乗合船・渡船
日本全国津々浦々で行われている沿岸漁業を漁法別にご紹介します。
乗合船
沖縄県西表島
八重山の海に進水したマギーガーラディーパー
沖縄県で本島に次ぎ、2番目の大きさを誇る西表島は、イリオモテヤマネコに代表されるように未だに多くの自然が残された亜熱帯気候特有の島です。 この西表島にチャーターボートとして期待されるMaggy GARA Deeper<FG-40>が進水しました。
沖縄県の西表島でチャーターボートのガイド業を行う宮城和雄さんは今年の3月、新造船の<FG-40>を進水しました。船名の「マギー・ガーラ・ディーパー」とは、八重山地方の方言で"大きいロウニンアジ"を意味する言葉に英語のDEEP(深い)を足したもので、釣り客を海へと誘う意味が込められています。
「以前は旅行代理店に勤めていたのですが18年前に脱サラで、この島へやってきたんですよ。もともと海が好きでしたし、釣りもダイビングも好きで、何よりも西表島の何も無い、素朴なところに惹かれました」
最初の1年間はお客さまを取らずにポイントの開拓に全力を尽くしたという宮城さん。それまでのダイビングガイドとしての知識も含め、西表島近辺のポイント徹底的に調査し、9年前にルアー(疑似餌)でロウニンアジを釣るチャーター船を開業しました。以来1シーズンの利用客は延べ720人ほど。多くの利用客がリピーターとなることから、その人気の高さが伺えます。
「このような場所までわざわざ釣りをしに来るのですから、何も釣れませんでしたは納得できないじゃないですか。ガイドとしては釣らせることが仕事ですからね」
離島の離島にまで来るお客様には、最大限の成果を出すのがプロの仕事。そのガイドとして経験豊富な宮城さんが、7隻目の船として選んだのが新造船の<FG-40>です。
「漁船の性能とプレジャーな雰囲気を持つ外観。そんなイメージにぴったり当てはまったのが<FG-40>です。他社の船も見ましたが、やっぱりヤマハ船は外観も洗練されていますし、何よりも夢を与えてくれる印象が強いんです。居住性も良く、釣りをするのには十分なスペースが確保されている。私の思っていた理想が、この<FG-40>です」
場所柄、台風の影響が強く、避難の際にもこのサイズが最大だったと話す宮城さん。マギーガーラディーパーは、いまルアーフィッシングで注目を集めている、ジギング用のチャーター船として期待を寄せています。
「ルアーマンのためのジギング船にしたくてね。凌波性もいいですし、止まっているときの安定性も前の船とは比べものにならないぐらい、どっしりしている。この船なら十分にお客様を楽しませることができるでしょう」
西表島のハイシーズンは6月から10月までの4ヶ月間。「いまから常連さんたちの顔が楽しみ」という宮城さんからは、良きパートナーと巡り会えた充実感が伝わってきました。
投げ釣りに対応するフラッシュハッチを採用
前後ともにフラットでワイドなスペースが取れらている
キャビン内も大人4人が十分にくつろげる
宮城さんが自作したロウニンアジ用のルアー。ルアーについた傷からはヒット率の高さが伺える
西表島のチャーターガイドとして有名な宮城和雄さん。FG-40は行動半径が広がる船と期待を寄せている
長距離の遠征も可能にする<FG-40-0A>