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55mph - GAOニシカワのイラストレーション・ガレージ

アメリカをテーマにした作品を数多く手掛けるGAOニシカワ氏が「ヤマハ・モーターサイクルのある風景」を描き下ろすイラストコラム。

Vol.5 WR250X × 東京都心

10年ほど前、アメリカでMOTO-1=スーパーモタードレースを取材した。そのレースシーンは映像で何度となく見たことがあるし、ルーツがアメリカにあり、オフロードバイクにオンロード用のスリックタイヤを履かせて、オンだけでなくオフロードも走ってしまうレースであることも、予備知識としてはもっていた。しかしである、何事も『百聞は一見に如かず』なのである。ロングビーチのクイーンメリー号の前で行われたそれは、今まで見たどんなレースとも違う、迫力満点…、いやそんな言葉では言い尽くせない、凄まじいものだった。ライダーの身のこなし、テクニック。そしてコーナーを華麗にスライドするマシンは、それまではアンバランスなシルエットだな、と思っていたことを忘れさせるカッコよさだった。以来、モータードバイクは、気になる存在であり続けている。。

今回、念願かなって乗ってみたかったヤマハWR250Xの2016年モデルを試す機会に恵まれた。フェンダーからヘッドライトに流れるラインが醸し出すアグレッシブな面構え、オフロードモデルのWR250Rより大径のディスクが奢られたフロントブレーキも精悍な印象。一見すると高めに思えたシート高も、跨がってみるとスマートな車幅と軽量な車重のおかげで苦にならない。むしろ見晴らしのいいアップライトなライディングポジションが好印象だ。走り出せば、軽快な吹け上がりのエンジンと抜群の操作性で、楽しいことこの上ない。モータースポーツをルーツにもつバイクではあるが、都心をメインのフィールドとしてアクティブに活動するためのパートナーに、最新のモタードバイクはまさに最適なチョイスなのだと、再認識させられた。

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GAO NISHIKAWA (ガオ・ニシカワ)

イラストレーター、オンザロードマガジン発行人・編集長。1963年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、メーカーでデザイナー、プランナーとして活躍。01年の独立後、バイクでのアメリカ大陸横断、ルート66走破などを経験。旅を通してアメリカをテーマにしたイラスト作品を数多く制作、各地で個展を開催。03年、乗り物好きのためのライフスタイル・フリーペーパー「オンザロードマガジン」を創刊。自ら企画・制作、表紙のイラストも毎号描きおろす。その他、雑誌やWEB、広告媒体をはじめ、アパレルなどのプロダクツにイラストやデザインを提供。現在もオンザロードマガジン発行の他、バイクやクルマなど、乗り物を得意とするイラストレーター、デザイナーとして東京目黒区を拠点に活動中。

主な活動・実績:
■ラジオ出演:J-wave「ハローワールド」/FMヨコハマ「ドライバーズミーティング」など
■個展・グループ展:六本木AXISギャラリー/銀座4丁目時コレクション/目黒区民ギャラリー/軽井沢ごんざ/アメリカラスベガ
スSEMA・AAPEX SHOWなど
■雑誌連載・掲載:Cal/ライトニング/MOTO NAVIなど
■イラスト・デザイン提供主な実績:稲妻フェスティバル・ポスター/PUFFY10周年記念Tシャツなど

Wheel Junkieに捧ぐライフスタイル誌
オンザロードマガジン

オンザロードマガジンは「車輪とともに生きる人のための元気の素」をテーマに、03年12月から季刊ペースで発行を続けているフリーペーパー。イラストレーター、デザイナーとして活躍、本誌表紙イラストも描きおろしているGAONISHIKAWAと仲間たちが、クルマ、モーターサイクル、自転車や食、ファッションなど、様々なカテゴリーの話題を取材、"Wheel Junkie"な読者に届けている。現在の発行部数は30,000部、全国1,000店舗以上の配布協力店で設置・配布中。
ウェブサイト www.orm-web.net

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