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船体や艤装

日本全国津々浦々で行われている沿岸漁業を漁法別にご紹介します。

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『安全な積載を約束する“吃水線マーク”』

大漁ニュース 第21号掲載

 ヤマハ漁船には、舷側の中央付近に黒色のマークが貼ってあります。これは、このマークのところまで沈めることのできる、船の設計上の最大積載量まで荷物を積んでいるということを示す「吃水線マーク」なのです。

この吃水線を、どのような方法で決定しているのかを解説いたします。
積載量の設計値については、安全性を十分考慮して決定しなければなりませんが、その決定基準は次の通りです。

1)まず、図のように舷端まで沈めたときの重量(排水量)から艇体重量を引き算し、それを<5>で割った値を積載量の目安とする。(つまり安全率は5倍)
2)つぎに、該当商品を使用していただく代表的な漁区での積荷状況を調査分析する。
3)最終的には、実船でテストを行って「吃水線マーク位置」を決定する。

図1

イメージ

図のような状態に沈めたときの


排水量:Wo 艇体重量:Ws
積載量の目安=Wo-Ws/5


以上のような慎重な手続きを踏んで決定しますが、「吃水線マーク位置」は設計者の立場から「ここまでの積載量なら安全です」と保証している目印です。「吃水線マーク」を忠実に守り、安全かつ効率的に船を使用くださるようお願いします。


※「設計室だより」は大漁ニュース掲載号の原稿を掲載している為、内容がお客様の船に合致しない場合がございます。漁船、エンジン、艤装品の詳細については必ず最寄りの販売店にてご確認をお願いします。

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