揚げ降ろし
ボートの上下架についてご紹介しています。
ボートの揚げ降ろし
トレーラーからボートを降ろす場所としては、人工のスロープか自然の浜などになります。
人工のスロープは舗装されており、適度な傾斜が設定されているため揚げ降ろしは比較的容易です。ただし様々な形状のスロープがあったり、斜路部分にぬめりがあり非常に滑りやすい状態になっている場合があるので、事前の確認と注意が必要です。
自然の斜路で降ろす場合は適度な角度がついているとは限らないので、ボートが水に浮く状態にもっていくために車を相当バックさせなければならないような状況も考えられます。
できればボートの上げ下ろしは2人1組で行うと便利です。
スロープテクニック
後進時に戸惑うのは、右に曲がり過ぎたからといってハンドルを中立位置に戻しても、トレーラーは連結角度を増しながら右に曲がり続けていくという事です。トレーラーと連結車両に角度がついていれば、牽引車両のハンドルを真直ぐに戻してもトレーラーは角度の付いている方へどんどん押されてしまいます。
そこでポイントになるのが「当て舵」。ボートと同じ理屈で、つき過ぎた角度を修正するには、早め早めに逆方向へハンドルを切ることが必要です。
もうひとつ覚えておきたいのは「きっかけ」の付け方。最初に曲げたい方向へちょっとだけハンドルを切って「きっかけ」をつくる。その直後にハンドルを戻して牽引車両を真直ぐにしてやれば、そのままの角度でトレーラーは後進していくことになります。
1、スロープへのアプローチ
ここでは、駐車場をスロープと仮定してスロープへのアプローチを見てみましょう。写真ではかなり奥行きがあるように見えますが、実際はスロープの入り口まで車2台分くらいの幅しかありませんので、なかなか難しい切り返しとなります。
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まず、トレーラーを右後方に振るためにハンドルを左に切ってきっかけをつくります。
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ハンドルを真っ直ぐにして、トレーラーがスロープに対して適正な進入角度になるまでそのまま後進します。
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角度がつき過ぎてしまったら、ハンドルを右に切って角度を調整します。
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スロープの入り口で角度の微調整を行います。 角度がつき過ぎてしまったら、ハンドルを右に切って角度を調整します。
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実際にはここからさらに水面に向かって後進するわけですから、この時点で牽引車両とトレーラーが真っ直ぐになっているのが理想です。 各スロープによって条件は異なりますが、どのくらいのスペースがあれば方向転換ができるかを知っていると作業がうまく進みます。