自動車との比較
ボートの特性を自動車と比較してご紹介します。
一般的な四駆自動車 | 一般的なボート |
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車両重量:約2.7トン | 艇体重量:約3.5トン |
最大出力:165ps/3,600rpm | 最大出力:240ps/3,800rpm |
スピード50km/h:1,200rpm スピード100km/h:2,500rpm |
スピード46km/h(25kt):3,500rpm |
[排気温度:300度] | [排気温度:520度] |
※4リットルクラスの同じ排気量での一例です。 |
高速・高回転による影響
自動車で高速道路を100km/hで走行していても負荷が少ないのでエンジン回転数は2,500rpm前後です。ボートの場合は、巡航スピード25ノットで航走していても3,500rpm前後になります。また、ボートの全開運転は自動車で言うと、ローギアのまま高回転で登り坂を登っているようなものです。
長距離・長時間による影響
ボートの1,000時間の運転は、自動車に換算すると10万kmに相当します。
海水・潮風による影響
ボートは自動車と違い、海水と塩風混じりの空気によってエンジンなどを冷却しています。したがって、ボートはとても錆びやすい条件下で使用されるため、錆や腐蝕に対する点検がとても重要です。
波の衝撃による影響
ボートは海上を高速で走ると強い衝撃を受けます。これは自動車が荒れた路面を高速で走っているのと同じということになります。
船底の流れによる影響
水の抵抗は、自動車が走る陸上では考えられないほど大きなものです。船底にカキや藻などの異物が付着していると想像以上の抵抗が発生します。その結果、燃費の悪化やスピードが出ない等の悪影響が出て、エンジンやドライブを傷めてしまいます。