SR-Xキャプテン釣行レポート Vol.7
SR-Xオーナーの釣行レポートをお届けします。
博多湾での釣りを楽しまれていた富永さんにとって、初めてのマイボートとなったのが「SR-X」です。堤防や乗合船などでの釣りを経験してきた富永さんは、ボートの釣りはまさに夢だったと言います。進水後、間もなく1年になる愛艇【HEROES】でのボートフィッシングについて伺いました。
ガンメタリックのキャノピーにキャスティングのアクションを支える大型のバウレール。ボートゲームフィッシングの福岡大会に参加するボートがずらりと並ぶ桟橋で一際目立っていたのが、富永浩恭オーナーのSR-X「HEROES」だ。ボートフィッシングの専門誌に掲載されたSR-Xを見て、そのスタイリングに惚れ込んだという富永さんは、初めてとなるマイボートに広告やカタログのボートと同じような艤装を行い、フィッシングボートとしての雰囲気を高めた。 「釣りは子供の頃から。でもSR-Xに出会うまでは自分がボートを持つとは考えていませんでした」 富永さんの趣味は釣りと言うだけに、休みの日は堤防や乗合船で釣りを楽しんでいたが、昨今の釣りブームで多くの人が釣りをするようになると、堤防のスペースは限られ、乗合船は順番待ちと、次第に釣りに対して煩わしさを感じるようになった。
そんな時に目に止まったのが、ボートフィッシングというスタイルだ。そしてSR-Xの登場は自由な釣り心を持つ富永さんを陸から海に向かわせる十分な価値を持っていた。 「広告と雑誌の記事を見てスタイルが格好良く、直感で自分が買いたいボートはこれだと思いました。キャノピーの形やハルのプレスラインなど、今までのこのクラスのボートとは全然違う雰囲気がありましたから」
ボート免許は購入を決めてから取得。オプション品も広告のモデル艇と同様の選択をして、マイボートに仕上げた。以来、天気の良い休日はかならずボートフィッシングを楽しんでいる。
そんな釣り好きの富永さんにとっても今回のボートフィッシングの大会は初挑戦。「HEROES」は心強いサポートスタッフであるマリンセンターマリノアの佐藤さんも同乗して万全の体制を敷いている。シーバスは専門外という富永さんだが、普段は一緒に釣りをしない奥様の美由紀さんも同乗しての参戦で、まずは釣果が残るようにと話していた。
18隻が参加して行われた大会はあいにくの雨模様となったが、海と風は穏やかでキャスティングにも支障が無く、釣果は十分に期待できるコンディション。HEROESは博多湾の鵜来島周辺を丹念に探る作戦を取った。富永さんと佐藤さんが交代で舵を取りながら、美由紀さんが握るロッドのあたりを待つ。ボートを流しながらようやく顔をみせたのは30センチのセイゴクラス。大きさこそリリースサイズだが、奥様のファーストキャッチに弾みがついたのか、魚がいることを確信したHEROESは、場所を移動することなく攻め続けた。その結果、6時間半で得た釣果は美由紀さんが5本とダントツの竿頭。サイズこそ入賞には至らなかったが、キャプテンを務めた浩恭さんにも満面の笑みが広がった。
めったにないという奥様とのフィッシング。美由紀さんは見事にシーバスをゲット
「ボートに乗る機会はめったにありませんが、こうして一緒に釣りをして、しかも私の方が釣れるなんて思ってもみませんでした。雨の中でつらいかなと思いましたが、カッパが快適で濡れることはなかった。今までは夫の趣味として見ていましたが、たまにはこうして一緒に釣りをするのもいいかもしれませんね」と話す美由紀さん。浩恭さんも「妻が釣れて良かった。普段は友人と乗ることが多いのですが、こうして二人で一緒に釣りをするのも、ボートならではの楽しみ方でね。今回の釣果で、これからの楽しみ方も広がりました」とトーナメントの結果はもとより、お二人で得られた釣果に喜びが溢れていた。
ゆくゆくはこのSR-Xを活用してチャーターボートを行いたいという富永さん。そのためにも自らのスキルを上げて、同乗者により多くの釣果ができるよう、また安全な操船技術を高めて安心して利用できるように、SR-Xというポテンシャルの高いボートを自在に操船できるようにするのが今後の課題だという。
「SR-Xを選んで間違いは無かったですよ。サイズこそ小さいと感じるかもしれませんが、ポイントまでの走りも、釣りをしているときの安定性も優れていると思います。最初はスタイルで選びましたが、トータルバランスの良さもこのボートの魅力だと思います。一緒にこのボートで釣りに行けば、すぐに良さが分かると思いますね」
ボートライフをスタートして間もなく1年。ステアリングもようやく馴染んできたという富永さんは愛艇HEROESと共に、ボートフィッシングでしか味わうことの出来ない自由な釣りのスタイルを堪能していた。