本文へ進みます

リーダーマンのアクション

実際のカジキに役立つワンポイントアドバイスです。

MENU

カジキがヒットし、ファイトが終盤に近づくといよいよリーダーマンの出番が来ます。リーダーマンとはリーダーを握り、ギャフマンがギャフを打ちやすいようにボートに近づける役目があります。今回はこのリーダーマンの行動と、道具について説明しましょう。

革製のグローブが必需品

魚から目を離さず、腰を落とし重心を低くして、ボートの揺れと魚の動きに対して万全の体制をとれるようにする

魚がボートに近づき、ダブルラインが水面から出てくるといよいよリーダーマンの登場となる

リーダーマンは必ずグローブを着用します。カジキ釣り専用の革製のグローブは見栄えもよく、機能的ですが、手に入らないようであれば作業用のグローブを代替品として使うこともできます。ただし水に濡れて縮んでしまうものや乾燥で強ばってしまうものは避けましょう。また、甲のフラップをマジックテープで止めるタイプのグローブは、ベルクロの部分にラインが引っかかることが多く、手首が隠れないので使用しないほうがいいでしょう。同様の意味で腕時計も外しておきましょう。

リーダーの掴み方をマスターする

リーダーの掴み方

ファイトも終盤に差し掛かり、ダブルラインが水面から出てくるといよいよリーダーマンの登場です。 リーダーマンがまず注意しなければいけないことは、リーダー以外のライン(ダブルラインやライン)やダブルラインとリーダーを結ぶスイベルに触らないことです。万が一触ってしまった場合には、そのカジキは失格になってしまうので、余裕を持ってリーダーを掴むように心掛けてください。リーダーを掴んだら手に巻きつけ、キャプテンに合図を送りギアを前進に入れてもらいます。
これはボートが前進することでカジキに水圧を掛けて、左右への動きやボートの下へ潜り込まないようにするためです。近づいたカジキに水圧を掛けると早いタイミングで浮いて、その後の展開も有利に進めることができますが、カジキの動きが激しい時には、無理に力比べをしてはいけません。落水のリスクを最小限に留めるためにも動きが激しい時には、アングラーやキャプテンと声を掛け合い、ラインを離しましょう。リーダーの掴み方はイラストにもあるように、手のひらから外に巻くようにすると2、3回巻きつけても安全にリリースすることができます。

リーダーはテンションを保ち、綱引きの要領で引く

左手に巻いたリーダーを胸元に手繰り寄せ、左手で2~6までの動作を行い魚を寄せる

左手に巻いたリーダーを胸元に手繰り寄せ、左手で上記の2~6までの動作を行い魚を寄せる。
魚から目を離さず、腰を落とし重心を低くして、ボートの揺れと魚の動きに対して万全の体制をとれるようにする

リーダーは腕だけではなく、体全体を使う綱引きの要領で引きましょう。テンションは一定に保ち、引ける時にはどんどん引き、相手にあわせてキープする時はキープしましょう。またカジキの力が強く、引き込まれそうになったら素早くリリースしましょう。
リーダーマンのポジショニングは水流を利用してカジキをコントロールすることを考えて舷側の前寄りがいいでしょう。ランディング時にはギャフマンがギャフ掛けしやすいように前寄りでリーダーを掴み、ギャフマンのスペースを作ります。よく艇尾でギャフ掛けする姿を見ますが、カジキがプロペラに巻き込まれる危険があるのでできるだけ避けましょう。また、トーナメントなど時間制限がある場合、リーダーマンやギャフマンがトランサムステップまで出ている姿が見受けられますが、非常に危険なので絶対にアフトデッキから外にでないようにしてください。カジキをランディングする際には怪我や事故が起きる可能性が高く、ラインをコントロールするリーダーマンやギャフを掛けるギャフマンは常に危険な状態であることを認識しましょう。

ページ
先頭へ