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Salty Life No.185

ソルティライフは海を愛する方々の日常生活に、潮の香りを毎月お届けするメールマガジンです。

ソルティライフ

秋が深まり、少しずつ、冬の訪れを感じさせる季節となりました。風に冷たさを感じつつも、雲の隙間から漏れる陽の優しさ、キャビンで啜るコーヒーの温かさに至福を感じる時季でもあります。

さて、「Salty Life」も今月から衣替え。
「より読みやすく」を目指してリニューアルいたしました。
それを記念して、2019ヤマハマリンカレンダー「SEASCAPE」を抽選で1,000名様に
プレゼントするキャンペーンを実施します。
「Salty Life」とあわせて、新しい潮風をどうぞ身近に感じてください。
みなさまのご応募をお待ちしております。


— キャンペーンは終了しました。多数のご応募ありがとうございました —


Monthly Columnアジアの海に思う

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ベトナムのハロン湾。観光客の急速な増加による環境破壊が懸念される

 マリンレジャーの普及などといえば聞こえはいいが、自分が楽しいと思っていることを人に伝えてきた。海外の人々がいかにマリンレジャーを楽しんでいるかを書いたり撮ったりもする。北米やオーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパに出かけたりするといわゆる「写欲」がわく。古びた木の桟橋、そこに佇むボートハウス、ライフブイ、素敵な女性の履くデッキシューズにいたるまで写真に収めたいと思う。
 かたやアジアの海はどうだろう。ここでは、マリン文化が根付いた欧米の海辺とはかなり異なる様相を目にすることとなる。ボートが舫われているが桟橋に固結びでつながれていたりする。クリートも私たちが教わる使い方がされていないケースがほとんどだ。それでも、アジアの海の魅力はつきない。なんといっても生活する人々と海とのつながりといったものに目が向く。海産物を扱うマーケットやバジャウの末裔が住みつく水上ハウス。彼らが口にする食べ物。そういったものだ。そしてアジアには美しい海がある。
 ベトナムの北部に位置するハロン湾はユネスコの世界自然遺産に登録された観光地である。1,500平方キロメートルという湾内には大小3,000もの奇岩、島々が存在する。スピードボートで湾内を観光するのはいわゆる「ベタ」な楽しみ方ではあるが、海の、自然のなかに身を置く幸せを満喫できること請け合いだ。ちょっと寄り道をしてハロンのダウンタウンの港に舫いをとり、町を散策したことがある。市場に出かけると日本では考えられないような食材が、例えば鶏の足が飛び出したバケツが並んでいたりする。そんなエキサイティングなシーンを見ることができるのはアジアならでは。欧米ではなかなか出会うことはない。
 そんなアジアの海の魅力に影を落とす問題がある。あまり好きなキーワードではないが「環境」の悪化だ。ハロン湾の場合、海の汚染源は工場排水や廃棄物、無秩序なマングローブの伐採、埋め立てなど様々だと聞く。
 観光地ではないが、以前、マレーシアのボルネオにある水上生活者の集落を取材したことがある。モルディブなどで見られる水上コテージよろしく海の上に土台を組み、小さな家を建てて生活している彼らは概して幸せそうに見えたが、家の下にあるはずの美しい海は、そこが海とは判別がつかぬほどの生活ゴミで覆われていた。この沖には世界でも有数のダイビングスポットがあるというのに。
 アジアの海の環境破壊は、こうした生活者だけによるものだけでなく、急速な観光施設の増加による生活排水・廃棄物も大きく影響しているようだ。
 世界でも有数のビーチとしてPRしてきたフィリピンのボラカイは、その観光施設の無秩序な排水により深刻なダメージを受けている。一昨年、そのボラカイを訪れたが、ビーチの美しさに感動するシチュエーションとはあまりにもかけ離れた観光客の喧噪があるだけだった。案の定、フィリピン政府は今年の4月、それ以上の環境破壊を懸念して、また対策を施すためボラカイを閉鎖してしまった。
 タイのプーケットの沖合に浮かぶピピ諸島は目を見張るばかりの美しさにあふれていた。ところがここもまた観光客の急速な増加により珊瑚の育成などに悪影響を及ぼしたことで、タイ政府は今年、一時的な入島制限を課した。こちらはどちらかといえば、観光客によるマナーが原因となったようだ。
 このままアジアの海は破壊されていくのだろうかと懸念もするが、人間は自然破壊もするが回復させることもできる生き物である。高度成長期に幼少期にあった私は祖父母の住んでいた千住(東京都)を流れる当時の隅田川を今でも思い出す。その記憶にある隅田川は異臭を放つ「巨大なドブ川」であり、祖父が「子供の頃は隅田川で泳いでいた」という話をどうしても信じることができなかった。ところが今はかなり「川」として復活している。魚が泳ぎ、川面には水鳥が舞っている。川畔は都民の憩いの場となっている。破壊された自然環境を、経済成長を止めることなく回復させた実績がアジアにはあるのである。
 世界につながる海は川よりも再生能力は高いのではあるまいか。アジアの海の美しさが永遠に遺るものと信じたい。

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アジアの海辺は食事も楽しみの一つ。ベトナムではエビ三昧
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ピピ諸島のマヤ湾。観光客による生態系の破壊を懸念した政府が回復期間を待って一時的に閉鎖している
田尻 鉄男(たじり てつお)
学生時代に外洋ヨットに出会い、本格的に海と付き合うことになった。これまで日本の全都道府県、世界45カ国・地域の水辺を取材。マリンレジャーや漁業など、海に関わる取材、撮影、執筆を行ってきた。1963年東京生まれ。

キャビンの棚海で聴くジャズ「MAIDEN VOYAGE」

 日が傾き、海を黄金色に照らす時間になって、ようやく大きな鳥山を見つける。近寄ってみると海面を黒い背びれが動き回っている。最初はサメかと思ったが違った。高く海面から跳ね上がったシルエットはイルカのものだった。周りを見回すと一頭や二頭ではない。まさしく大群で、あちらこちらで泳ぎ周り、ジャンプしている。青物狙いのアングラーもこうなるとお手上げだ。ここは割り切って、竿を片付けイルカのダンスを楽しむことにする。手持ちのスマートフォンには「DOLPHIN DANCE」が2曲入っていた。ハービー・ハンコックとビル・エバンス。オリジナルに敬意を払い、前者をかける。
 ハービー・ハンコックの「DOLPHIN DANCE」は、かつてこのコーナーでも取り上げたことがあるが、名盤と言われる「MAIDEN VOYAGE(処女航海)」の最終5曲目に収められている。ジャズでは比較的珍しいかもしれない「海」をテーマにしたコンセプトアルバムで1965年に録音された。「DOLPHIN DANCE」もいいが、冒頭の「MAIDEN VOYAGE」もそのタイトルのごとく希望や夢を抱かせる素晴らしい曲だ。まだ昇らぬ太陽が濃紺の空の下部を橙色に染めていく時間に、舫いを放つシーンを想像してほしい。ロープのすれる音さえマリーナに響き渡る静寂。波のない水面にボートを滑らせる。わくわくする。作曲者が抱いたイメージとは異なるかもしれないが、「MAIDEN VOYAGE」はボーターやセーラーにとってそんなシーンを彷彿とさせる。そして「DOLPHIN DANCE」はイルカの軽やかなダンスをイメージさせるが、やはり日の傾いた時間に似合う曲だと思われる。
 ジャズといえば、とかく「演奏」に注目され、また語られるものだから、素人にとって敷居が高いジャンルに思えるが、海を楽しむためのツールだと割り切ったっていいんじゃないか。

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「MAIDEN VOYAGE」
ハービー・ハンコック
レーベル:東芝EMI
参考価格:¥3,000(税別)

船厨甘みある貝の香りを愉しむ「海扇の雑炊」

 北国の貝として人気のホタテ。「帆立」または「海扇」と書く。このところ陸奥湾のホタテが好況だ。耳吊りと呼ばれる養殖が主流だが、地捲きと呼ばれる漁法もある。稚貝を海中にばらまき、自然に育った成貝を桁引きで再捕する。これもまた養殖の一種ではあるが、漁は勇壮で、捕れた貝は甘みが強く、旨い、とされている。
 ホタテは泳ぐ貝としてもよく知られている。なにせ漁場であっというまに大量のホタテが姿を消してしまうことがあるらしい。あの大きく立派な貝柱を使い、勢いよく貝を閉じると貝の耳と呼ばれるところにある穴から水をジェットのように吹き出し、その反動で移動するのである。一晩で500メートルほど移動することもあるという。ならば養殖の方が手っ取り早いではないかと思うが、そう簡単な話でもなく、海水温の変化や密植などによって大量斃死を引き起こすこともある。これはホタテに限った話ではなく、養殖漁家は常に自然と向き合い、愛情を注ぎ込み、丹精込めて魚介を育て上げているのだ。ホタテの甘さは、そんな養殖家たちの愛情の結晶なのである。
 そんなホタテを味わうのなら新鮮なものに越したことはないが、この貝の強みは産地冷凍でもほとんど味が落ちないところである。ということで近所のスーパーでも簡単に旨いホタテが手に入るのである。秋の夜長、貝独特の香りと甘みを大いに愉しみたい。

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「海扇の雑炊」
■材料(2〜3人分)
ホタテ貝柱10個、えのき1/2株、みつば適宜、だし昆布3cmほど、卵1個、ご飯2杯、水600cc、砂糖適宜、酒大さじ2、塩小さじ1/2、醤油小さじ1/2
■作り方
1)土鍋に水とだし昆布を入れ、沸かす
2)沸騰したら、だし昆布を取り出し、砂糖ひとつまみ、酒、塩、醤油を入れる
3)水で洗ったご飯を入れ、一煮立ちしたらホタテ貝柱とえのきを加え、蓋をして弱火にして火を通す
4)3に溶き卵を回し入れ、みつばを加える
※ホタテの切り方はお好みで。細かく切ればまんべんなくホタテの風味が味わえる。豪快に味わうのならまるごとで。

海の博物誌わずかな塩気の差が動かす海の水

 海の水はたえず動いている。地球規模での大きな海水の流れは「海洋の大循環」だ。この大循環は「熱塩循環」と「風成循環」に分けられる。なかでも熱塩循環は海水の密度の差により生じる。密度は、高塩分や低水温下で高くなる。密度の高く重たい海水は水面付近から数百メートル以上の深さまで沈む。
 熱塩循環で沈んだ水は約2000年かけ深海から世界の海をゆっくりと巡ると考えられている。世界の海をベルトのように循環するので“グレートオーシャンコンベヤー”という別称を持つ。
 そしてこの熱塩循環により海水が水深部へ沈みこむポイントは世界で二つだけで、それは北大西洋のグリーンランド沖と南極大陸付近。
 大西洋で沈み込む理由としては、太平洋と比較して大西洋の塩分濃度が0.2%高いからとされている。大西洋から蒸発した水蒸気は貿易風で太平洋に運ばれる。一方で太平洋の水蒸気は偏西風で大西洋方向へ運ばれるが、大方ロッキー山脈にぶつかってもどってくるそうだ。そのため大西洋の塩分は濃縮し、太平洋では薄まる。これにより生まれる0.2%の塩気の差が約2000年にもわたる大きな循環を引き起こしているのだ。

Salty Log〜今月の海通い「オールドソルト」の正体

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熱海沖で行われている小型定置網漁。まもなく夜が明ける

 江戸時代からスパリゾートとして人気のあった熱海。バブル崩壊で一時期は観光客数が減り、寂れてしまった感もあったが、ここへ来て再び注目され賑わいを見せている。官民一体となったPRなど施策の効果のようだが、海と山、そして温泉を備えた東京から最も近い「伊豆」として、もともと魅力的なロケーションなのだ。その熱海で行われている定置網の網上げに乗船する機会を得た。

定置網漁船に乗るカメラマン

 朝の4時前に、熱海の西の外れにある港に到着した。一番乗りであった。まだ周囲は真っ暗で、裸電球が作業場の隅にともっていた。その後、定置網作業船の乗組員が三々五々やってくる。全員がそろって4時10分に出漁。筆者を除くと8名が乗り組んでいる。
 その中の一人に添(ソエ)さんがいる。今回の乗船は添さんに頼んで実現した。添さんこと添畑薫。1949年生まれ。日本を代表する海洋写真家の一人で、アメリカズカップをはじめとする世界中のヨットレースを撮ってきた。海外の現場に同行すると、多くのカメラマンやレース関係者が「Soe!」と声をかけてくる。毎度その顔の広さに驚かされる。そして常々、添さんの「海好き」には感心していた。本人には怒られるかもしれないが、その度合いにはついて行けないこともある。最近は自重しているようだが、以前は海外ロケのたびにスーツケースにフィンとウエイトを入れてきていた。そこでまず、空港でオーバーエクセスがかかる。そしてロケとなると撮影中に「ちょっとロケハンしてくる」といっては海に飛び込む。ボートを撮るのに海中からの写真があってもいいのだが、クライアントはそれほど重きを置かない。それでも海に入る。入りたがる。するとそこでほかの作業が止まる。そのとき筆者はイラッとすると同時に畏れ入るのである。「いい写真を撮りたいという欲望は人一倍強い人だが、それだけではない。この先輩カメラマンの海好きは尋常ではない」と。いろいろケチをつけているが、結局は畏敬の念を抱かざるを得ない。
 人は「海が好きだ」とよく言う。しかし添さんの「海が好き」というのはそういう「好き」ではないのだ。この人は海そのものになりたがっているようなところがある。
 その添さんは5年前に東京の事務所兼自宅を引き払い、静岡県の熱海に居を移した。そして今は出張のない限り、ほぼ毎朝、熱海の定置網漁船に乗っている。

異質の潮気

 定置網は港の目と鼻の先にある。数分も走れば漁場に到着する。時間も時間なのでホテルの窓からの灯りはそれほどでないが、それでもさすがは熱海。夜景として十分に成り立つ輝きを海に向かって放っていて、それは海の上にまで届いていた。
 通常は魚の入った袋網だけをたぐり寄せてタモで魚を救うのだが、この日は網を陸上で洗浄するためすべて回収した。時間がかかった。乗組員たちは、最初は黙々と作業を進めていたが、作業を進めていくうちに、船上に荒々しい怒号が飛び交う。添さんはというと、この網の回収作業にはまだ慣れていないらしく、いつもの「オラオラ感」が消え、どことなく遠慮がちに参加している。
 もちろん、稼ぐためにこの船に乗っているわけではない。
 「ある旅館の経営者と親しくなって、これまで知らなかったいろいろな魚料理が熱海にあることを知ってね。その興味から定置網に乗せてもらうようになった。写真も撮って。そのうち、料理の写真もきちんと撮ってまとめたい」
 定置網に参加している理由を添さんはこう説明するのだが、やはり一番の理由はただただ海が好きだからではないのか。「オールドソルト(老練な水夫の意)」といったら失礼だろうか(散々失礼なことを書いておいて今更だが)。いや、ちょっと違う。この人の放つ「潮気」はマリーナでごくたまに見かけるおしゃれでかっこいい「潮気」とは異質の香りがするのである。
 この日、獲れた魚は少なかった。商品にならない雑魚はもらって帰る。自分で食べ、余った分は知人に分けてもいる。
 下船して宿で朝食をとった後、真鶴へと移動して船を出して遊び回った。添さんほどではないが、筆者もある意味クレイジーである。夜明け前から日が沈むまで海の上にいて飽きない。帰港前に再び熱海の沖へとボートを走らせた。西日に照らされた海は黄金色に輝き、そこにイルカの大群が遊び回っていた。熱海の山の中腹に添さんの住む家がある。この素敵な情景は見えているだろうか。

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温泉街の夜景。といっても明け方で、これでもピーク時より光量は少ない
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この日は不漁。網にはカマスやソウダガツオなどが入っていた
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日没を迎える熱海沖。このあと、イルカショーを目の当たりにする

海の道具サンチャゴ気分で「ヒコーキ」

 ボートには、ときどきヒコーキが搭載されている。それも複数積んでいる場合が多い。
 そう聞くと、空母のお話かと思われるが、さにあらず。「曳き釣り」と呼ばれるトローリングを行うボートに搭載されているのだ。
 トローリングに使う道具の名前でヒコーキと呼ばれるものがある。おそらくその形状から、そう言い倣わされていると思われる。たいてい木かプラスチック製で、横から見ると秋刀魚のような形をしていて、エラの辺りに飛行機にしては短めな羽が横一文字に出ている。このヒコーキ、どう使うかというと、竿と針の中間に取り付ける。竿からラインを出し、ヒコーキがバチャバチャと海面を弾むようにボートを走らせるのだ。
 マグロやシイラなどのフィッシュイーターからすると、獲物が海面でもがいている様に見えるのだろう、それにつられて寄って来る。と、その後ろにはもっと美味しそうなものが・・・。パクッと餌に喰らいついた途端、ヒコーキは上下反転したり沈み込むことで、獲物が掛かったことを教えてくれる。
 つまり、魚を誘う役目を果たしながら、釣果も知らせてくれる優れものなのだ。
 本格的に釣りをしないボートオーナーも、ちょっと釣りの真似事をしながらクルージングしてみたいという時、ヒコーキは便利だ。
 木片にでも巻きつけたテグスにナスカンをつけてヒコーキを取り付け、ヒコーキの後ろに適当な長さのリーダーとナスカンを着けたルアーを用意しておく。それだけで、運がよければ思わぬご馳走をゲットする事ができるかもしれない。とはいえ、実際世の中そう甘くはない。ヒコーキが裏返り、勇んで引っ張り上げたら漂流中の海草の塊だった、なんてことはよくある。
 でもいいじゃないですか、たとえ一時でも、“老人と海”の気分が味わえるんだから。

その他

編集航記

ずいぶん前から細い釣り糸を扱うのがおっくうになってきました。いわゆる「老眼」の影響です。私の場合、元々近視で、海に出るときだけはコンタクトレンズをつけるのですが、となると、近くのものがかなり見えにくくなります。普段は眼鏡をかけており、その場合は眼鏡を外せば読書も不自由はしません。ところがすぐに眼鏡をどこかに置き忘れる。近視の状態でその眼鏡を探すのがまたたいへんで、事務所の若い者に協力して探してもらうこともしばしば。さて、老眼の方たちのご要望にお応えして、というわけではありませんが、すべての人にとってさらに読みやすいメールマガジンを目指して、今月号からスマホでも気軽に読めるようリニューアルしました。いかがでしたか? これからも様々な海にまつわる読み物を発信していきます。今後とも末永くご愛読くださいますよう、よろしくお願いいたします。

(編集部・ま)

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