船舶用エンジンの軽量化
大型船外機の軽量化を目的としたライナーレス・ソリューション。
エンジンの軽量化を狙い、シリンダーライナー(鋳鉄スリーブ)を廃するためのソリューションです。プラズマ溶射ガンにより超高温の合金をシリンダー壁面に吹き付け、極めて薄く強固な皮膜(溶射スリーブ)を形成します。基材となるアルミ鋳物の品質向上、吹き付けの下処理など、高度な技術の統合により実現しました。シリンダーライナーが廃されたことで、ボア間ピッチを変えることなく排気量を増大。出力向上にも貢献しています。
Need要件
- 大型船外機の軽量化を目標に、ライナーレスを実現したい。
Concept方針01
- 溶射ボアを採用する。
Concept方針02
- 高品質ダイキャスト鋳造により、プラズマ溶射を可能にする。
Solution ソリューション
01ダイキャスト鋳造技術
ボア内品質の向上と、型・マシンコントロールによる高品質化。
02プラズマ溶射技術
溶射膜成型技術により健全で均質な溶射膜を実現し、安定生産化。
Result 成果
- 01量産船外機初となる溶射ボアシリンダーの生産を実現
- 02ボア間ピッチを変えずに排気量を3.3Lから4.2Lに
- 03累計生産台数は22万台を達成(2010~2021年)