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55mph - バイク乗りのための, ワンバーナー, クッキング

バーナーひとつで簡単に作れる“バイク乗りのための”クッキング・レシピをあの人が大公開!

キャンプ好きのバイク乗りならみんな知っている。
気の置けない仲間たちと集まってやるアウトドアクッキングは
何よりも美味しく楽しいことを。
よく晴れた休日は“食べる”ために走ろう!

写真/幡野広志  撮影協力/西湖自由キャンプ場 TEL:0555-82-2857

 アウトドアクッキングの魅力ってバイクのツーリングにも通じるところがあると思う。あえて「苦労」の多い方法を選択をすることで相対的に料理、あるいは旅の価値が増すという点において。

 ファストフードやコンビニがいたるところにあるこの日本で、外で調理することの必然的な理由を見つけることは難しい。アウトドアクッキングの本質とは、つまるところ不便の中で創意工夫しながら愉しむ一種の“遊び”である。ローソクを灯した暗い部屋でディナーを味わうのと同様、贅沢でグルメな行為なのだ。

 そして、バイクツーリングとアウトドアクッキングを組み合わせれば、料理はさらに美味しく感じられるようになる。バイクは便利で安楽なクルマでの移動と違って、さまざまな制約が伴うからだ。アウトドアクッキングにはよりいっそうの工夫が求められ、それと比例して出来上がった時の達成感も大きくなる。

 ある天気の良い週末、僕らはバイクで湖畔のキャンプ場にやってきた。今日のルールはひとつだけ。各々得意のアウトドア料理を披露し、みんなで楽しく味わうこと。素晴らしい天気と風景、仲間、そしてバイクがあれば、アウトドアクッキングだけで立派なイベントになる。

 早速、タツノリが居酒屋仕込みのお洒落な一品を披露してみんなをオッと言わせたかと思えば、スギちゃんはすかさずエスニックな焼きそば&そばがきという渋いメニューでお返し。Ma-Yaも負けじとヘルシーかつ彩り豊かなサラダで勝負にでる。青空の下、ワイワイやりながらの食事は空腹と共に心をも満たしていく。

 満腹になった後は豆から挽いた本格コーヒーとMa-Yaの歌声で極上のリラックスタイム――――。

 「食べる」ために走る。みなさんも最高のRide to Eatを!

MOTO NAVI編集部 高梨達徳さんがつくる
「熱い男の塩辛Burnニャカウダ」

茹でた野菜を専用のディップソースにつけて食べるイタリア料理がバーニャカウダ。一般的なレシピではアンチョビを使用するが、ここではどこでも手に入りやすいイカの塩辛で代用してみました。みんなでワイワイつまむのに適した一品です!

高梨 達徳Tatsunori Takanashi

隔月発行の二輪専雑誌『MOTO NVAI』の編集部員。多数のバイクを所有するが、現在は林道やモトクロスコースなど、ダートライドを中心に楽んでいるとか。バイク以外にも自転車や登山、カメラなど趣味は多い。WR250Xで東京から阿蘇まで一気走りした武勇伝あり。
http://navionthewheels.jp/

材料と所要時間

材料と所要時間

【材料】
・イカの塩辛……大さじ2杯
・ニンニク……大きめを2欠片
・オリーブオイル……30㏄ぐらい
・生クリーム……50㏄
・黒コショウ……適量
・野菜……オクラ、プチトマト、アスパラガスなど

【所要時間】
約10分

調理手順

1: できるだけ細かくみじん切りにしたニンニクとオリーブオイルをクッカーに入れて弱火で炒める。チューブのおろしニンニクは焦げるので生のニンニクを使う。

2: ニンニクの色が変わったらイカの塩辛を入れる。

3: イカの塩辛に火が通ったら生クリームを少量(50㎖)を入れる。

4: かき混ぜながら温め、とろみがついたら火を止める。最後にコショウを入れて味を整える。

完成!: あとは生野菜や茹でた野菜にディップして食べるだけ。生クリームとイカワタのコクのある風味は淡白な野菜と相性が抜群。パンにつけて食べても美味しい。ソースが余ったら、生クリームを追加して〆のパスタに)

フリーエディター、ライター 杉沼えりかさんがつくる
「オイルが決め手の揚げそばがき」

そばがきは少ない食材で短時間かつ簡単に作れるので、まさにバイクツーリングにぴったりな料理(つまみ?)。そのまま食べるのも美味しいけれど、野外でも冷めにくいよう表面を油で揚げてみました。

杉沼 えりかErika Suginuma

二輪専門誌で編集者を務めた後、フリーのエディター、ライターとして独立。現在はカメラを片手にイベント取材やオーナー取材などを精力的にこなす。もちろんキャンプツーリングも大好き。この日はいまやすっかりレアな存在となったXT250に乗って来てくれた。

材料と所要時間

材料と所要時間

【材料】
※1人前
・そば粉……100g
・水……200㏄
・めんつゆ……150㏄
・ごま油……適量
・ミョウガ(ネギでもOK)……お好み
・七味唐辛子……適量

【所要時間】
約10分

調理手順

1: 沸騰させたお湯をそば粉と混ぜる。お湯は一気に加えず、混ぜながら少しずつ入れる。

2: 素早く混ぜ合わせこの状態になればそばがきは完成。

3: インスタントのだしつゆを器に入れお湯で溶いておく。

4: クッカーにごま油をたっぷりと入れて温める。

5: そばがきを投入し、ひっくり返しながら表面全体に焦げ目をつける。

6: そばがきをごま油から引き上げ、だしつゆの中に。仕上げに刻んだみょうがをのせる。

完成!: 表面はカリッと中身はもちっとしたそばがきの完成。好みで七味唐辛子を加えるとピリリとした大人の味わいに。だしつゆと相まって身体も暖まります。

シンガーソングライター Ma-Yaさんがつくる
「ヘルシーで高出力!具だくさん押し麦サラダ」

押し麦とは水を吸いやすいよう加工された大麦のこと。食物繊維が豊富でプチプチとした食感が楽しめる押し麦を使ったサラダは、ヘルシーでありながらボリュームも満点。ちょっと洒落た丼ぶりご飯として、主食にすることだってできちゃいます!

マーヤMa-Ya

南アルプスの山小屋で働いていたこともあるという異色の経歴を持つシンガーソングライター。現在はライブハウスをはじめ、アウトドアイベントや山小屋(!)などでもライブを行っている。登山はもちろんのこと、バイクで河川敷のダートも走るなど根っからのアクティブ派。この日はあらかじめキャンプ場にギターを送り、素敵な歌声を披露してくれた。8月にCDを発売予定。情報は下記のブログにて。
http://ma-ya-field.com/

材料と所要時間

材料と所要時間

【材料】
・押し麦……75g(小分けの袋3つ分)
・ベーコン……4枚
・玉ねぎ(できれば新玉ねぎ)……1/2個
・ズッキーニ……1本
・プチトマト……適量
・黒オリーブ……8粒ぐらい
・レモン……適量
・バジルの葉……適量
・オリーブオイル……適量
・粉チーズ……適量
・調味料(レモン塩、しょうゆ、黒コショウ)……適量

【所要時間】
約20分

調理手順

1: 短冊切りにしたベーコンとサイコロ状にカットしたズッキーニを少し焦げ目がつくまで炒める。。

2: クッカーにたっぷりのお湯を沸かし、押し麦を8~10分ほど茹でる

3: 柔らかくなったらお湯を切り、冷水で洗って冷ましておく。

4: 玉ねぎはスライスして水と一緒にフリーザーバッグの中へ。しばらく放置して辛みを抜く。

5: 水を切った玉ねぎの袋に炒めたベーコンとズッキーニをオリーブオイルごと投入。その他のプチトマトと黒オリーブも小さくカットして入れる。

6: バジルの葉は半分にちぎって投入。

7: 醤油、レモン塩、黒コショウで味を整え、レモンを絞る。

8: 袋をもんで全体を混ぜ合わせる

9: 最後に粉チーズを入れて混ぜ合わせる。これを入れるとまろやかで食べやすい味になる。

完成!: 器に盛り付ければ完成。酸味の効いたさっぱりとした味わいながら、穀物が入っているので栄養とボリュームもばっちり。大きな皿にたっぷりと盛って食べればこれひとつで満腹になれます。

「Web 55mph」ライター 佐藤旅宇がつくる
「サクッと軽快なクランベリーのバノック」

バノックはスコットランドやカナダなどで古くから作られる素朴な無発酵パン。スコーンによく似た食感が特徴だ。イースト菌を使わないので温度管理の難しい野外でも作りやすく、オーブンを用いずフライパンで焼くことができる。

佐藤 旅宇Ryo Sato

「Web55mph」の主筆を務めるフリーライター。かつてはキャンプで日本一周するほどのツーリング好きだったが、子供が生まれて以降はすっかりご無沙汰に。「宇宙を旅する」という大仰な名前はペンネームではなく本名である。パン職人として働いていたこともあり、料理は作るのも食べるのも大好き(大得意ではない)。

材料と所要時間

材料と所要時間

【材料】
※1人前
・薄力粉……カップ一杯分
・バターまたはマーガリン……大さじ2杯
・食塩……ひとつまみ
・グラニュー糖……小さじ1杯
・牛乳……80~100㏄
・ベーキングパウダー……小さじ1杯
・ドライクランベリー……適量

【所要時間】
約20分(生地を寝かす時間を除く)

調理手順

1: ドライクランベリーと牛乳以外の材料をすべて入れて混ぜ合わせる。

2: 全体がパラパラとそぼろ状になるまで混ぜる。

3: そぼろ状になったらドライクランベリーと牛乳を入れて再び混ぜ合わせる。牛乳は一気に加えず、手がくっつかなくなる程度の量を見極めながら入れる。

4: 白い粉が見えなくなる程度にさっくりと混ざったら生地は完成。混ぜ過ぎると良くないので注意。蓋をして約1時間ほど生地を寝かせる。

5: フライパンに少量の油をしき、中火で熱する。フライパンがしっかりと温まったら生地を広げて焼く。厚みは10㎜程度が目安。

完成!: サクッと軽い食感とほんのりとした甘さはお茶やコーヒーとの相性抜群! ドライクランベリーの代わりにナッツ類やチョコチップなどを加えても美味しい。フライパンの材質によっては表面がこげやすいので、アルミホイルを敷くなどの工夫が必要。

XSR900

“The Performance Retro-ster”をコンセプトに開発された、味わいのあるレトロな外観と先進技術によるパフォーマンスを合わせもつモデル。現行「MT-09」に搭載の水冷直列3気筒エンジンにTCS(トラクションコントロールシステム)やA&S(アシスト&スリッパー)クラッチなどを装備し、高次元なファン・エキサイトメントの走りを提供する。ボディは、オーセンティックなイメージを強調するデザインを織り込み、多彩な加工法による金属の素材感で表現した。

ワンバーナークッキングの強い味方
「ジェットボイル®ミニモ」

保温クッカーの底に独自のフィンを設けることで優れた熱効率を実現したジェットボイル。ミニモは直径127㎜の広口クッカーを採用することで調理をしやすくしたモデル。火加減の細かな調整が可能なので、とろ火を活かした煮込み料理にも対応する。1万8000円(税抜き)。

問合せ=モンベル・カスタマー・サービス
フリーコール 0120-982-682 ※携帯電話、IP電話などからはご利用いただけません。
TEL 06-6538-5797
http://www.jetboil.jp/

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