ操作ができ、選択ギアと走行速度が合わないときでも、車体挙動を穏やかにしてくれるアシスト&スリッパー®(A&S®)クラッチを搭載。運転時の疲労を軽減し、快適な乗り心地に繋げる。
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- 「A&S」「アシスト&スリッパー」は株式会社エフ・シー・シーの登録商標です。
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- 画像はイメージです。

06走行時の安定感に寄与するリアフレーム
走行時の安定感に寄与する高剛性なリアフレームは電装品を搭載するスペースを確保しながらも、テール周りはショートオーバーハングに、サイドビューは薄く見えるように仕上がっている。細部にもこだわり、低頭締結ボルトの使用やシートレールの絞り込みにより良好な足つき性を実現している。
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- 画像は合成によるイメージです。
07ライダーの幅広い乗車姿勢に対応
スマートに乗りこなせる先進性と利便性

08視認性に配慮した5インチTFTディスプレイ
表示項目が見やすくハンドルスイッチの直感的な操作で切り替え可能なディスプレイを装備。速度や燃料計、平均燃費、水温計、気温計、シフト位置などの表示機能を搭載。各機能のセレクトや、情報の切り替えはハンドルスイッチの操作で行う。 また、シンプルでオーソドックス、情報量重視、MTシリーズの世界観を反映した表示テーマやスロットルの動きを視覚化した走行テーマから選択が可能。さらに、ETCインジケーターの表示機能※も備えている。
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- 二輪車用ETC車載器アンテナ分離型JRM-21を装着し、車両に装備されているETCコネクターに接続すると、メーター内のETCインジケーター表示機能を使用できます。
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- 二輪車用ETC車載器は別売りアクセサリーとなります。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

09幅広いシーンに対応する走行モード
ワインディングやサーキットではエンジンレスポンスを高め、市街地や雨の日はエンジン出力を押さえるなど、さまざまな路面状況に合わせた走行が可能なYRC (Yamaha Ride Control)モードを搭載。ライダーの好みに合わせてエンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度をセレクトできる。プリセットされた3パターンの他、カスタマイズ枠の2パターンを設定。また、滑りやすい路面での減速時やシフトダウン時のスリップやロックを抑制する制御システムBSR(バックスリップレギュレーター)を搭載している。
SPORT――エンジンレスポンスが高まりワインディングやサーキットに適したモード
STREET――幅広い環境と路面をカバーし、市街地に適したモード
RAIN――出力特性がマイルドになり、雨天など悪化した路面状況に適したモード
CUSTOM 1/2 YRCセッティングによって、PWR/TCS/SCS/LIFの各種介入度などを好みで選択できる。
MT-09 SP専用装備として上記の5パターン設定の他に、サーキット走行を想定したTRACK YRCモードを搭載。
TRACK1/2/3/4の各種設定で PWR/TCS/SCS/LIFに加え、クイックシフター、BC、EBMをそれぞれ個別に設定することが可能となっている。また、リアのABSをOFFに設定する機能も装備している。
TRACK1/2/3/4 TRACKテーマ用のYRCセッティングが可能
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

10Y-快適なバイクライフをサポートするY-Connect
スマートフォンにY-Connectをインストールし車両とペアリングすることでディスプレイに、電話着信やメール受信に加え、音楽、ボリューム操作、天気予報などのスマートフォン情報を表示。Y-Connectアプリをペアリングしたスマートフォン上では、オイル交換などメンテナンスのお知らせ、自車の最終駐車位置、車両エラー通知機能などを表示。スマートフォンの画面を「ダッシュボード」としても利用でき、メーター表示のほか、エンジン回転数/スロットル開度/加速度/エコ運転状況/瞬間燃費などの表示が可能。バイクライフをより楽しいものにする「ライディングログ」も搭載。1ライディングサイクル毎に、そのログがY-Connect内に自動生成され、移動した軌跡をマップ上に記録。その間の周辺情報※も保存される。
また、非乗車時でもスマートフォンで多様なセッティングができ、、YRCモードごとに最大40パターンの保存が可能。サーキット走行時の路面コンディション、タイヤなどの違いによってあらかじめ予測したセッティングデータを作成しておき、実際の走行時に変更・調整が素早く行うことができる。
さらに、ディスプレイ内へスマートフォンからの画像転送も可能で、その中のお気に入り画像をディスプレイに表示することが可能となっている。
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- 周辺情報とは、日時/ 天候/気温/走行時間/平均速度/平均燃費/最高速度/燃料消費量/平均エンジン回転数/平均スロットル開度/エコポイント/走行距離/気圧などです。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

Garmin StreetCross・サポートセンター
ナビゲーションでお困りのお客様はこちら
メールアドレス:AOEM.Service@garmin.com
11快適な走行をサポートするナビゲーション機能
ナビゲーションアプリ(Garmin StreetCross)をスマートフォンにインストールしBluetoothで接続することでTFTディスプレイ上でナビゲーション機能が利用できる。目的地設定とルート選択は、スマートフォンで行い、設定後TFTディスプレイに表示されたマップの拡大・縮小はハンドルのスイッチ操作で行う。渋滞情報をリアルタイムで反映しており、迂回路表示や到着予想時刻、目的地周辺の天気や気温も表示。快適なツーリングをサポートする。

12直感的な操作にこだわったハンドルスイッチ
ボタン形状、動作感を解析し、直感的な操作しやすさにこだわったハンドルスイッチを採用。フレキシブルな基盤を組み込むことで多様な機能を集約。高い操作性と機能性を持ちながら省スペースを実現。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。

13多機能で、利便性の高いフラッシャー
フラッシャーは方向指示機能とハザード時の点滅機能に加え、以下の機能を搭載。
二段階フラッシャー機能:一段目(短押):3回点滅,二段目(長押):連続点滅
エマージェンシーストップシグナル:急ブレーキを検知した場合、前後のハザードを点滅させることによって、通常時には行わない緊急の減速状態にあることを周囲に知らせる機能
消し忘れ防止機能:フラッシャー点滅開始から15秒以上かつ150m走行すると自動キャンセル
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- フラッシャー及びポジションランプは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません

14長距離走行時の疲労を軽減するクルーズコントロールシステム
3速以上・約40km/h~での走行時にセットできる。設定後の速度昇降はスイッチのワンプッシュ操作で1km/h毎、押し続けることで連続昇降も可能。ブレーキ、クラッチ、スロットルグリップ操作でキャンセルでき、レジューム機能も装備している。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。
その他装備類

15操作性にすぐれスポーティな走りを支えるブレーキレバー
アジャスター機構を搭載したクラッチレバー
フロントブレーキのマスターシリンダーのピストンには、レバーと同方向に動くラジアルマスターシリンダーを採用。ライダーの入力を直線的にブレーキ油圧に伝えることが可能となり、リニアなコントロール性をもたらす。クラッチレバーには、ライダーの好みや手の大きさに対応するアジャスター機構を搭載。形やタッチにもこだわり質感の高いレバーを装備している。

16よりスムーズな走行を実現するクイックシフター
シフトアップ、シフトダウン時のシフトペダルの動きをシフトロッドにあるセンサーが検知すると、ECU演算により出力を補正。ギアにかかるトルクを瞬間的にキャンセルし、スムーズなシフト操作をサポートする。加速時のシフトダウン、減速時のシフトアップにも対応している。

17USB Type-Cのソケットをシート下に装備
パッセンジャーシート下にはUSB Power Delivery対応で急速充電可能なUSB Type-C対応端子ソケットを装備。電子機器や電熱ウェアなどへの給電が可能となっている。
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- 画像はCG合成によるイメージです。
MT-09 SP 専用装備


18ライディングの質を高める調整可能なフロントサスペンション
MT-09 SP専用仕様のKYB製フロントサスペンションを装備。プリロードと左右それぞれ伸圧減衰調整機構を備えるフルアジャスタブル。圧側は高速・低速を個別に変更でき、より細かいセッティングが可能。またインナーチューブには滑らかな作動性・作動感を実現するDLCコーティングを施し、高性能のみならず高い質感も保持している。
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- ポジションランプは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を表すものではありません。
フロントサスペンション | MT-09 | MT-09 SP |
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減衰力 | 左:圧側 右:伸側 |
左右それぞれに圧側及び伸側の減衰力を発生 |
減衰調整段数 | 伸側:11段 圧側:11段 |
伸側:26段 圧側:低速18段・高速5.5段 |
減衰調整部位置 | フォーク上部 | 伸側:フォーク上部 圧側:フォーク下部 |
プリロード | 15mm調整可能 | 15mm調整可能 |


19専用開発されたリアサスペンション
リアは専用開発のÖHLINS製で、リモート調整式プリロードを備えたフルアジャスタブルサスペンションを装着。工具不要で減衰調整とプリロードの調整が可能となっており、手軽に細かく調節することができより快適な乗り心地に寄与している。
リアサスペンション | MT-09 | MT-09 SP |
---|---|---|
減衰調整幅 | 伸側:2.5回転 圧側:調整無 |
伸側:30段 圧側:20段 |
減衰調整部位置 | 伸側:ショック上部 | 伸側:ショック下部 圧側:シート左下部 |
プリロード | 6mm調整可能 | 8mm調整可能 |
プリロード調整部位置 | ショック下部 | シート右下部 |

20強力かつスムーズな制動力を発揮するブレンボ製キャリパー
ブレンボ製モノブロックキャリパー「Stylema®」を装備。軽量でありながらも剛性を保持し、MT-09よりも大径のピストンを採用。ライダーのブレーキ入力を直接的かつ効率的に伝達し、コントロール性が向上。強力でスムーズな制動力を発揮する。フロントサスペンション側のアクスルブラケットはキャリパー色と合わせ一体感を高め、MT-09 SP独自のアクセントを加えている。ラジアルマウントされるボルト挿入口と支持ブラケットの間隔を短縮し、重量の削減を図りつつ、取り付け剛性も高められている。
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- 「Stylema®」はイタリア Brembo S.p.A.の登録商標です。

21ワンアクションでロック/解除できるスマートキー
MT-09 SPはスマートキーシステムを採用し、キーを取り出すことなくエンジン始動ができる。車両のメインスイッチを押しまわすワンアクションで、電源ONやハンドルロックも解除可能。フューエルリッド(燃料タンクキャップ)のロック/解除もこのシステムで行えるため、暗がりなどで鍵穴を探す手間が省け、使い勝手を高めている。
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- ディスプレイは撮影用に点灯したもので、実際の走行状態を示すものではありません。