小型船舶免許 よくあるご質問(ボート免許について)
小型船舶免許に関するよくあるご質問を集めました。
01
- すべてのボートやヨットに免許が必要なの?
- 小型のヨットや手こぎボート等で推進機関のない船に乗る場合、免許は必要ありません。
※推進機関つきの船舶の場合でも、長さ3m未満、推進機関の出力1.5kW(約2.04馬力)未満のものを操縦する場合、ボート免許は必要ありません。
02
- 船舶免許ってどんなものなの?
- 船舶免許は、正式には「小型船舶操縦免許証」といい、「船舶職員及び小型船舶操縦者法」という法律によって定められた国家資格です。
この資格は、総トン数20トン未満のエンジン付きの船舶を対象としたもので、取得するには国土交通大臣が行う国家試験に合格しなければなりません。
03
- 自動車免許と同じように、船舶免許にも種類があるの?
- 船舶免許は、航行区域と総トン数で表される船の大きさによって、4種類に分けられます。
詳しくは表-1のとおりですが、もっとも取得者数が多い2級小型船舶操縦士では、総トン数20トン未満のボートやヨットで陸岸より5海里(約9km)までの海域を自由に航行することができます。
表-1 ボート免許の種類
資格 | 船の大きさ(総トン数)・出力 | 航行区域 | 受講可能年齢 |
---|---|---|---|
1級 | 20トン未満 | 外洋 ※1 | 満17歳 9か月以上 |
2級 | 20トン未満 ※2 | 平水区域および陸岸より5海里以内(約9キロメートル) | 満15歳 9か月以上 ※2 |
2級湖川小出力限定 | 5トン未満・ エンジン出力15kW未満 ※3 |
湖・川および指定区域 | 満15歳 9か月以上 |
特殊小型 | 水上オートバイ | 陸岸より2海里以内 (約3.7キロメートル) |
満15歳 9か月以上 |
※1:動力船で陸岸より100海里以上出る場合は、6級海技士(機関)以上の乗船が必要
※2:国家試験合格時に満18歳に満たない場合は、18歳を迎えるまでの期間中は操船可能な船舶の大きさが5トン未満のものに限定されます。
※3:20.4馬力未満
04
- 航行区域で使われる海里ってどれくらいの距離なの?
- 使われる海図の距離は、陸上のようにキロメートルではなく、海里(英語ではマイル、詳しくはノーティカル・マイル)で表されます。
1海里(マイル)は1852メートルで、2級小型船舶操縦士免許の航行区域である5海里は、1852m×5=9.26kmとなります。
05
- 免許の区分で使われる総トン数って聞き慣れないけど、どんなものなの?
- 船の重さ(排水量/displacement)を指すわけではなく、キャビン空間など船の容積をもとに計算される値となります。同じ長さの船でもキャビンの大きさなどによって異なってきます。
06
- 総トン数が船の容積を示すということを、具体的に説明してください。
- たとえば同じ長さと幅を持つボートでも、屋根のないオープンタイプのボートは、ブリッジやキャビンが付いたボートより総トン数(容積)が少なくなります。
07
- 1級や2級小型船舶操縦士免許の総トン数20トン未満のボートは、どれくらいまでの大きさになるの?
- ヤマハでは全長約24メートル(約74フィート)の大型クルーザーを1級や2級小型船舶操縦士免許で操船できる船として建造した例もあります。
08
- ビギナーにお勧めの船舶免許は?
- 2級小型船舶操縦士免許が取得も簡単で最も人気の高い船舶免許です。一般的なボート遊びなら十分楽しめます。
09
- 1級小型船舶免許は、どんな遊びをする人たちが取るの?
- ボートではトローリングのような外洋フィッシング、ヨットならロングクルーズや外洋レースに参加する人たちが多く取得されています。
10
- 水上オートバイ(水上バイク)に乗る場合、1級や2級小型船舶操縦士の資格で大丈夫ですか?
- 水上オートバイ(水上バイク)を操縦するためには、水上オートバイ専用の免許「特殊小型船舶操縦士」の免許が必要になります。
11
- 2級小型船舶操縦士湖川小出力限定免許はどんな船舶免許?
- 湖などでバスフィッシングなどを楽しむのに最適な船舶免許で、試験内容も2級船舶免許より簡単になります。
2級小型船舶操縦士湖川小出力限定免許は航行区域を湖川と一部の指定水域に限り、搭載するエンジンの出力を15kW(約20.4馬力)未満とするなど、2級小型船舶操縦士の内容をより限定化したものです。
12
- 航行区域にある平水区域とはどんな場所を指すの?
- 湖沼、ならびに湾内など全国49カ所の定められた水域です。東京湾もその一例です。
13
- 船舶免許を持っている人以外の同乗者も操縦できると聞きましたが?
- 小型船舶操縦免許は船長の資格です。船長は操縦のみならず船の運航すべてに責任を負う立場にあります。
したがって、運航の指示を出しながら責任を持って同乗者に操縦を委ねることもできます。
但し、港内や航路など他船がひんぱんに行き交う区域でボートを運行する時や、水上オートバイの操縦については免許保有者による操縦が義務化されています。
14
- 2級小型船舶操縦士免許で乗れる陸岸から5海里(約9km)という距離は、ボートに乗ったらあっと言う間に行ってしまいそうな気がしますが?
- 海上では風の方向により波の形・大きさが常に変化しています。
穏やかな凪だから、気持ちよく船を沖に出しても、午後は風が強く吹き出すこともあります。
一つ一つの波を越えながらの操船は大変疲れるもので、船長は帰りのことも十分配慮し航行しています。
また、5海里沖に船を出すと、岸が霞んで見える程度となることも多く、ほとんどのレジャーボートは近い海域で楽しまれています。
15
- 2級小型船舶操縦士免許で遠くに行く際、相模湾のような大きな湾の端から端までを直線で走ることはできないの?
- 相模湾のような大きな湾の中央では陸から5海里以上離れてしまうので、直線的には行けません。あくまでも海岸沿いに回りながら進んでください。
16
- 日本の船舶免許を持っていれば、外国でもボートに乗ることはできるですか?
- 国際的な取り決めはないため、各国でそれぞれの免許制度になっています。
日本の船舶免許を保有していても外国で使用することはできず、また外国で取得したものも日本では使用できません。免許制度自体がない国もあります。
17
- 免許を取れば、すぐにも自分一人で大海原へ出られますか?
- 船舶免許は、あくまでも最低限の海の知識と技術を身につけた人に対して交付されるものですから、免許取得後も知識や技術を高めるために海の経験を積み重ねてください。
1人で海に乗り出すには、たとえば、最初は陸岸の見える範囲で経験を積むなどシーマンシップを身につけることが大切です。
安全を第一に心がけ、ルールやマナーを忘れずにマリンレジャーを満喫してください。
18
- 船舶免許と海技免状は違うの?
- 海技免状は大型船舶(20トン以上)の乗船に必要な免許になっております。
海技免状を有するものを海技士と呼び、海技士の中でも航海士や機関士など級種が細かく分類されております。
かつては小型船舶の操縦免許も海技免状と呼ばれておりましたが、2003年6月に「船舶職員法」から現在の「船舶職員及び小型船舶操縦者法」へ法改正された際に小型船舶の船長を「小型船舶操縦者」と位置づけ、「船舶職員」の資格制度から「小型船舶操縦者」を分離されたことにより、小型船舶操縦免許と呼ばれるようになりました。
19
- 特定免許ってなんですか?
- 旅客船や遊漁船など人の運送をする小型船舶の船長になるために必要な免許になります。
特定操縦免許の資格取得には、通常の船舶免許試験の合格に加えて、「小型旅客安全講習」を受けなければなりません。
2003年6月以前に免許を取得した方は既に所有しておりますので、ご確認ください。
ヤマハボート免許教室では、「小型旅客安全講習」を実施しておりませんが、新たにに取得されたい方はお近くのヤマハボート免許センターまでお問合せください。
20
- 船舶免許の問合せは何処にすればいいの?
お近くのヤマハボート免許センターにお問合せください。
皆様のご都合に合ったボート免許(船舶免許)の種類・スケジュールなどをご紹介させていただきます。