鋳造歴史物語
メーカーの基盤として製造の現場を特に重視し、製造技術を研鑽し続けてている弊社。現在、そして未来へとつながる歴史物語を紐解きます。
- 製造技術を成長基盤に
- 多彩にして、独自──。
高品質にして幅広い製品群を提供し続けているヤマハ発動機。
「縁の下の力持ち」とも言える製造の現場を常に重視し、地道なまでに礎から技術力を研鑽してきた弊社。それは、創業以前から連綿と受け継がれてきた血統だ。
- 常に、最良の選択を
- 自由な時代だった。
製造の現場を重視する初代社長のもと、技術者たちには研究開発に専念できる環境が与えられ、自分がもっともよいと思える素材を伸びやかに選べた。
その結果、常に最良の選択がなされ、ヤマハ発動機のDNAとなった。
- 躍進を支えてきたもの
- 高度経済成長期。
時代に足並みを揃えるかのように、ヤマハ発動機も躍進の時を迎えていた。製造の現場でも、新しい施設、そして新たな技術が続々と登場した。勢いのある時代ではあった。しかし、技術を盤石の土台にできたのは、それが人を介して伝承され続けたからだった。
- 旺盛な独立心と自立の気概
- ヤマハ発動機の技術者たちは、常に貪欲なまでに挑戦を求めている。
モーターサイクルは、技術的にも営業的にも、激しい競争にさらされてきた。真剣勝負をくぐり抜けながら培われた企業風土が、挑戦を求めるのだ。製造業者の根幹である鋳造の現場は、その最前線とも言えた。無数の技術の引き出しは、戦いを生き抜くための武器でもあった。
- 常に見つめ直すもの
- モーターサイクル、船外機、そして産業用無人ヘリコプター。
文字通りの陸海空を舞台に、ヤマハ発動機は躍進し続けた。時代の歩みにつれて高効率化が求められ、自動化・機械化が進む。しかしヤマハ発動機の鋳造技術者たちは、原点を決して忘れなかった。先達が汗を流して積み重ねてきた、経験という貴重な資産を──。
- グローバル展開の根底
- 「世界に通用するモノ造り」を標榜し、創業当時から海外進出に積極的に取り組んできたヤマハ発動機。
ただ現地に設備と金型だけを送り込むというスタイルは、ヤマハ発動機の鋳造技術者たちの性分には合わない。
彼らが常に選ぶのは、手間がかかり、だからこそ成果につながるやり方である。
- 終わりなき挑戦と進歩
- 高い壁を登る。深い溝を越える。
挑み、達成するたびに、また次の壁や溝が現れる。より良いモノ作りへの挑戦は、決して終わることがない。
停滞の安楽に甘んじることなく、ヤマハ発動機の鋳造技術者たちは、まだ見ぬ未来へと歩み続ける。その困難な道だけが、自らの資質をさらに磨き上げてくれることを知っているから。