ジャパンインターナショナルボートショー2009
パシフィコ横浜で開催されたジャパンインターナショナルボートショー2009 in 横浜のレポートです。
ジャパンインターナショナルボートショー20093/12Thu~3/15Sun
去る3月12日(木)~15日(日)の4日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で国内最大級のマリンイベント「ジャパン・インターナショナル・ボートショー2009イン横浜」が開催されました。2007年にパシフィコ横浜での開催となってから3年目。日本でボートショーが初めて開催された1960年から数えると49回目となります。また今年は開催地横浜が、開港150周年の節目にあたり、会場内にも「開港150周年横浜」のブースが出展される等、メモリアルイヤーとして多くのマリンファンが集うイベントとなりました。
屋内展示会場
今年のボートショーはボートが140艇、ヨットが30艇、水上オートバイが30台、エンジン58台、カヌー等42艇といった例年と同等の規模で展示され、屋内の展示ブースに加え、中古艇会場やフローティング会場があり、各会場ともビギナーやオーナーを問わずあらゆるマリンファンの熱気に溢れていました。
パシフィコ横浜の展示ホールをすべて使用するメイン会場ではヤマハ発動機などのボートビルダーの他、ヨットコーナーや水上バイクが集まるPWCコーナー、ボートフィッシングコーナーやカヌーコーナー、さらに子どもたちを対象としたイベントが行われるキッズマリーナなどが設けられています。
そのメイン会場の中でも最も大きいスペースでボートやマリンジェットなどの展示を行っていたのがヤマハ発動機です。
カーペットや照明などが上質な赤いトーンでまとめられたブース内は、ニューモデルFR-23アクティブセダンを中心に、SC-30やLUXAIR、YF-27/F300といった人気のモデルを始め、会員制マリンクラブ「シースタイル」や船外機では初となる充電式マリンエアコンBE-COOLといった機能に注目が集まっていました。また、マリンジェットのコーナーでは、スーパーチャージャー付きエンジンやテレスコピックステアリングなど最先端の技術を搭載した「MJ-FZS」や「MJ-FZR」を始めとする、2009年ラインナップ7艇を展示。多くのお客様が技術解説員に質問する姿が見られ、その人気の高さを伺うことができました。
例年ですと、ボートがずらりと並ぶヤマハブースですが、今年はシースタイルに代表されるように「海での遊び方」をブース全体で表現。壁面には、メールマガジン「SaltyLife」のイラストでもおなじみの高橋唯美さんのイラストが描かれて、マリンプレイの楽しさが伝わってきます。その壁面の中央には、シースタイルカウンターが設けられて、料金からボートの利用方法、遊び方など、お客様が感じたネットや広告についての疑問に、解説員の方が丁寧に答えていました。 またヤマハブースならではの特徴というのがステージイベントです。今年はシースタイルで開始される「シースタイル・マリン塾」の体験風景が紹介されていました。この「シースタイル・マリン塾」は、「操船マスター」「FUNクルーズコース」「ゼロから始めるボートフィッシング講座」など楽しみながらボーティングの知識や技術を学べる内容となっています。ステージでは「ドライビングレッスン」と「ゼロから始めるボートフィッシング講座」が、諏訪和美さんと吉川ひとみさんの体験をもとに伝えられていましたが、キスやカサゴが次々と釣り上げられる釣果やボートがスムーズに着岸している映像を熱心に見入るお客様の様子から関心の高さが伺えました。
このようにボートショーでは開催期間に合わせた新商品の発表や旬の話題の提供が行われますので、マリンに関するさまざまな情報が手に入るのも大きな魅力です。ヤマハでは、シースタイルの情報以外にも新商品情報や、現行モデルのカタログが揃うカタログコーナーの設置、マリンショップでは目にする機会の少ない、ワイズギアライフジャケットの全モデルのディスプレイなど、ボートショーでしか見ることができない商品の展示も行われています。今回、特にお客様の注目を集めた船外機エアコンシステム「BE-COOL」では、疑問に思っていることを技術解説員に直接聞くことができることもあり、システムを紹介したモニター前や「BE-COOL」が搭載されたFR-23アクティブセダンには、連日大勢の人が集まっていました。
- Mさんご一家
- ボートの免許はお持ちでないものの、このようなイベントの雰囲気がお好きだそうです。お子さん向けのコーナーが豊富なこともご来場の決め手になりご家族全員でマリンの楽しみを味わいました。
会場の様子
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フローティング会場
メイン会場に隣接するフローティング会場に向かいました。入門のゲートをくぐると、まず目に入るのが中古艇フェア会場です。水上オートバイから40フィートクラスのボートまでが所狭しと並べられ、中には「売約済み」といったプレートもちらほら見かけられます。いずれもフル艤装(オプションなどが付けられた状態)のボートなので、知らず知らずのうちにオーナー気分が高まります。中古艇フェアを通り抜けるとフローティング会場の入り口となります。
主に30フィート以上のボートやヨット約30艇が係留されたフローティング会場は、みなとみらいの街並みと澄み渡った青空が見事なコントラストを演出して、大型艇ならではの華やかな雰囲気に包まれていました。 このフローティング会場にヤマハが出展したのは「ヤマハ32コンバーチブル」「ヤマハ38コンバーチブル」「イグザルト45コンバーチブル」の3艇。「イグザルト45コンバーチブル」は、デビューした昨年は招待客のみの観覧でしたが、今年は来場者の見学が自由にできたこともあり、コアなファンを中心に人気を集めていました。また今年のボートショーでマイナーチェンジモデルとして発表されたヤマハ38コンバーチブルは、大型艇の中でも人気の高いモデルだけに、ラグジュアリー感を高めたキャビンでくつろぐ来場者の姿を多く見かけられました。
ボートショーの醍醐味はなんといっても、ふだんは見かけることの少ないレジャーボートを実際に触れて確かめることができること。そして、さまざまなマリンの情報が集まるため、マリンに関しての疑問や質問が限りなく少なくなります。ボートショーに足を運べば、マリンレジャーが決して高嶺の花ではなく、オーナーになれることも夢ではないということに気づかされます。 ボートショーに足を運んで、ボートライフの醍醐味を味わってみてはいかがでしょうか。
会場の様子
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