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BOAT GAME FISHING 2011 in 広島 SR-X参戦レポート

SR-XでのBOAT GAME FISHING参戦レポートをお届けします。

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降りしきる雨の中、こんなポジティヴな発想を全てのチームが抱いていたかどうかは預かり知らぬところだが、それでも「BOAT GAME FISHING 2011 in 広島」は開催された。参加42チーム、アングラーは173名。今シーズン行われた(社)日本舟艇工業会が主催する「ボートゲームフィッシング」のなかでは間違いなく最大規模のイベントだ。
対象魚は真鯛、青物(ブリ・カンパチ)、タチウオ、アオリイカの4魚種で、1チームにつき指名魚の2匹の合計最大寸長を競う。釣り方はルアーのみ。そして、今大会には2隻のSR-Xがエントリーした。1チームは地元のヤマハマリントラスト店・デルタマリンの田村和彦キャプテンと、中国・四国地方の人気釣り誌「釣り画報」の編集スタッフ3名が乗り込んだチーム「ミリオン」。そしてもう1隻は田村さんと同じデルタマリンの大谷龍則さんら2名が乗り込んだチーム「HunterIII」。
スタートフィッシングの朝6時、参加各チームはそれぞれにターゲットを思い描き、釣り場へと針路をとった。

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4名がそれぞれのフィッシングポジションを確保し余裕を持って大会に臨めた
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YF24で「チームヤマハ」も参戦。雨の中もキャビンは快適、静止安定性、走行性能を発揮。残念な釣果はボートのせいではない
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SR-X「HunterIII」は4ストローク115馬力船外機「F115」を搭載。余裕のパワーで長距離を走りきった

「ミリオン」が最初に選んだ目的地は瀬戸内海最大の無人島・大黒神島の南。今回はターゲットをタチウオとアオリイカに絞っている。近場である分、ここなら検量会場となる観音マリーナからもそう遠くはなく競技時間も稼げる。この日吹いていた北風も島のブラインドとなり落ち着いて釣りができそうだ。
少し遅れて、YF-24で参戦しているチーム「ヤマハ」もこの釣り場にやってきた。このボートも和歌山、香川に続く悪天候の中での参戦となり、なにやら雨がよく似合う男のボートとして貫禄が出てきたように見えるのは気のせいだろうか。
「ミリオン」にヒット。タチウオである。デッキ上で歓声が上がる。獲物を一眼レフにおさめると、素早くイケスへと移した。続いてYF-24にもアタリ。こちらもタチ魚だ。サイズはそれほどでもないようだが、いずれのチームも幸先の良いスタートを切ったようだ。
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「ミリオン」は大黒神島の近くで次々とタチウオの釣果をあげていった
一方の「HunterIII」はさらに南へ下り、福良島(山口県)の西側で以下を狙っていた。当初、青物を狙っていたが風が強く、やはりブラインドとなるエリアでイカ狙いに切り替えたようだ。
「どうですかー?釣果はありましたかー?」
取材艇から声をかけると、手を振って今ひとつとの仕草を返してきた。それでもこのチームの表情はとても明るく、楽しそうに釣りをしていることがうかがえる。
「ロッドが折れちゃったよ」
折れたのはけっこう高価なロッドらしく涙のひとつも流しそうなところだが、それでも明るく笑っている姿が印象的だった。釣りはこうでなくてはいけない。
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「ロッドが折れちゃったよ」。心で泣いて顔で笑って、なのか。ボートフィッシングのトーナメントが生み出す楽しさは格別

検量会場となる観音マリーナでは検量開始時間の正午を迎えると同時に参加艇が次々と釣果を持ち帰ってくる。
2隻のSR-Xのうち、最初に戻ってきたのは「HunterIII」。強い風と、瀬戸内海にしてはやや高い波の中、遠くから順調に走ってきたようだ。
「横揺れしない安定感がり、走っていてまったく不安はなかった。波をしっかり裁いてデッキに跳ね上がってこないのには驚いた。いいフネだよ」釣果は芳しくなかったが、魅力的なボートとの出会いに満足そうだ。
そして遅れて「ミリオン」が入港。
「今回はみんなプライベートでは久しぶりのボートフィッシングだったんです。大いに楽しみました」
釣果もまずまずでタチウオが8本。対象魚ではなかったが3バイのコウイカもあげてきた。

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最高の笑顔で釣果を検量所へと持ち込む大会のムードメーカーたち。二部門で入賞を果たした
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瀬戸内海の大会ではすっかり常連となっているチーム「Brother」。今回は兄弟と父親とでエントリー。きっちりと良型のハマチを釣り上げた
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小学生アングラーも大活躍

観音マリーナのクラブハウスで行われた表彰式は150名以上のアングラーたちが集まり、明るく、楽しく進んでいった。もちろん上位入賞者は祝福をもって賛えられた。そして17名の女性アングラーや2名の小学生アングラーにも拍手が送られた。1名のオールドアングラーにも特別賞が贈られた。残念ながらSR-X で参加した2チーム、YF-24で参加した1チームは入賞することはできなかったが、この輪の中でトーナメントのエピローグを満喫していた。
多数のチームで競うトーナメントの魅力が、その表彰式の雰囲気のなかに凝縮していた。

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150名以上が表彰式に参加。大会の魅力がこの雰囲気の中に凝縮されている
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中国地区では今シーズン最後の大会。来シーズンの健闘を誓い合う

久しぶりのボートフィッシングを大いに楽しみました

チーム「ミリオン」のメンバーは「月刊釣り画報」(ミリオンエコー出版)の編集スタッフの皆さん。入賞には届かなかったものの、タチウオ、コウイカなどの釣果には満足。ボートフィッシングで釣果を競う一日を大いに楽しんだ。
「横幅があって安定性は高いし、ブルワークの位置が高く安心して釣りが楽しめました」「カディがとても広々としていて驚いた。充分にものが収納できるし、トイレを利用するにも圧迫感が無く快適に使えます」
日々取材に忙しくプライベートでボートフィッシングを楽しんだのは久しぶりというメンバーの面々だが、あいにくの雨にもかかわらず、快適なボートフィッシングの一日を過ごせたようだ。

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流し釣りにも最適だと思います

「SR-Xは従来の19フィート、20フィートに比べ乗り心地が相当良くなっています」と語るのは広島市のヤマハマリントラスト店・デルタマリンの田村和彦さん。今回はチーム「ミリオン」のキャプテンとしてこの大会に参戦した。
「今回は風もけっこう強く、波もあったのですが少々の横波を受けても安定していて、釣りも走行時も快適でした。また合計4名で乗船しましたが充分に釣りスペースが確保されています。ドライバーも操船席のそばで釣りができるので流し釣りにも十分に対応してくれます」
田村さんにとっては、ルアーフィッシングを中心にボートフィッシングを楽しみたいという方の最初の一艇として一押しのボートとなった。

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