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操船マスター講座

免許があれば受講できるシースタイル・マリン塾。今回は「操船マスター」の講座をレポートします。

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ボート免許を取得したけれど、長いあいだ操船する機会がなかった、シースタイルに入会したものの、操船に対する不安が拭えずに利用を躊躇してしまう−−。素晴らしいボーティングの世界を目の前にしながら二の足を踏んでいる方々は意外に多いもの。Sea-Styleマリン塾の「操船マスター」はそんな方々の為にヤマハがご用意する、操船の基本中の基本を体得する実践的な講座です。

カリキュラム

10:00
座学
10:30
実技(午前の部)
・乗船前のチェック、始動点検、ロープワーク
・運転姿勢、リモコン操作、ステアリング操作
・デモ走行と走行体験
12:15
昼食
13:00
実技(午前の部)
・波の走破やジャンプ体験、巡航走行など
・障害物のよけ方
・アンカリング
15:30
終了

群馬県太田市にお住まいの鈴木茂さんは現在79歳。20年以上前にボート免許を取得したものの、仕事の忙しさもあって、これまで一度もボートを楽しむ機会に恵まれませんでした。自営の社長業を次代に譲り、会長職に就いたのを機に一念発起してシースタイルに入会。同時に「操船マスター」の受講を申し込みました。
今回の受講者はその鈴木さんを含めて計3名。いずれの参加者もいわゆる“ペーパードライバー”で、「ボート免許を有効に活用したい」「ボーティングを楽しみたい」とこの講座に参加しています。

当日の集合は午前10時。会場となった東京都の河川マリーナ「ニューポート江戸川」のクラブハウスでは、まずタイムスケジュールの説明とそれぞれの自己紹介から始まり、さっそく、テキストを元にインストラクターが操船に関わる知識、技術を説明していきます。
内容は「航海計画」「出港準備」「各部の操作」「ボートの操縦」「アンカリング」の5項目。テキストを元に説明を受けながら、参加者はその都度出てくる疑問点などを積極的にインストラクターに質問し、インストラクターも丁寧にひとつひとつの質問に答えていきます。

まずは自己紹介から。最初は緊張気味の受講生。写真は鈴木茂さん
テキストは全ての教室で共通。海に出る前に一通り目を通す。
海に出てからの理解も深まる。
この日の講習艇はニューポート江戸川に配備されているクラブ艇のひとつ「FR-23」

座学が終わると休憩を挟み、実技講習に入ります。桟橋に停泊したボートに移動。まず、先程テキストを使って説明を受けたボートの各部について実物を確認し、また始動前点検や乗船姿勢、リモコン、ステアリング操作についても実際に触れ、操作をしながら確認していきます。
次にロープワークの復習。出港、走行、帰港の流れの中で最低限必要とされる「クリート止め」「巻き結び/ビット結び(クラブヒッチ)」「舫い(もやい)結び」を桟橋上で実践。受講者は全員がボート免許取得時にマスターしていたはずですが、日頃縁のないロープワークに戸惑うことしきり。それでもインストラクターから独自のコツを織り交ぜた手ほどきを受けると、スムーズにロープを扱えるようになってきました。

ステアリングの操作方法を含め出港前にボート各部の説明が行われる
ロープワークを復習。すっかり忘れてしまっているのは読者の皆さんだけではありません。手ほどきを受けながらここでしっかりマスター

海上での実技は昼食をはさみ、二回に分けて行われます。
最初はインストラクターがステアリングを握り、河川のマリーナから海を目指します。その間も徐行区間や河川内での針路のとり方など、ローカルな注意事項の説明を受け、また行き会い船の航法など、その都度遭遇していく事象について具体的な操船方法の説明を受けていきます。
そしていよいよ、ステアリングを握っての実際の操船です。浦安沖のオープンエリアにおいて、インストラクターは「細かい技術ではなく、まずはそれぞれの走行時のステアリングフィーリングや乗り心地を感じてください」とアドバイス。

実際に操船する前にインストラクターの手本を確認し、アドバイスに耳を傾ける
操船を学びながら「至福の時だ」と海を走る感動の声を漏らす鈴木さん

参加者は順に操船を体験し、鈴木さんが最後にステアリングを握りました。大海原を疾走し、ボートを自由に旋回させながら、海の、波の鼓動を、ステアリングを通して感じていきます。「これはいい。何ともいえない至福を感じるねえ」。鈴木さんの言葉と表情からは、すでに操船に対する不安はかなり払拭され、ボーティングそのものを大いに満喫していることが伺えます。

午後からも海上において、向かい波や追い波、横波での操船を体験、練習していきます。さらに障害物のよけ方、アンカリングの方法などを練習。最後はホームマリーナの江戸川の河口に広がる浅瀬「三枚州」を避けての走行方法をGPSと目で確かめながら帰港の途につきました。

「操船の上達のコツは、刻々と変化する風、潮を感じながら、ボートがどうすればどう動くのかといったことなど、常に考えながら走ること。そして経験を重ねていくことです。インストラクターとして心がけているのはマニュアル一辺倒の講習にならないこと。がちがちな講習にならないように気をつけて、講習を通して海とボートを楽しんで頂きたいと思っています」と語るのはインストラクターの鈴木恵輔さん(ニューポート江戸川/スタッフクルー)。

東京湾を自由自在に走る。あいにくの天候だったが、ボーティングの楽しさを講習を通して実感できた
アンカリングの方法をレクチャー。クルージングの時などに大いに役立つ

今回の講習では、操船技術を習得することはもちろんですが、海上でステアリングを握る受講者ひとりひとりの表情からは、インストラクターが唱える「楽しさ」を体験している様子が印象的でした。

参加者の声

鈴木茂さん 仕事も一段落しこれからは「海に出て釣りでもしたいなあ」と考えてシースタイルに入会しました。
免許を取得してからボートに触れないまま20年以上がたってしまったので「操船マスター」を受講しました。インストラクターの方も親切で内容もとてもわかりやすかったです。でも学ぶというより、今日はとにかく“楽しかった”というのが本音です。
79歳になりましたが、海ではまだ若さを確認できる。これからもボートを楽しんでいきたいですね。

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