ルアーリギング「スカートのはかせ方」
実際のカジキに役立つワンポイントアドバイスです。
スカートの装着方法には、接着するタイプと縛るタイプの2種類に分けられます。アメリカ製のルアーは接着するタイプが多く、日本製やアメリカ製でもハワイの流れを汲むルアーはタコベイト(オクトパススカート)を使って縛るタイプが多く見られます。 この違いはルアーのスカートを装着するヘッドの形状によって決まります。
スカートの要素...選び方のヒント
・スカート枚数
水に入って水圧がかかった時でも、魚(餌)としてのボリューム感が出るように、通常は内外の2枚を使います。(3枚使っても構わない)
・スカートのサイズ
餌の魚をイメージさせるためには、スカートのサイズはヘッドの直径に合わせて選んだ方が無難でしょう。着せ替えなら、元のスカート長さに合わせるのが簡単です。初めての場合は、内外同じサイズを選べば簡単に装着ができると思います。
・スカートの色
色選びについての鉄則はありません。着せ替えの場合は元の色に合わせるのが簡単です。またヘッドの上部に色が付いているなら、外のスカートはその色に合わせればよいでしょう。
・内外の色の組み合わせ
基本的な考え方は三つあります。まずひとつはマッチ・ザ・ベイトということで外側のスカートには餌になる小魚に近い色合いを選びます。背が青系(サバなど)あるいは緑色(シイラなど)で腹側が白や銀など。イカに似せた茶系を選んだ場合は、内側に派手な色を使ったものが一般的です。
二番目は外側のカラーに実際の魚とは無関係なド派手な色や逆に黒などのダークな色を選んで、周囲との違いを際立たせて視覚的にアピールする方法です。三つ目としては、滲み出るような色合いを狙って、内側に派手なカラーを選び、外側は透明なスカートを使うものです。
接着タイプの装着方法
接着タイプのスカートは、頭の形状がストレートなものが一般的です。スカートは内側から装着します。ヘッドの取り付け部分に合わせて頭の一部をカットして、そのまま後ろからヘッドにはめて瞬間接着剤でとめるだけ。外側のスカートも同じ方法でとめます。ポイントとしては、ヘッドからスカートが抜け落ちないようにスカートは多少きつめのものを選ぶこと。この接着タイプは簡単で綺麗に仕上がります。
縛るタイプの(タコベイト)装着方法
縛り糸はデンタルフロスや釣り専用の補修糸でも可能ですが、専用のリギングフロス<ワックススレッド>があるのならば、それを利用しましょう。ワックスが入っていると水に強く仮縛りした時でも滑らず、結びが緩まずに使いやすいと思います。デンタルフロスもワックスタイプがあるので使用する場合はそちらを選んでください。
縛るタイプでは、内のスカートから装着します。
1)足の太さに合うところでタコベイトの先端を真っ直ぐにカットしてください。
2)ベイトを裏返して、ヘッドの前端をベイトの足側から差し込みます。この時、目の位置と背中・腹の色の位置がずれないように気を付けましょう。
3)ワックススレッドを使ってタコベイトを足に縛ります。スレッドでループを作り、その交差点に重ねるように4~5回巻きつけてからスレッドをカットして、そのエンドを最初に作ったループのエンドに引き込んで仮止めをし、その後、2回ほど片縛りで縛ります。
4)余分な縁をカットします。これはナイフの刃を当てたままヘッドを回していくと綺麗にカットすることができます。そのあとスカートを裏返しします。
外のスカートは、ルアーヘッドの頭側から差し込みワックススレッドで固定する。裏返したスカートをはめる時に、もしきついようならヘッドに水や中性洗剤などを付ければ滑りやすくなります。