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藻類

日本全国津々浦々で行われている沿岸漁業を漁法別にご紹介します。

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海苔養殖

佐賀県諸富町

夜間に行われる海苔の摘み取り作業。作業時間そのものが海苔の品質に関わってくる

佐賀県と福岡県の境をゆったりと流れる筑後川から海に出ると、一面に海苔養殖の支柱と網のある景色が広がります。全国でも有数の高級海苔の産地としてしられる有明海。この海で海苔養殖に情熱を傾ける弟子丸充弘さん(51歳)は18歳から海苔養殖に携わってきました。

 9月1日からの支柱立てに始まり、10月半ばに行われる種付け、途中に網の洗浄や一部を冷凍保管するなどの作業を行い、1ヶ月後からは秋海苔の摘み取り作業が始まります。もちろん海苔の加工作業も行われるため、休む間もありません。12月から1月にかけては冷凍網への切換作業が行われ、摘み取り、加工という作業が春まで続けられます。
 「支柱立ての始まる夏場が落ち着ける時ではあるけど、それでも網洗いがあったりと、一年中なんかしらやっていますね」
 そう話す弟子丸さんと共に船に乗り込んでいるのは、長男の紘輔さんです。大阪の大学を卒業後に帰省して他の船で修行を行い、2012年から父親と共に働くようになりました。
 「家業を手伝わないかと強く誘われたので、決心しました。同世代で海苔をやっている人は少ないけど、なんとか頑張っています」(紘輔さん)
 弟子丸さんがこだわるのは「いい海苔を作る」ことに他なりません。網を張る場所は抽選で決まった順になりますが、その場所に対する読みに加えて、運や勘によって海苔の品質が左右されることも否めません。しかしその勘も経験や観察力から生まれるもののようです。
 「だいたいは種付けの時点で海苔の善し悪しが分かってしまうんです。そこでよしと思ったり、がかりしたり」
 それでもひとつひとつの作業を丁寧に行うのは、少しでも良い商品を消費者に届けたいという強い想いがあるからです。
 弟子丸さんの愛艇、登英丸は2012年に進水したばかりのDW-47-0F。DW-46から乗り代えでした。
 「積載量ひとつとっても、以前の6万枚から10万枚にアップした。これまで漁場と港を2往復しなければならないところ、1往復だけで済む。船自体のスピードも速いので作業時間が大幅に短縮されましたね」
 紘輔さんとDW-47という新しいパートナーを得て、弟子丸さんの海苔づくりへの想いはあらたな段階へと踏み出したようです。

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積載時のバランスの良さもDW-47の特徴のひとつ

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朝夕に合わせて行われる海苔網の回収作業

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作業船からの回収もスムーズに行えるようになったという

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高品質の有明海苔生産に誇りを持つ弟子丸充弘さん(右)と紘輔さん

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卓越したスピード性能を有するDW-47

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