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貝類

日本全国津々浦々で行われている沿岸漁業を漁法別にご紹介します。

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ホタテ養殖漁

北海道噴火湾

噴火湾を快走するDX-51。安定したスピード性能は多くの漁家から好評だ

ホタテ養殖が盛んな噴火湾に、北海道で生まれた<DX-51>が進水しました。北海道のみならず東北地方の漁家からも注目を集める実力派の高性能漁船<DX-51>。 今回はこの4月に進水した第三十八美記丸を訪ねました。

 道内でも屈指の養殖ホタテの産地である噴火湾。その湾のほぼ最奥部に位置する静狩港に第三十八美記丸は舫われていました。全長15.8m、全幅3.62mという大きな船体は港の中でも堂々たる存在感があります。
 オーナーは渋田美記男さん。この静狩で20年にわたってホタテ養殖を営んでいます。
 現在渋田さんの帆立養殖は1年貝を2月から6月頃までの約5ヶ月間で集中的に出荷する体制ですが、年間を通じて安定した出荷を見込めるよう、そのサイクルを今後変更したいと考えています。
 渋田さんのこれまでの愛艇は約10年間活躍した<DX-45A>。「まだまだ十分に働ける船」でしたが、拡大路線への足がかりとして<DX-51>が選ばれたのです。
 さて、4月6日に進水してから4ヶ月、第三十八美記丸の調子はいかがでしょうか。
 「船幅が広いせいか安定感があって作業性、積載量ともに抜群」と、さも満足の様子。またスピード性能についても「この前なんかは25.8ノットも出た。だいたい2000回転から2100回転で20ノットは出る。エンジンと船がマッチしているんだね。

 静狩から長万部漁港を挟んで南に位置する八雲町漁協の澤田正春さんも渋田さんと同じく長年ホタテ養殖に携わっています。その澤田さんも<DX-51>第十二龍光丸を進水させたばかり。
 「これからは海外にも対抗していかなければならない。その意味でより高性能な作業船が必要になってくる。今度の船はいかにも安定性が高そうで、図面を見ただけですぐに決めたよ」もともと大のヤマハファンだと自認する澤田さんはそう話します。
 ホタテ養殖のベテランから高い評価を得たニューモデル<DX-51>ですが、ブリッジの位置により刺し網、延縄、イカ釣り等あらゆる用途に応えるニューモデルだけに今後の活躍が期待されます。

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フラッシュハッチを採用したデッキはかなり広く、余裕の作業性を提供している。渋田さんはゴム製のマットを敷いた。「これを敷くだけで足への負担がやわらぎ、疲れ方がまったく違う」という

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船側バルジの採用により、中荷、重荷時の横安定性がかなり向上している。ホタテ養殖作業での作業性をより高めた

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ブリッジは異なる漁に対応するために3タイプ用意されている。第三十八美記丸はOAタイプ

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各種計器を搭載したコックピット。操作性ばかりだけでなく、視認性にも優れている

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第三十八美記丸の船主、渋田美記男さん

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第十二龍光丸の船主澤田正春さん。「ヤマハは全面的に信頼している。今度の船も安定性はかなり良さそうだ」と本操業を前に、新艇への期待が高まっていた

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