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開発者インタビュー:S-QUALO

S-QUALO開発者のインタビューをお届けします。

現行艇とは仕様が異なります。

CONCEPT & TECHNOLOGY

01コンセプトについて

開発チーム一丸となって、今までのボートにないものを創り出そうということで生まれた結晶が、このS-QUALOです。S-QUALOのSに、このモデルの特徴的なデザインコンセプトをこめています。
まず一つ目がF300から生まれる「Speed」性能です。二つ目がボートの安定性能を表す「Stability」です。そして三つ目が特徴的な外観デザインであるNewトレンド「Square」バウです。このモデルはクルージングやフィッシング、そしてマリーナでの船中泊など海での様々な遊びが実現できるボートとして開発を行いました。そして、それを高いレベルで実現できるヤマハ独自の技術が織り込まれているのです。

02テクノロジーについて

燃費性能はお客さまにとって重要なキーポイントの一つだと思います。これを良くするにはエンジン・船型の他、艇体ボディの軽量化も欠かせません。今回S-QUALOでは「ストリンガー構造」という構造により10%程度の軽量化を実現し燃費性能の向上が図れています。又それに加えスピード性能も向上しています。

飛躍的な軽量化を実現「ストリンガー構造」

ボートの揺れによる船酔いは非常に辛いものです。S-QUALO船側にはA.R.B.(アンチ・ローリング・ブレード)と名づけたハルインテグレードのブレードが付いています。このA.R.B.とハル船型形状よって静止時だけでなく走行時も揺れにくいという抜群の安定性を生み出しています。艇に乗って頂けたら、きっと実感して頂ける事でしょう。

際立った安定性をもたらす「A.R.B」

S-QUALOは環境面でも環境対応型のエンジンの採用と環境に配慮したVARTM工法を一部に採用しています。

充電式エアコン「BE-COOL」も初めて標準装備するなど1年のシーズンを通じて快適なマリンライフが実現できるボートです。是非S-QUALOで自分なりの充実したマリンライフを造って頂きたいと思います。

EXTERIOR & INTERIOR

03エクステリアについて

今回のS-QUALOはスタイリング上、非常に難しいデザインのポイントがありました。ボックススタンにより船外機を船の中側に追い込むと、必然的にキャビンがどうしても前側に移動してしまい、プロポーションがあまり美しくないフォルムになりがちなんです。そこのところはサーフェイスを構成するキャラクターラインを、うまく調整することによって、より固まり感が後ろに移行するように、デザインに気を使いました。と同時に、ヨーロッパのボートのトレンドである「スクエアバウ」を採用しました。「スクエアバウ」はバウデッキがわりと張り出して四角く形状を作っているのですが、これを今回のボートのひとつのトレンドのアイキャッチとしました。

機能面での効果にも貢献する「スクエアバウ」

04インテリアについて

今回のS-QUALOのインテリアは、基本的にさほど広くない船体の幅を最大限に広く見せる為の工夫としてまず、使っている木彫をゼブラという、ラインによるコントラストのハッキリしたモダンな雰囲気の木目柄を使っています。
それを横目に使うことによって、より水平方向のラインを強調することで広さ感を演出しています。

と、同時に、足元から上にいくにしたがって、グラデーションがかかるようにパブリックとかカーペットをコーディネートし、一番下の安定感のある所はブラック。それからハーフトーンのところにはブラウン。そしてさらに一番上はベージュを採用することで、より広々感のあるコーディネートを実現しています。

また、今まではソフトレザーを多用する傾向があったんですが、今回はリゾートをイメージさせる為にざっくりとした麻入りのモダンな布地を採用しています。
これが今回のインテリアの最大のポイントです。

大川典之 氏

ヤマハ発動機(株)
ボート事業部 商品企画グループ (取材当時)

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